【Road to DVD その7】



1.SDM de VBR  (2003.05.25 記載)


このページはどうもSDMよりの内容ばかりになっているのですが、このネタで更に拍車をかけてみます(^^;)今回は、(実はYANさんの所のBBSで話題になっていたので、それをちょっとアレンジしてみました)VBRエンコしたMPEGファイルをSDMのソースとして使用してみました。まあ、実際にはVBRエンコまでしてSDMに戻すこともそうそうないかと思います。メリットとしては勝手にチャプターを打ってくれることくらいでしょうか・・・再エンコなどをする以上、「簡単操作」の意味があるとも思えませんしねぇ が、やはりVAIOマニア(!?)の‘み’としては試してみたいですよね〜
(^^;) と言うわけで、その時の体験談を記載してみます。いつものようにTV地上波のCMカットを前提に話を進めて行きます。実はこのCMカットが曲者なんですが・・・

なお、この「SDM de VBR」からはR60改ではなく、R2X60(RX62改)でのネタになりますのでご注意ください。ちなみにOSはWinXP-Proのクリーンインストールになっており、それにSONYアプリ(Gigaは4.0)を必要なだけインストールした状態になっています。

ざっくりとした手順は以下のとおりです。

1. TV地上波をGiga高画質録画
これはいつもどおり、特にコメントなしです(^^;)
2. ビデオエクスプローラーでAVIとMPEG2(変換「なし」)に書き出し
両方に書き出しておきます。
3. 書き出したAVIをPremiere6LEに取り込み、CMカット等の編集&AVI2.0に書き出し
ここは2GBごとのAVI1.0でも良いと思います。後でVBRエンコするときに結合すればOKです。
4. 編集後のAVIをソースとし、TMPGEnc for VAIO(Source CreaterでもOK)でVBRエンコ
このときに作成するファイルをMPEG2ひとつ(オーディオとビデオが一ファイルになった「プログラムストリーム」)にする必要があります。音声をリニアPCMの設定でエンコすると「m2v&wav」という二つのファイルにエンコされてしまいますし、AC3の場合も「m2v&ac3」になってしまうはずです、多分(^^;) ってことで音声は自動的にmp2に設定することになりますね。
5. 4.で作成したMPEG2ファイルを、上記2.で書き出したMPEG2ファイルと同じ名前にリネームして上書き保存
実際にはscxなどのファイルも作成されているので、それら3ファイルはそのまま生かします。*この3ファイルは必ずしも2.で書き出したモノでなくともOKです。但し、MPEG1書き出し時に生成されたものでは跳ねられてしまいますので、必ずMPEG2書き出しで生成されたものを使用してください。

ここまでの段階で、MPEG2ファイルはSDMに取り込み可能です。SDMはscxファイルの有無で取り込みの可否を判断しているようですからね。この場合は代表シーンの設定が出来ませんので、メニュー画面に作成されるサムネイル画像は自動的に「ファイルの先頭から3秒後」の画像になります。‘み’が試した時には、CMカットをしてファイルの長さなどが変わっているにもかかわらず、きちんと「3秒後」の画像になっていました。
この時点で「SDM de VBR」は達成できたことになりますが、ビデオカプセルにしてからSDMに取り込めばこのサムネイル画像も通常どおり「代表シーン」から設定できますから、もう少し試行錯誤を重ねてみます。

6. ビデオエクスプローラーからMPEGを読み込み
ビデオカプセルはこれで作成できますが、ちょっと問題が・・・

6.まで行くと、Gigaビデオレコーダでの再生も可能になります。但し、CMカットをしている分、本編とフィルムロールがズレてしまいます・・・  本編の再生も一部おかしくなってしまうようです。‘み’のテストでは「15秒程度
の短いもののうち1〜2秒をカットしたパターン」「2時間弱程度のTV放送からCMを15分程度カットしたパターン」を試したんですが、ビデオカプセルを再生すると両方とも先頭が2秒程度(?)スキップした状態で再生が開始されました。但し、フィルムロール自体はCMカット前のものが残っていますので(このフィルムロールを操作しての再生時の早送りや代表シーン登録などは可能です)、これで削られてしまった先頭辺りを指定すると、再生することだけは出来るようです。sdbファイルに記載されているファイルサイズやムービー長などの数字をいじってはみたんですが、残念ながら先頭からの再生はできませんでした。
実際にこのビデオカプセルを使ってオーサリングしてみたところ、サムネイルは3秒後でも代表シーン登録したものでもないものが作成されました(^_^;) どうやら、「代表シーン」として指定した部分から、本編同様にズレた画像でサムネイルが作成されたようです。ちなみに、本編の頭は問題なくオーサリングされていました。
対策として、このビデオカプセルを一度MPEG2に「書き出し」てから再度取り込みをしてみましたが、フィルムロールは残念ながらCMカット前の状態でした。フィルムロールも再作成されるんじゃないかとMPEG1への「書き出し」も試しましたが、思いっきり固まってしまいました(^^;) やはり万全を期すには、フィルムロールの実体であるscxファイルを作り直すしかないようです・・・
WEBを彷徨ってscxファイルの解析などの情報を集めたりはしたんですが、残念ながら‘み’の知識と根性では如何ともしがたいことが判明しただけに終わりました・・・  シーン検出機能のあるMPEG2編集ソフトなどを使えば不可能ではないみたいなんですけどねぇ(^^;)

なお、今回のネタは「CMカット」を前提にしたのでこれだけ困難な道のりになりましたが、上記3.でCMカットを行わずにVBRエンコした場合には特に問題もなくSDMでの焼き焼きやビデオカプセルへの取り混みが可能なようです。本来はMPEG書き出し時に作成されるsdbファイルの中に書き込まれているファイルサイズなどを書き換えなければいけないはずなんですが・・・どうやらそのままでも問題ないようです。冒頭にも書きましたが、やはりここまでしてSDMを使用する意味はないかもしれません。「チャプターを打てる(自動的に入れてくれる)オーサリングソフトを他に持っていないがVBRで高画質を実現したい」という限定的な条件では生きてきますけどね(^^;)