【RX62 メモリ増設】
1.枯れた・・・? Direct RDRAM・・・ (2003.06.17)
RX62のメモリは、今となっては過去の過ちかのように廃れてしまった!?「Direct
RDRAM」です。登場時にはもてはやされたような気もするんですが、気が付けばDDR-SDRAMにその座を奪われてしまいました・・・ DDR2なんて言うのもありますしね〜 ・・・ってことでDRDRAMのメリットはと言えば・・・「モジュールが金属で覆われているのでカッコよさげ」「単価が高いので優越感に浸れる」とかしかありません・・・ ま、この辺りは今更なんで、割り切って話を進めます。RX62がパーツ状態で嫁いで来た時、メモリはPC800の64MB-DRDRAMが4枚セットされていました。Intel850チップセット搭載機でのDRDRAMは2枚セットでの使用が大前提ですので、64MBx2x2=256MBの状態だった訳ですね。ちなみに、純正状態でのメモリ搭載量は64MBx2=128MBですので、多分2組のうちどちらかが純正、どちらかが増設品なんでしょう。いずれにしてもSAMSUNG製です。
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嫁いで来たメモリ。 一対はブルーメタリック、一対はシルバーで美しい・・・(←負け惜しみ) PC800-45タイプです。書いてありませんが多分Non-ECCですね。 |
個人的にちょっと聞きなれない単位などがころころと出てきたので整理しますが・・・
PC800の「800」はクロック周波数が800MHzであることを指しています。最大転送速度が1.6GB/sということになるようです。ノーマルのSDRAM(100とか133)とは大違いですね〜
次に「45」ですが、これは「tRAC」が45ns(ナノ秒)であることのようです(^_^;) 「tRAC」とは「Row
Access Time」の略で、メモリセルへのアクセス速度のことになります。当選「45」より「40」の方が速いわけですが、tRAC40はIntel850Eチップセットからの対応なので、RX62の場合はメモリだけ「800-40」を選んでも基本的には意味がないと思われます。同じ理由で「1066-32」も持ち腐れになるんでしょうね〜 動作は問題ないみたいですが・・・ こんな意味合いなので、ちょうどSDRAMの時のCL(CAS
latency)に似ていますね。
最後に「ECC」ですが、これは「Error Correcting Code」つまりエラー訂正符号のことです。メモリからのデータエラーが起こった際に補正してくれる機能とでも捉えておけばいいと思います。まあ、実際にはRX62自体(多分M/B由来だと思いますが)ECC非対応ですので、対応品を挿しても効果はありません。非対応品として動作するはずです(^^;)
予備知識はこの辺にしておいて、実際に256MBの状態でWinXP-Proをしばらく使用してみたのですが、やはりXPに256MBでは役不足のようで、体感的にかなり「鈍い」印象を受けてしまいました。MPEG2エンコなどは前任のR60(P3-1GHz、メモリ512MB、Win2000-SP3)よりも速いんでしょうが、通常使用時にはこのR60の方がストレスが少ないようにすら感じてしまいましたからね〜(^^;) やはりこれは早いところ増設してやる必要がありますね!!
2.最大搭載量と最大投資可能額!? (2003.06.22)
さて、では早速増設に掛かります。が、上記4本で既にスロットは一杯なんですよね〜 増量のためにはメモリを交換してやる必要があります。RX62は、オフィシャルサイトでは最大512MBのメモリを搭載できることになっています。スロットは4本なのでこの場合には128MBメモリを計4本、各スロットに挿してやることになります。が、いつものように(R60もオフィシャルでは256MBがMAXですが、実際には512MBまで行けますしね)サードパーティのサイトで確認すると、「I・O DATA」「メルコ」共に「最大1GB」までOKということになっていますので、256MBx4で1GBのメモリを搭載してやることにします。
が、ここで一つ問題が・・・
PC800のRDRAMなんですが、256MBの2本セット価格はこの当時(2003年2月〜3月)18,000〜20,000円程度だったんです。もちろん、メーカーや保証によって若干上下しますけどね。4本分GETしたらとんでもない金額になります。優越感に浸っているレベルではありません(T_T) DDR-SDRAMならこんなことはないんですが・・・ 逆に余る事になる64MBをオークションなどで売り払っても、いいところ数千円程度(実際に合計4700円にしかなりませんでした)。泣きそうですね・・・金掛かり過ぎ・・・
まあ、仕方がないので思い切って(いつものようにヤフオクで)GETしました。条件やタイミングなどがあり、PC800-45のECCが2枚とNon-ECCが2枚です。ECCの有無であまり値段は変わらなかったので、こんな形になりました。なんか変な組み合わせになりましたが・・・
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実物はこちら。なんか色まで違うけど大丈夫か??? |
ちなみに色の違う2枚は、出品者の方が「同じ店で同じものを同時に」購入したのになぜか色だけ違っていたそうで、この2枚で動作実績が取れているそうなので、まあ問題はないかと(^_^;)
実際の交換作業はそんなに難しくありません。R60の時は電源BOXがとっても邪魔でしたが、今回は簡単に外せますし、特に問題はなさそうです。まあ、奥まった場所にあるので作業しやすい訳ではないですけどね。なお、一点だけ気をつけることといえば、一番端(筐体後ろに近い)のスロットの固定用バーを下げると、AGPスロットに刺さったグラボに干渉する可能性があることですね。‘み’の場合はR60から引き継いだMatorox Millenium G550を挿していたんですが・・・
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こんな風に完全にぶつかってしまいました(^_^;) |
仕方がないので一度AGPスロットからボードを外し、メモリ交換後に改めてグラボを挿し込んでやりました。ちょっとメンドクサイですが、無理をしてグラボを昇天させるよりましですからね。ってことでVAIOシステム情報などで確認すると、めでたく1024Mbyteと記載されていました。WinXPの動作もはっきり分かるくらい改善されました(^_^♪ メモリ1GB・・・ 金を掛けただけのことはあります。うーん、いい響きですね〜(^^)