【ドイツ紀行10】
2005/10/26 Wed. Vol.1 |
実質最終日となるこの日ですが、まずは8:30にホテルを出発し、ルートビッヒ2世が建てた3つ目の城、ヘレンキームゼー城へ向かいました。アウトバーンをミュンヘン方面(東)へ向かい、大体1時間強程度だったかと思います。ちなみに、第二次大戦中に滑走路として転用すべく作られたのはこの路線なんだそうです。
この城はルートビッヒ2世が建てた最後の城で、ルイ14世の造ったフランスのヴェルサイユ宮殿にインスパイアされた・・・じゃなくってこれを真似て作られているんだとか。1878年から建設が始まり、ルートヴィヒ2世が死んだ時点で中断されたため、新宮殿(中央の大きい建物、Neues
Palais)の70部屋のうち、50部屋が今でも未完成なんだそうです。城の名前にゼー(See)が付いていることでも分かるように、キーム湖に浮かぶヘレン島にお城が建てられていますから、湖畔から船で島に渡ってお城を見学することになるんですね。船は確か30分間隔だったかと思います。ちょうどバスが着いた直前に船が出てしまっていたようで、船着場でちょっと時間をつぶすことになりました。
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船着場の様子 ちょっと天気が悪いですねぇ |
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近くにいる水鳥に餌付け中 なんか頭とくちばしが白い以外は 真っ黒なヤツでしたが・・・ 名前不明(^_^;) |
朝食は大体ホテルでのバイキングなんですが、食べ放題のドイツパンをくすねておくと、こういう時に鳥さんたちに大人気(^_^)
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参考までにホテルで朝食を取った場所の様子 かなり良い雰囲気ですね〜 |
ちなみに、この時のパンはバスに置きっぱなしだったので、一度駐車場にわざわざ取りに戻ったんですが、この時バスに残っていたハンスさん(バスの運転手さんですね)とサッカーの話題を少々(もちろん片言の英語で)。ハンスさんがスポーツ新聞(新聞のスポーツ欄かも?)を読んでいたからなんですが、前の日にバイエルンミュンヘンがアウェイで勝ったようで、そんな自慢話を頂きました(^_^;) そういえば朝のニュースでも繰り返しブンデスリーガの結果を放送してたなぁ
「昨日バイエルンミュンヘンがアウェイで勝ったんだよ! オリバー・カーンのいるチーム!」
なんて感じで。そんな流れの中で
「高原は知ってる?」って聞いたら
「知ってるよ、でも彼はバイエルンじゃない。え〜〜っと・・・」
「ハンブルガーSVだよ」
なんていう程度なんですけどね。しかし・・・「バイエルンじゃない」なんていわれてしまうと・・・ハンスさんってば筋金入りのバイエルンファンなんですね〜 まあ、ババリアンなので当たり前なのかもしれませんが。
で、船着場への戻り際にこんなことを・・・
「船の名前知っている?」とハンスさん
「知らないけど??」と‘み’
「タイタニックだよ〜!」
驚く‘み’達を見て
「冗談冗談、ははっは〜〜」
ブラックな冗談ですねぇ(^_^;)
さて、船はそんなに大きいものではありませんでしたが、ザッと見た感じ100〜150人ぐらいは乗れたんではないかと思います。‘み’は後部デッキの椅子に陣取りましたが、多分みんな観光客で、ほぼ満員状態で出航しました。あ、船の名前は「ルドルフ」だったので沈没は回避(^_^;)
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船上から船着場を望む |
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船上からの眺め |
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ヘレン島の船着場 |
途中、船から見える岸辺は葦が茂っているような湿地っぽい感じでした。天気が余りよくなかったこともあり、余計にウェットな印象になったのかもしれませんけどね。大きく揺れたりするようなことも無く、大体15〜20分ぐらいでヘレン島に到着しました。
船着場からお城の新宮殿までは徒歩15分ぐらい。馬車なんかもあったようですが、船の時間が限られているため、結構サクサク移動しました。船着場から正面に見える階段を上がり、修道院に使われていたという建物を眺めつつ新宮殿へ向かいました。
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修道院跡からの眺め |
ちょっと高台になっていてキーム湖まで見渡せました。
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新宮殿への道 |
ここもちょうど黄葉の時期で、いい感じでした。森の中の小道って雰囲気。のんびり歩きたい感じでしたね〜
なお、(これは‘み’も帰国後に知ったんですが)「ヘレンキームゼー城」とはヘレン島にある他の修道院などに使われていた建物も含めた全体の呼称だそうですので、上記のように「新宮殿に到着」という表現が適切みたいですね。
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新宮殿前の広場の様子 |
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新宮殿とは反対側のショット。 キーム湖に向けてまっすぐ開けていました。 |
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夏場なら水が噴出していると思われる噴水 |
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まだ木の板に覆われていなかった彫刻 |
ここも既にほとんどの彫刻が冬支度で木の板に覆われてしまっており、噴水も止まっていましたが、確かにTVなんかで見たことのあるヴェルサイユ宮殿ってこんな感じだったかと思います。「インスパイア」の成果ですね(^_^;)
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新宮殿の外観 |
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新宮殿の入り口付近 |
確かにデカイ建物ですが、個人的には高さがある分ノイシュバンシュタイン城の方が大きいような印象もありました。まあ、ヘレンキームゼー城も城とは言いながら宮殿ですから、この両者を比べるのがナンセンスかもしれませんけどね。
で、いよいよ宮殿の内部へ・・・
が、ここは完全に撮影禁止!! ‘み’もあらぬ疑いを掛けられないようにキスデジNと101Kをカバンにしまいました。これまでの2つの城と同じように、グループ分けされて担当の人(監視係)が1人ついてくるような感じで中に入りました。実はこの日は朝から日本語を話す現地在住のガイドさんが同行していたので、この人も‘み’達と一緒に中に入り、解説してくれていました。撮影できなかったので一切画像は無いんですが、ヴェルサイユ宮殿よりも大きい「鏡の回廊」や、マイセンの世界一巨大なシャンデリアなんかをしっかり鑑賞してきました。鏡の回廊は中央に立つと空間が無限に続いているように見え、しばらく佇んでしまうぐらい。あ、もたもたしてたら係りの人に怒られましたが(^_^;) マイセンのシャンデリアは、同じモノを二度と作れないように設計図?が処分されてしまっているんだそうですが、今の技術なら出来るんじゃないかなぁとか思ったりしつつ、値段の方が気になったりとかしてましたねぇ マイセンって何であんなに高いんでしょ・・・ 後、印象に残っているのは魔法の食卓の下側を見られたこと(扉というか天井の開閉ギミックとか見えましたし)とか、温水プールがあったこととかですね〜
全体的な印象としては、やっぱり荘厳の一言でしょうか。ただ、リンダーホーフに比べるとやや機能的に作られているようにも思いました。広い分、部屋の意味付けがしっかりしていただけかもしれませんけど。
ちなみにこの見学ですが、1グループあたり30分と決められているそうで、‘み’達はダラダラウロウロしていたので35分くらいかかってしまい、最後はせかされてしまいました(^_^;) 見学コースの最後には例によって売店があり、その側に無料のトイレがありましたが、これは装飾なんかも無く、至って普通のトイレでした。
ここからは歩いて船着場まで移動。ヘレン島の船着場から船に乗り、(多分)同じ航路で陸地へ戻りました。帰りの船(名前失念)は来るときより小さかったかなぁ 行きの船よりデッキが広い感じでしたね。ちなみに帰りの船からは、左舷にヘレンキームゼー城の新宮殿が一瞬チラッとだけ見えましたから、ちょっと気をつけているといいかも知れません。タイミング的にはかなり陸地に近づいた頃、島の森の切れ目みたいなところにほんの一瞬・・・なんですけどね。
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一瞬だけ見えた新宮殿 |
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帰りの船に乗り合わせたお子様。 鉄兜(鉄仮面?)が可愛らしかったですね〜 |
で、陸地に戻ると、バスに乗り込んで昼食へ。ほんの10分程度でプリーンの街へ到着しました。ここでは昼食を頂いただけだったんですが、ガイドさん曰く美味しいと評判のお店だそうで・・・ 名前のわからない魚料理だったんですが、確かに美味でした。
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今回はズッペではなくてサラダ。 葉っぱ良いですね〜 |
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魚は鱒系統だと思いますが・・・ 例によって詳細不明(^_^;) 結構美味かったですよ〜 |
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デザートはミルフィーユだったかと・・・ 余り記憶に残ってないですねぇ |
あと、ここでももちろんビールを発注。ドイツのビールってば美味いですぅ(^_^♪ ここではヴァイツェンデュンケルを頂戴しました。昼間なので小さいサイズを発注したつもりが、どこをどう取り違ったのかしっかり500ml(^_^;) あ、もちろんしっかり頂きましたが、このときはカウンターの奥で店の人がビンビールを空けていたので、ビンから移したものっだってことがはっきり分かったんですが、それでも美味かったですね〜
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これが発注したヴァイツェンデュンケル 色からして美味そうですよね〜 |
あと、ここでは白ワインのまだ未完成な状態(酵母が残っているような白濁したヤツ)のものもあり、添乗員さんの勧めで1人発注(もちろん添乗員さんも発注)されていたので、ちょっと舐めさせてもらったところ、甘い濁りワインみたいな感じでかなりいけました。甘くて度数の高いお酒って飲めちゃうので、‘み’のように酒に弱い人には危ないんですけどね〜 あと、最近知ったんですが、ワインに使う葡萄って非常に糖度が高い品種(メルローとかシャルドネとか良く聞きますね)を使っているんだとか。この糖分で発酵させてるんだそうで、その糖が残っているような感じでしたね。
そういえば初日にライン川のクルーズ船で貴腐ワイン&アイスワインを試飲させてもらったんですが、これはデザートワインの類で濃厚なシロップみたいな甘さがありました。1本1万円近くするような代物でしたが、これは要するに貴腐菌(元々葡萄の皮にいるんだとか)を使ったり、葡萄を凍らせたりすることで果汁を濃縮して更に糖度を上げて作るんだそうです。その分葡萄も沢山使いますし、手間もかかるので高価・・・ってことらしいですね。