【M370 改造編 その2】
改造編が随分長くなってきたので、ページを分けることにしました。では、引き続き改造ネタをどうぞm(__)m
1.PCIスロット
M370にはライザーカード使用されており、PCI空きスロットが2本もあります。R60には一本しかなかったんですけどね(^_^;) これを有効に活用すべく、ひとつはスピードアップ、ひとつは機能拡張の目的で使用したいと思います。実際はこんなに厳密に考えたわけではないんですが、まあ、結果的にそうなってますぅ
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ライザーカードはこんな感じです。 取り立てて変わったことはありませんが、 PCIがスロットが2本空いているのはうれしいですねぇ |
【スピードアップ】
単にATA100ボードを設置してみます。今回も金をかけずにR60からのお下がりであるPromiseのUltra100ですので、ボードの詳細などはR60に搭載した際の「R60パワーアップ編 その6」を参照してください。例によってBIOS設定をし、ATAボードから接続したHDDからブートするように設定してやります。M370単体ではUltraATA(転送速度は33.3MB/s)までしか対応していませんので、R60のときよりも結構なスピードアップになるはずです。改造編で換装したMaxtor製の20G(5T020H2)HDDもATA100対応ですし(^^) で、ベンチはこんな感じになりました。
ALL | Integer | Float | MemoryR | MemoryW | MemoryRW | DirectDraw |
14204 | 27170 | 16887 | 5781 | 2189 | 6234 | 0 |
Rectangle | Text | Ellipse | BitBlt | Read | Write | Copy |
8555 | 6164 | 2758 | 12 | 32967 | 24811 | 2125 |
【機能拡張】
M370を眺めてみて、機能的に一番大きい(困った)のは、IEEE1394端子が無いことです。DVカメラはともかくとして、外付けHDDなどを接続する可能性はあるので、これを増設してやることにします。実はLANポートも無いので、システムトークスのSUGOI CARD(スゴイカード)を増設すれば一石二鳥(三鳥!?)なんですが・・・当時これがまだなくって(知らなかっただけかも)・・・IEEE&USB2.0のチャンポンカードである玄人志向の「USB2.0+1394PCI」を使用しました。
そのボードの全体像を・・・ 色々と怪しさを醸し出す同社品ですが、 特に問題は無く動作しているようです。 |
なお、残念ながら増設できなかったLANに関してはUSB-LANを使用して誤魔化しています(^^;)
誤魔化すためのUSB-LANアダプタはこれです。 coregaの「FEther USB-TXS」のホワイトタイプ。 確かこれもオークションでGETしたような気が・・・(^_^;) |
で、PCIスロットに話を戻しますが、実際に取り付けると下のような感じになります。
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カードを2枚設置した状態です。 特に意味はないのですが、上側にATAカード、 下側にちゃんぽんカードを挿しています。 |
メモリ増設の際にちょっと気になっていた「メモリとPCIカードの干渉」ですが、写真のように特に問題はありませんでした。確かに下側のちゃんぽんカードと内側のメモリモジュールにはそんなに余裕はありませんから、厚みのあるボードを挿す場合には注意が必要かもしれませんね。まあ、万が一干渉していたとしても、幅の狭いATAカードと位置を入れ替えれば(今回の‘み’のパターンに関しては)回避できますけどね。 (2003.05.01 記載)
一つ忘れていました。ATA100カード増設にあたり、ATAケーブルもATA100対応のものに変更しています。純正のものは40芯のフラットタイプですので、このままではケーブルがボトルネックになってしまいますからね。なお、折角なのでスリムケーブルを選ぶんですが、いかんせん筐体内部が狭いので、短くて取りまわしのし易そうなものにしてやります。
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純正ケーブルと今回購入したATA100対応スリムケーブル。 純正ってこんなに短いんですね。使い道は・・・ないなぁ(^^;) |
余裕があるわけではありませんが、この太さ&長さなら筐体内に十分収まります。収まると言うよりは押し込むと言った方が近いかもしれませんけどね〜
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実際にはこんな感じになります。 コネクタ基部が大きかったり硬かったりすると 入らないでしょうねぇ(^_^;) |
ブランドは忘れましたがその辺で売ってるケーブルを使っています。もちろん80芯のATA100対応のものです。まあ、今は40芯のケーブルなんて探してもなかなか見つからないと思いますが(^_^;) 今回のようにケーブルを変えておかないと、折角のATA100が性能を生かしきれませんからね。あ、このネタは書き忘れただけで、アップしてあるベンチを取ったときにはケーブルも交換してありますのでご注意ください(^^;)
(2003.05.18 加筆)
2.CD-ROMドライブ
M370にはスロットインタイプのCD-ROMドライブが搭載されています。カーステレオみたいでちょっとかっこよさげですが、やはりCD-ROMしか読めないのはちょっといただけません。ってことでCD-ROMドライブも換装します。とはいえ、スロットインタイプにはそれほど選択肢も無いですし、M370でDVD-RはおろかCD-Rライティングをすることもありませんから(もともとホコリなどを考慮するとスロットインドライブでのライティングはあまり好ましくないようですが・・・)、ターゲットはDVD-ROMドライブに絞ります。そんな訳で今回GETしたのはPioneerの「DVD-106S」。「DVD-A06S」のOEM品です。02年の秋口にバルクで6,000円程度だったと思います。再生ソフトくらいはついていましたけどね。
で、まずはM370の筐体に収めてみます。
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こんな感じになります。やはりベゼルが邪魔で このままでの設置はNGですね。 |
というわけで、いつものようにベゼルを外します。
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左右側面と下面にフックがありますので、これを外して やります。トレイ前端に化粧版などはないので、 特に難しいことはありません。 |
改めて筐体に収め、外装もはめてみると・・・ スロットの位置はなにもしなくてもぴったり合います。で、問題のイジェクトスイッチですが、これも位置はぴったりです。なんと拍子抜け・・・R60の時は随分苦労したんですけどね。・・・と思ったら、なんと筐体の前面外装パーツがきちっとしまっていませんでした(TT) DVD-ROMドライブ周りで何かが引っかかっています。よくよく見てみると、筐体外装パーツから伸びているイジェクトスイッチを押すためのプラパーツがあるんですが、これがドライブの(剥き出しの)イジェクトスイッチに思いっきりぶつかっていました(^^;) この状態で思い切り外装を押し込んでしまったら、ドライブのイジェクトスイッチを破壊するところでしたねぇ・・・ で、解決策としては、外装から生えているプラパーツの先端(イジェクトスイッチに触れる側)を例によって現物合わせで削ってやります。外装パーツをはめながら、上手くスイッチとボタンが機能する位置を決めるしかありませんが、実際には1〜2mm程削ってやることになります。まあ、カッターナイフなどでちょこちょこと削り取るだけですから、作業そのものは簡単です。
これで搭載完了ですぅ(^。^)
なお、このドライブは静音ユーティリティに対応していますので、これを入れてやります。Mシリーズは静音も売りのひとつですからね。
最後に、外したCD-ROMドライブはこんな感じです。
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イジェクトスイッチを外装のボタンから押せるように するためにその部分が切りかかれたベゼルになって いますね。 |
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ベゼルを外すとよくわかりますが、 メディア用のスリットにはホコリよけの目張りもあります。 |
外装のスリットにも同じ処理がされていますので、ホコリよけ効果は高いんでしょうね。ひとつ外すことになったけど大丈夫かなぁ(^^;)
なお、余談ですがこのドライブを取り外したときにSofmapへ売りに行ったんですが、「ベゼルにイジェクトボタン部分がない」ことを理由に買い取りを拒否されてしまいました・・・ まあ、ヤフオク送りですかねぇ・・・