【R60 パワーアップ編 その7】
さて、前回増設した3rd内蔵HDDですが、早速これを起動ドライブに変更してみます。
敢えて増設ドライブとして使用する可能性もあったんですが、13GBの純正(?)ドライブが
手狭になってきたこともあり、思い切って起動ドライブにしてしまう事にしました。
1.HDD構成を考える
この時点でATAボードに接続できるHDD総容量はパッケージ裏にあるように128GBだと
思っていた為、現在手許にある61GB・30GB・13GBのHDDを61・30・30に変えるの
が最も効率が良いはず、と考えました。がんばれば4th内蔵HDDも可能なんですが、128
GBの制限を守るとあと約20GBが限度ですから、これで筐体内部を一杯にしてしまうのも
考えもの・・・ (お気づきの通り、本当は128GBオーバーでもOKのようです)
で、いろいろ検討した結果、やはり純正13GBを外し、30GBのものを1台GETする事に
しました。いずれ4台目増設の時は60GBクラスをATAボードに接続し、30GBX2は
マザーボードから繋げばいいかなと。で、今回GETしたのがこれです。
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Seagate製 BarracudaATA ST328040A です。 28.52GB・7200rpm・8ms・UltraATA66 相変わらずオークション多用してます。 |
別に純正13GBHDDと同じSeagateに拘ったわけではありません。偶々いい条件のモノ
がSeagate製だっただけですよ。このドライブは拡張領域としてATAボードのセカンダリに
接続予定です。
なお、このドライブには一度、RICOHのDVD・CD−RWコンボドライブからのリカバリー
テストをかけています。もちろん増設用として使用するので、その後フォーマットしてしまっ
ています。この辺はパワーアップ編 番外を参照してください。
2.起動ドライブデータの移動顛末記
では、起動ドライブを移動しましょう。下の表がこの時点での接続状況です。赤字がブート
レコードを持った起動ドライブです。
マザーボード | ATAボード | ||||||
プライマリ | セカンダリ | プライマリ | セカンダリ | ||||
マスター | スレーブ | マスター | スレーブ | マスター | スレーブ | マスター | スレーブ |
Seagate | IBM | RICOH | 空き | Maxtor | 空き | 空き | 空き |
13GB | 30GB | DVD/CD−RWドライブ | − | 61GB | − | − | − |
実はこの時点でリカバリーやクリーンインストールなども考えたのですが、地獄のような
修正パッチ充て作業等を考えると泣きが入るので断念しています・・・ ^_^;
で、Seagate13GからMaxtor61Gへドライブデータを丸々コピーしてしまいます。
コピーにはパワーアップ編5で紹介した‘DriveCopy’と‘PartitionMagic’を使用して
みましょう。バージョンは前者が‘2’後者が‘3.05’です。
なお、起動ドライブ変更後のSeagate13Gですが、増設HDDとしては使用せずに純粋な
バックアップ用としてそのまま保存しようと思っています。その為、この時点で上記IBM・
Maxtorに入っている‘保存しておきたい’データをSeagate13Gにコピーしておきます。
これは単にファイルのコピーですので、Win上で行っただけです。私の場合はこれで10G
強程度になったため、無駄も少なくていい感じです。
ここで、念には念を入れてIBM30GのIDEケーブルを外しておきます。 ってことはやはり
本体をばらしておく事になりますねえ。
マザーボード | ATAボード | ||||||
プライマリ | セカンダリ | プライマリ | セカンダリ | ||||
マスター | スレーブ | マスター | スレーブ | マスター | スレーブ | マスター | スレーブ |
Seagate | 空き | RICOH | 空き | Maxtor | 空き | 空き | 空き |
13GB | − | DVD/CD−RWドライブ | − | 61GB | − | − | − |
となるわけですね。
では、‘DriveCopy’を使用してみます。インターフェースこそWindosライクですが、これ
は思いっきりDOSで動きますのでFDから起動しての作業になります。このアプリではHDD
丸ごとのコピーやパーテーション毎のコピーが行えるので、ブートレコードも含めて丸々
コピーしてしまいましょう。何も問題が起こらなればとっても簡単にコピーが行えますが、
得てしてそう上手くはいかないものです (+_+) マニュアルにこんな旨の記載が・・・
・コピー元のHDDがFAT32でフォーマットされている。
・コピー先のHDD容量が17GB以上である。
上記2つの条件を両方満たす場合、ディスク間コピーは行えません。パーテーション単位の
コピーを行ってください。
Shit! ・・・もろに当てはまってるじゃないですか! しかもこの場合にはパーテーション
サイズは変更できないので、コピーしてから改めてそのサイズを‘PartitionMagic’で変更
しろとまで書いてある。挙句の果てにコピー先ドライブを起動ドライブとして使用する場合に
はコピー後にOSの起動FDから起動して‘FDISK /MBR’のDOSコマンドでマスターブート
レコードを書き込めとのこと。なんかこれなら全部DOS上でコマンド打っても同じような気が
しますねえ。 ・・・仕方が無いので泣く泣くパーテーション(C・D)をコピーし、そのドライブ
(Maxor)で起動できるか確認。・・・これも駄目かい!起動しないぞー! OS起動画面
すら出ないってことはコピーが上手く出来てないのかな・・・?
仕方が無いのでこの時は一度構成をぜーーんぶ元に戻し、後日改めて検討。
ちなみに私の環境ではこのコピー1度に30分程度かかっています。
検討の結果、原因が判明。マニュアルにあった‘コピー先のドライブを事前にフォーマット
する必要はありません。コピー時に自動的にフォーマットされます。’に騙されていました。
私のMaxtor61Gは、それまでホンの数日とは言え増設ドライブとして使用していたため、
その全てが拡張領域になっていました。おりこうな‘DriveCopy’は、この拡張領域内に
丸々Seagate13GのC・Dドライブデータをコピーしていたんです。基本領域のかけらも
無かったですから。まあ気が付かない私が間抜けなんですけどねえ ^_^;
で、Maxtor61Gを一度フォーマットしてしまい、再度上記プロセスを経たところ・・・
今度はOKです!ばっちり起動しました。ただ、上述のようにパーテーションは再度変更
してやらなければ駄目ですね。ここで‘PartitionMagic’を使用します。これはWindows
上から起動できますが、結局DOSで動いていますね。こちらは特に問題も無く、残っていた
約50GBの空き領域を無事に拡張領域にする事が出来ました。ただ、容量が容量なので
数時間単位で時間がかかったように記憶しています。しかも一度に50GB丸々は処理でき
なかった筈です(ちょっと記憶が曖昧ですいません)。
3.HDDの接続
後はHDDを接続してやるだけですね。ドライブ構成は以下のようになります。なお、今回は
HDDの個体数が増えたわけではないので、電源ケーブル周りはそのままでOKです。
マザーボード | ATAボード | ||||||
プライマリ | セカンダリ | プライマリ | セカンダリ | ||||
マスター | スレーブ | マスター | スレーブ | マスター | スレーブ | マスター | スレーブ |
空き | 空き | RICOH | 空き | Maxtor | 空き | Seagate(New) | IBM |
− | − | DVD/CD−RWドライブ | − | 61GB | − | 28GB | 30GB |
今までマザーボードに繋がっていたHDDX2用のIDEケーブルはATA33規格の40ピン
40線のモノで、これはATA66orATA100規格には上位互換しません。というか接続は
できるんですが、この場合はATA33規格で作動してしまいます。上の表でATAボードに
接続するHDDは共にATA66規格のモノですので、その性能を発揮する為にもATA66
規格(40ピン80線)のIDEケーブルを新調します。なお、ATA100規格の同ケーブルは
66規格のモノとおんなじだそうです(ちょっと騙された気分)。
![]() |
今回購入したATA66ケーブル。何処のモノも同じに見えてしまうので、規格以外 に気にするのは長さ(と値段?)でしょうか。売り場で最長だった62cmのモノを チョイスしました。あ、1ドライブ用なんて言うのもあったので間違えないように・・・ |
Rシリーズの筐体の場合、空きPCIスロットに増設したATAボードから通常のHDDベイ
までは結構な距離がある上、電源BOXがしっかり邪魔してくれます。ケーブルは長めの
ものが無難です。計測した訳ではありませんが、40cm程度だとかなり厳しいと思います。
最短ルートで接続しようとすると電源BOXの外側を通す事になるのですが、外装パーツと
の干渉が気になったのでその下側を通しました。
![]() |
こんな感じですね。HDDはベイごと丸々外した状態です。長さ的に十分 余裕があるのが分かるかと思います。ケーブルはこれでもATAボード側に かなり寄っていますので、50cmくらいあれば届くかな・・・? |
さて、これでIDEケーブル・電源ケーブルを接続すれば物理的な増設は完了です。
そうそう、今回は一言も触れませんでしたが、ジャンパスイッチの設定は忘れないように
しましょう。
実は幾つか気になる点が残っているのですが、既にとっても長いページになっているので、
それはまた次回ということにさせていただきますね。
ベンチマークもその時に取りたいと思います。