【VAIO XR1G HDD交換】

 

1.再会

以前‘み’が使っていたXR1G。最初に‘み’が購入したVAIOでもあるんですが、しばらく実家で使われていたんです。が、最近実家でもPCを買い替えた&別の親類宅の古いノートPC(SHARPのWindows98搭載Mebius)がいよいよ挙動不審になってきていることもあり、実家からこれを貰い受けて使いまわすことになったんですよね。流石にかなり古い(99年発売)ものですし、外観もそこそこ汚れているんですが、まだまだ現役で動きますから、有効活用してやろうかと。

VAIOロゴはプリントではなくちゃんと窪んでいますね〜

筆で書いたような汚れがありますが、これはゴム足が腐食して溶けてしまい、それが使っている最中に本体に付着してしまったんだとか。ちなみにゴム足だけの取り寄せをサポートに頼んだことがあるんですが、あっさり却下されたので今は市販の多き目の黒いゴムを付けて代用しています・・・

液晶を開けても意外と綺麗な状態に見えます。
実際に年数を考えればかなりの良品かと。

当時画期的だったのが、液晶パネルとフレームがツライチに見えるフラットサーフィスデザイン(アクリルパネルで覆われているだけですが)、液晶パネルを開けるとオープンする、冷却&チルト用インタークーラーフラップなどは未だに時代を感じさせたりしませんね。

キーボードカバーを使っていたこともあって、
キーボードに寄ってもテカリや文字のかすれがほぼゼロ。

何より個人的に気に入っているのがステンレスメカキー。このスコスコって感じのキータッチは絶品でしたね〜 単体キーボードでも良いので復活希望です。

で、早速リカバリを掛けたんですが、どうにも時間が掛かるんですよね。何度かやり直してみたんですが、特定の場所で非常に時間が掛かるようで、半フリーズ状態になっているようでした。だましだましリカバリを終わらせてはみたものの、どうにも不安定なのでディスクチェックをしてみたら案の定不良セクタが・・・(T_T)
購入以降、メモリの増設こそ行ったもののHDDはノーマルのままでしたから、いよいよ寿命ってことになるのかなぁと。まあ、いい機会なのでHDDを高速&大容量のものにチェンジしてやることにしました。10年近くHDDが新しくなるので、大きくスペックが変わらなくても性能向上が期待できそうですしね〜。 
(2008.03.23記載)




2.HDDチョイス

以前‘み’がWEB上で検索した感じでは、何もしなくても60GBまでの2.5インチHDDが搭載できそうです。どうしてもこの手の旧機種に大容量のHDDを積もうとすると「壁」が気になるんですが、60GBのHDD交換キットが発売されているのでここまでは問題ないかと。ってことで60GB品を探したんですが、直ぐに手に入ったのが40GB品だったので、40GBで妥協してしまいました(^_^;) まあ、WEB閲覧やメール受信程度にしか使わない予定のXR1Gですから、大容量HDDなんて必要ないですしね。
ってことで選んだのがHGSTの「HTS541640J9AT00」。07年の夏ごろに大体5,500円前後。今2.5インチの主流は160〜250GBとかですから、GB単価はかなり割高になりましたが、その分絶対的な金額は安くなってます。Travelstar 5K160シリーズで、スペックは5400rpm・キャッシュ8MB・Ultra ATA100・9.5mm厚・平均シークタイム11msってところです。
ここで紹介しているように、C1XGのHDDも40GBタイプに交換しているんですが、その時と比べてお値段がほぼ1/3。う〜ん、HDDも安くなったものですねぇ SSDなんてのも普及し始めていますし、ムーアの法則も馬鹿にならないかと・・・

(2008.03.30記載)




3.HDD交換作業

XR系はCPU交換をしようとすると3枚オロシにする必要があるらしいんですが、今回はそこまでするつもりもないので、単純にHDD交換だけを実行しました。作業自体はいたって簡単ですが、バッテリーやPCカードなどの類は外してから作業に掛かりましょう。

まずは本体を裏返し、ネジを13箇所外す。
拡大写真に赤丸をつけてあります。
13本のネジは多分全部同じものです。
インタークーラーフラップを外しに掛かります。。
写真手前側に爪というかベロがあるのでそれを引き抜きます。
手前側を上に持ち上げるような感じです。
HDDが見えてきました。
次にストッパー?を外します。ストッパーというか金属の薄い板なんですが、
液晶を開く時に連動してフラップが開く様にしているパーツなので、
液晶パネルを軽くあけてやると動くようになったと思います。
ここも外すというより上にずらす&持ち上げる感じで
ストッパーが跳ね上げられたのが分かると思います。
しかし・・・スリットにかなりの埃が(^_^;)
HDDステーを固定しているネジを4箇所外します。
ステーが接続されたHDDを動かせるようになります。
HDDをステーごと持ち上げ、コネクタを抜きます。
筐体右側に裏返すと楽ですね。
外したIDEコネクタとフラットケーブルの様子。
フラットケーブルを断線させないように注意。
HDDステーを固定しているネジ4箇所を外します。
このネジはHDDに直結しているため、かなりきつく締められています。
山もこれまでのネジより大きいため、なめない様に十分注意。
新旧HDDの比較。右が新HDD。
左の純正品はIBM時代の「Travelstar DCXA-210000」。
ラベルの向きとHDDの向き(コネクタ位置)が逆なのも興味深いですね。
厚みは新HDDが9.5mmでXR1Gの純正HDD(12.5mm)より薄いんですが、
ステーが左右から固定するタイプなので問題なく換装できます。

後はこれまでと逆の手順で新HDDを取り付ければOK。ここまでで実質10分程度でしょうか。C1XGなんかに比べればはるかに簡単です。後はリカバリしてセットアップするだけですね〜 (2008.04.06記載)




4.HDD交換作業

折角なので恒例のベンチを取ってみました。使用したのはこれまた定番のHDBENCH。交換したのはHDDだけなんですが、一応フルスペックのベンチです。

〔交換前〕

〔交換後〕

HDD関連以外はほぼ誤差の範囲ですね。ちょっと旧HDDの数値が低すぎるような気もしますが・・・ただ、流石に8年新しいHDD、ベンチ結果は文字通り桁違いですし、実際の体感速度も明らかに差が出ています。 OSもWin98Seのままなので、起動や終了もかなり高速です。少なくとも起動&終了はメインマシンのRX62改より明らかに速かったりします(^_^;) WEB&メールマシンとしてはかなり良い感じです。純正HDDのままお使いの方、かなり効果の高い改造だと思いますよ〜(2008.04.13記載)