【呉編2】

 

2006/07/23   Sun.

大和ミュージアムを後にしてから、呉駅で知人と待ち合わせ、ちょっと早めにお昼ご飯を頂きました。連れて行ってもらったので正確な場所は分かりませんが、駅から徒歩10分程度で中通2丁目の商店街付近のこじんまりした広島風お好み焼き屋さんでした。記憶をたどりながら帰宅後に検索した感じではたぶん「なおちゃん」というお店だったと思います。

頂いたお好み焼き。

キムチとかも入った「スタミナ焼き」で850円だったかな。勿論広島風なので焼きそばが入ってました。‘み’はかなりの猫舌ですが、この手の粉焼系の食べ物はかなり好きなので、おいしく頂きました(^_^)
書いていて思い出したんですが・・・以前広島へ仕事で来たときにお好み焼きを頂いた時のこと。目の前の鉄板で焼いてくれるお店だったので、お店の人が「お皿とお箸使いますか?」といってくれたにも関わらず調子に乗ってこれを断り、鉄板からヘラを使って食べたら・・・半火傷状態でほとんど味が分からなかったという苦い経験があったんですよねぇ(^_^;)
今回は最初からお箸で頂けてよかったです〜

で、ここからはのんびりと歩いて海上自衛隊艦艇見学へ向かいました。毎週日曜日の午後(13:00〜)に、海自の呉地方隊護衛艦を見学させてくれるイベントがあるとのことで、結構楽しみにしていたんですよね。
鉄腕DASH!のだん吉が上っていった国道487号(海上区間があって、瀬戸内の島々を周回する国道ですね)を歩いて行ったんですが・・・歩道が道の左右で途切れたりしてちょっと行くのに時間がかかってしまいました(^_^;) まあ、それでも12:45頃には基地に到着。手続きがあるので12:40には来る様に案内されていたのでちょっとあせりましたが、実際は受付を素通りし、桟橋の直ぐ前(駐車スペース)に集まって代表者の住所氏名を記入しただけでした。時間ギリギリに来る人もいましたしね。
大体40〜50人くらいだったかと思いますが、広報の方が簡単な説明&引率をしてくれました。しかも、写真は幾らでも撮って良いとのこと(^_^) この頃には雨がぽつぽつ降り始めていていやな感じだったんですが、まあなんとかキスデジNを構えられそうな感じだったので、タオルなんかでガードしながらしっかり撮影して来ました。ちなみに聞きたいことはどんどん聞いて良いとのことで、太っ腹なサービスでしたね〜 あ、もちろん「答えられる範囲でしか答えてくれない」んですけどね。
そんな訳で、みんなでぞろぞろと桟橋へ移動しました。ちなみに桟橋にある外灯にはウミネコ?と思われる鳥が多数とまっていて、下に人が来るのを狙っているそうなので要注意なんだとか。

見学した桟橋の様子。
桟橋に係留されていた「敷設船」

何を敷設するのかは秘密なんだそうです。舳先のグルグル糸巻きのような部分で敷設するもの・・・普通に考えて海底ケーブルとかでしょうね、多分。

今回見学したのは練習艦の「あさぎり」

乗艦時に頂いたパンフレットによると、全長137.0m、全幅14.6m、基準排水量3500t、速力30ノットという感じ。この日の午前中に1/10模型を見学した戦艦大和が全長263.0m、全幅38.9m、基準排水量65000t、速力27.3ノットですから、長さ的には約半分ってところでしょうか。
ブリッジも見学させてくれることもあるようなんですが、今回は甲板のみでした。

これは隣に停泊していた(多分同型と思われる)

艦の甲板の様子。

練習艦とはいえ、ちゃんと火器が備え付けられていました。本当に実弾が撃てるのかは分かりませんが・・・ あ〜今思えば聞いておけばよかったなぁ

艦首側にある速射砲。76mm62口径。

大和の主砲は46cmという当時世界最大のサイズ(確か欧米の戦艦はパナマ運河を通るために余り大きな砲を積めなかったハズ)で、サイズは比べようもありませんが、「速射」砲というだけあって連射できるんでしょうね〜

同じく艦首側のアスロックランチャー。

アスロックは「Anti Submarine ROCket=ASROC」の名のとおり、対潜水艦用のミサイル。魚雷の後方にロケットがついていて、発射後は空中を飛び、目標上空でパラシュート落下、その後自動追尾するという代物。

左舷で見かけた3連装短魚雷発射管。
左舷の様子
艦尾側のシースパロー(海の雀)発射台。

シースパローは艦対空ミサイルで、個艦防衛用のミサイルですね。

シースパローやアスロックは良く映画や漫画(最近では福井晴敏の「亡国のイージス」とか、かわぐちかいじの「ジパング」とか)に登場するので、近くで見られて結構感動ものでした。「感動」というとちょっと誤解を招くかもしれませんが、非常に感慨深かったというか、大きく感じるものがあったのは事実。普通に男の子が電車や車とかのマシン・メカモノが好きな感覚の延長で、練習艦とは言え武器を積み、映画に登場するようなカッコイイ船に憧れるような気持ちと、逆にただの鉄の塊・単なる機械であるにも関わらず、これが「自衛」隊の装備としての「武装」であって、基本的に人殺しの道具でしかないことに対する妙な恐怖感・・・かなぁ 上手く説明出来ませんが、いまひとつすっきりしない気分でした。非常に珍しいものを見せて貰ったことは間違いないですけどね。
船の上にいたのは大体10分〜15分ぐらいでしたが、十分色々見せて貰いましたね〜
船から降りると、特に人数のチェックなんかもなく流れ解散でした。意外とルーズだなと(^_^;) まあ、見られたりしても問題ないものしかないんでしょうけどね〜

ここから100〜200m程度更に歩き、アレイからすこじまに移動しました。
レンガ造りの倉庫やレンガ敷きの公園があるんですが・・・ここはなんということはありませんでしたね(^_^;) ただ、自衛隊の潜水艦が結構近く(100〜200mくらい先の桟橋。さっきの桟橋の隣って感じでした)に停泊しているのが見えたので、これで十分かと。

潜水艦の群れ。

レンズがあまり長くなかったので、残念ながらこれで精一杯の望遠(35mm換算で320mm)。大体250m〜300mくらい先だったかなぁ 何気なく書いていますが、現役の潜水艦って生で見たの初めてのような気がしますね。

ここまで随分歩いているので、ここからはバスで「歴史の見える丘」に移動しました。停留所で3つぐらい、5分そこそこだったかと。まあ、ここは自衛隊の基地に行くときに通っていた(道路が小高い丘に添う形で高くなっていた)ので、改めて見るものもあまりなかったんですが・・・

戦艦大和を建造したというドック。

正面ではなく屋根のある方がそれ。

これがここから見えるんですよね。建造当時は秘密裏に進められたそうで、ドックそのものが目隠しされたりしていたそうですが、今は石川島播磨重工のドックになっているようでした。

で、改めてバスで駅方面に戻りったんですが、実はこの日は広島空港から羽田へ19:15発のJAL1619便で帰る予定で、まだ十分時間があったため、友人の車で夜景スポットとしても有名な灰が峰へ行ってみることにしました。が、この時既に雨が結構強くなってきていて、頂上まで上っても何も見えない可能性が高かったんですけどね・・・ 呉の街中から車(ハイオク仕様の高級スポーツカー)で30分程度だったかと思いますが、狭い山道を延々12kmも走って貰っちゃいました。
で、案の定・・・霧だか雲だがの中で何も見えず(^_^;)
途中の山道で「死体が発見されたので情報お持ちの方は連絡」みたいな警察の立て看板があったりしてちょっとビビッたり、大雨の中滝の水をポリタンクに汲んでいる人がいたりとかして怪しげだったりしましたが・・・

で、このまま車で呉駅まで送ってもらい、16:45の広島空港行きの呉市交通局のバスで空港へ移動しました。片道1400円で1時間30分も掛かったんですけどね・・・ 元々広島空港って、広島から見るとかなり北東よりの山間にあるので、広島駅からでも高速を使って1時間掛かりますから、大半が一般道を走る(広経由で国道375号を北上し、西条〜インターから山陽自動車道)呉からでは時間が掛かって当然なんですが・・・ このバスが廃棄寸前の普通の路線バスみたいな代物で、結構疲れましたねぇ 偶々そんな車両だったのかもしれませんが、空港と市内を結ぶバスってそこそこのものだと思っていたんですけどね(^_^;) 車両は兎も角、これなら一度広島へ戻った方が空港へ行くバスの本数も多いですし、広島駅周りで遊べたような気がするなぁ・・・

バスの愚痴はこの位にしておいて、空港に到着してからはお土産物屋さんなんかを物色してたりしたんですが、実はバスの中でもかなり天気が悪くなっていたんです。山の中にある広島空港は特に霧で結構になることが多いのは知っていたので、ちょっとひやひやしていたんですが・・・ この日は問題なく飛んでくれました(^_^)


という訳で、かなり慌しかった岡山・倉敷・呉紀行もこれで完結。国内をバタバタ巡ったのは久しぶりのような気もします。次はどこへ行きましょうかねぇ〜  
(2006.09.03)