【Road to DVD その1】


では、早速参りましょう『Road to DVD!』。かなり人柱チックなんですけどね〜

1.Gigaの録画ファイル  (2002.02.20 記載)

うちのVAIOちゃん(R60)は、『Road to 2000』で紹介しているようにWin2000で動作しています。Gigaのバージョンも同様に紹介していますが、3.0です(ここまでは既に手を付け始めているので、もうバージョンは上がってるんですけどね、実は・・・)。当然ながらMPEGボードは標準のENX-11=SAKURAです。で、この状態で録画したファイル(ビデオカプセルもしくはそこから書き出したMPEGファイル)は、DVD-Videoのソースになるのでしょうか・・・?

まず、Gigaの録画モードの確認です。これには「長時間」「標準」「高画質」の3種類がありますが、最初の「長時間」はMPEG1エンコードで、はき出したMPEGファイルはVideoCD規格準拠のようなので、はっきり言ってお話にならない画質です。今回の検討では、「長時間」を完全に無視しちゃいます。
で、次の「標準」ですが、エンコードこそMPEG2ですが、コレには落とし穴があります。動画の方の解像度が「480x480」なんです。DVD-Videoの場合、解像度は「720×480」「704×480」「352×480」「352×240」のいずれかでないとダメなようですので、
「標準」もそのままでは使えませんねぇ。
最後に残った「高画質」。これは望みがありそうだったんですが・・・ WEBを彷徨った結果、DVD-Videoのオーサリング時に「GOPが多すぎる」というエラーで跳ねられてしまうそうです。ここで、GOPなんですが、これは「Group of Picture」の略で、「何枚かの画面データをひとまとまりにしたもの」ということのようです。ちなみにDVD-Video規格では、これが最大18までと決められている(つまり、ひとつのGOPが18枚以下の画面データから構成される必要があるってことですね)ので、きっとGigaの「高画質」ファイルはコレを上回る(ひょっとしたら部分的にかも知れませんが)為にこんなエラーが出るそうです。そうそう、参考までに、1GOPは再生時間で見ると約0.5秒分に当たるそうです。プレイリストビルダーで操作するアレですね。まあ、いずれにしても
「高画質」もNGです・・・(^_^;) 

ってことで、「現状」ではGigaの録画ファイルはそのままDVD-Videoのソースとしては使用出来ないようです。では、どうすれば使えるのでしょうか・・・?


2.再エンコード  (2002.02.24 記載)

さて、その方法ですが、「再エンコード」があります。要するにGigaの録画ファイルを再度MPEG2にエンコードして、その時にDVD-Videoのソースとして適切なものにしてしまえば良いんです。で、エンコードの方法として思いついたのは以下の2つです。

まず、非VAIO系アプリケーションでエンコードする方法です。これには市販のソフトも多く売られていますし、使いやすさやコストパフォーマンスや好みなどで選べばいいと思います。ただ、これらのソフトは当然Gigaのビデオカプセルには非対応ですので、ビデオカプセルから一度AVIファイルかMPEG2ファイルに書き出ししてやる必要があります(これはGigaの標準機能ですね。ビデオエクスプローラーから実行出来ます)。なお、この作業にはそれ相応の時間が掛かります(^^;) ‘み’のR60環境(P3−700、あまり関係ないですがメモリ512MB)で高画質ビデオカプセルからAVIファイルに書き出そうとすると、再生時間のほぼ3倍掛かります(-_-) もちろん、その後の再エンコード時にもそれ相当の時間(ソフトなどによって変わってきます)が掛かりますぅ・・・ しかも、再エンコードを行うということは、その際に画質も劣化することになります。これもエンコーダの性質に左右されますが、ソフトを選ぶ際の検討項目になるでしょうねぇ。一応一番高画質だといわれているのは「TMPGEnc」のようです。但し、こちらはフリーウェア版なので、MPEG2関連(勿論エンコードも)は1ヶ月の試用期間のみ使用可能だったと思います。遙か昔のバージョンではMPEG2にも対応していたんですがねぇ(^^;) で、正式にMPEG2にも対応している製品版は「ペガシス」から提供されています。詳細はココ。サイト内にも謳われているように、画質については悪い評判を聞いたことがありませんが、むっちゃっくちゃ時間が掛かります。使われる方は覚悟してください〜 (^^;) 記憶・詳細は定かではありませんが、随分昔に今は亡き(!?)XR1Gでこの「TMPGEnc」を使用して約1時間もののMPEG1ファイルをVideoCD規格に再エンコードしたことがあるんですが、まるまる半日(寝る前にスタートしてエンコしっぱなし)掛かってしまった記憶がありますねぇ

次にもう一つの方法ですが、やはりVAIO系サイトらしくVAIOプリインストールアプリで何とかしようと考えます。一言で言ってしまうと、「DVgate Assemble」を使用するんです。「Giga(勿論高画質)録画〜ビデオエクスプローラーからAVI書き出し〜DVgate AssembleでMPEG2に再エンコード」という方法をとれば、DVD-Video規格に準拠したMPEG2ファイルが作成できるようです(『ようです』というのは自分でまだ確認していないからですねぇ ドライブ持ってないし・・・)。その時のために、幾つかのアナログソースをこの形でMPEG2化しておきましたので、ドライブ購入時には検証できると思いますが・・・(^^;) そうそう、ファイルの容量制限などがありますので、DVgateは2.5をお勧めします。導入関連や容量制限関連のお話は「Road to 2000」「でぶの扉25!?」を参照してくださいね。ちなみに、この方法でも上記の再生時間のほぼ3倍というGigaからの書き出し時間は必須ですし、その後の再エンコードにもほぼ同様の時間が掛かります(T_T) つまり、1時間のソースをこうやってエンコードし直すと、それだけで6時間!! この後、DVDオーサリングや焼き焼き時間があることを考えると、気が遠くなります・・・ しかもボタン押して寝ればいい訳ではないので、ホントに洒落になりません〜 何とかしなければ〜!!


3.再エンコード対策  (2002.02.28 記載)

う〜ん、これは結構やっかいな問題ですねぇ ちょっと仕事っぽく攻めてみましょうか・・・ ボトルネックは「Gigaの録画ファイルがそのままでは使えないこと」「そのために書き出し&再エンコードが必要になり、それに膨大な時間が掛かること」です。だとすると大きく分けて対策は2つです。前者に対しては、PCへの取り込み時点からDVD-Videoのソースとして使用出来るMPEG2ファイル(もしくはAVIファイル?)を作成することによる「再エンコードしない作戦!?」。後者に対しては、高性能(というより高速)のエンコードアプリを用意したり、R60ちゃんの処理能力をアップしたりすることによる「再エンコードの時間短縮作戦!」の二本立てで検討する必要があります。具体的には、

再エンコードしない作戦!?
  SAKURAを通さずにMPEG2ファイルを作成する、つまりDVD-VideoのソースとしてMPEG2キャプチャーが
出来るボードなどを通して動画を取り込むんですね。完全にボードを換えしまったらもうGigaではないので、
やはりココで考えるのはYUZU!?ってことに・・・
でなければ、映像ソースをDVカメラなどを通してi-linkから取り込む方法も考えられますね。DVgate Motion を
使うことになるでしょう。これでMPEG2でなくAVIファイルにしてしまえば、少なくともGigaからの書き出し時間は
省くことが出来ますね。う〜ん、でもこれだと再エンコードは必要になりますねぇ・・・ しかもDVカメラ持って
ないので検証も出来ないしなあ・・・
再エンコードの時間短縮作戦!
これはもうハードのパワーアップか高速ソフトの使用しかありません。ただ、上で書いた「TMPGEnc」の例を見
ても分かるように、高速ソフト=画質よりも速度優先ということになる(要するにトレードオフですね)はずなので、
こちらはあまり考えるべきではないかも知れません。市販のDVDなんかは、結局人の手で場面にあわせたビット
レートを決めてるらしいですしねぇ 
で、ハードのパワーアップですが、やはりこの後のオーサリング行程を考えてもこちらを中心に進めたいと
思います。一言で言ってしまうと、処理能力のアップですから、やはりここはCPUを高速化することになる
んでしょうねぇ まあ、M/B交換までは考えていないので、必然的に上限は決まってきますけどね(^^;)

というわけで今後の対策案は(個人的に)まとまりました。なお、ハード系のパワーアップは「R60のお部屋」の方に、DVD-Videoに特化した話はこの続きに書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします m(_ _)m