【ドイツ紀行3】

 

2005/10/22   Sat.  Vol.2

バスは船で下ってきたライン川沿いをしばらく遡る感じで走り、川岸からの眺めを堪能しつつ、途中からアウトバーンへ。日本の高速道路と違って原則無料なので、料金所もないんですよね。ってことで知らない間にアウトバーンに入っている感じでしたが、ハイデルベルクまでは約2時間の道のりだったかと。道が順調に流れたため、予定よりやや早くハイデルベルクに到着し、駅で現地ガイドさん(日本語OK)と待ち合わせました。

駅前の様子。
駅の構内ではセグウェイの

プロモーションとかやってました。

ハイデルベルクはトラムなんかも走っていて結構都会っぽい印象でした。ただ、人口は14万人程度なので、それ程大きい街ではないようですね。学生さんが特に多いそうですが。
ガイドさんと合流後、バスでハイデルベルク城(城址)へ向かいました。城は丘の中腹にあるんですが、その直前の駐車場までバスで上がったので楽チン楽チン(^_^) ちなみに駅からお城まではものの10分でした。
で、ガイドさんに連れられて団体(といっても全部で13+2の少人数)でお城の中へ入りました。ちなみに、近畿日本ツーリストの「イヤホンガイド」という簡易な音声ガイド用の無線機のようなものを成田でいただいていたんですが、発信側の接触が悪かったようでほとんど使えませんでしたねぇ・・・

城の庭?の様子。

この塔、反対側は崩れたまんまです。

流石に観光地なので

観光客が一杯。

まあ、‘み’もその中の一人ですが(^_^;)
直ぐ上の写真に写っている建物に

寄ってみたところ。
お城から見たハイデルベルク旧市街。

ハイデルベルクは第二次大戦の戦禍を免れたそうで、昔の街並み(旧市街)がそのまま残っていました。かなり眺めがいいですね〜 日ごろの行いの賜物か、城へ来たときにはカラッと晴れて暑いぐらいの天気になっていました。

庭にある門。

彫刻も施されて大層立派ですが、(誰だったかは忘れましたが)昔のご当主様がお妃様へのプレゼントとして一晩で建てさせたとか。フォトスポットだそうです。

崩れた壁がそのままになっている塔。

弾薬庫として使われていたとのことで、火薬に引火して大きく崩れてしまったとのことでした。ちなみに壁は最大7メートルの厚みがあるとか。
11月の上旬に同じドイツのドレスデンで、第二次大戦の爆撃で倒壊した大聖堂が修復されたなんていうニュースがありましたが、昔の破片を元の場所に戻すような「世界最大のパズル」といわれたほどの作業を経たそうです。この辺りの感覚は日本とは大きく異なり、ドイツは金や時間が掛かっても当時の物を生かすように保存・復元するスタンスなんだそうです。
ってことでこの弾薬庫も壁が大きく崩れ落ちたままになっています。なお、城そのものは17世紀末のプファルツ継承戦争のダメージ(それ以前にも破壊&再建を繰り返していたようです)がそのまま残った状態になっているので、一部城内で修復作業なんかもやっていましたけどね。
次に空堀を超えて(橋を渡って)中庭に移動。

中庭の様子。

正面の建物はフリードリッヒ館。1600年頃の建築だそうです。この彫刻良く作りこまれていましたね。ちょっした音楽会のようなイベントがこの中庭で開かれていたそうで、そこそこの広さがありました。右側はオットー・ハインリッヒ館。こちらの方は1556年建築で、今は医薬博物館になっているとのことでした。

オットー・ハインリッヒ館の前にあった

「スモークツリー」。

綿みたいな感じで面白げでした。


そのままフリードリッヒ館の地下(ワインセラー)に下り、世界最大(22万L入り)のワイン樽を鑑賞。酒飲みのご当主様が作らせたらしいです。まあ、ワイン樽そのものはかえって使いにくかったりして余り使われなかったらしいですが(^_^;) あ、この辺は狭いので、スリに注意するようにガイドさんからの指示がありました。確かに入り口も内部も結構狭かった上に樽の周囲はかなり暗かったので、スリはもちろん、色々な意味で気をつけた方がいいように思います。

ここではワインの試飲(有料らしいです)も出来るようでした。
これが世界最大のワイン樽。ISO1600でもキツイ・・・

樽の回りは梯子なんかが用意されていて上側の舞台?を経てぐるっと回ることが出来るようになっていました。ほとんど真っ暗でまともなショットはなし。

樽を回った出口のところにあった木像。

酒飲みのご当主様かな?

この像の側には何故かびっくり箱なんかもありました。紐を引くとなんか出てくるようなものなんですが・・・なぜワイン樽の脇にあるのかは不明・・・
で、地下から出てテラス?へ移動。ここからもハイデルベルク旧市街が見渡せました。

左右に流れているのはライン川支流のネッカー川。

庭からの眺めよりも旧市街が広く見渡せましたが、最初の方が感動が大きかったような(^_^;)

この後、バスに戻って旧市街の名所のひとつカール・テオドール橋(アルテ・ブリュッケ=古い橋ともいうようです)へ向かいました。本当は駐車出来ない場所らしかったんですが、サクッと停めてもらえました。13人の成せる技ってことで。橋は名のとおり選帝候カール・テオドールが1786〜88年にかけて造らせたものだそうで、それ以前は石造りではなく木の橋だったとか。

橋を旧市街側の岸から。
橋の上の様子。
橋の上から下流方向を望む。
橋から眺めたハイデルベルク城。
カール・テオドールの像。

川の対岸にある哲学の道には行かなかったので、橋と城を収めたアングルは拝めませんでしたが、橋の上からの眺めだけでも十分に雰囲気を満喫できました。トランペッターさんなんかもいて良い感じでしたね。まあ、観光客満載でしたが(^_^;) あ、哲学の道って京都にもありますが、あれはハイデルベルクのものを捩った(パクった?)ものだそうで、こちらが本家本元だそうです。

袂(旧市街側)にあるマントヒヒの像。

マントヒヒは地元の彫刻家が割と最近公募で作成したとのこと。頭のところが空洞になっていて、人間が頭を突っ込めるようになっていました。当然‘み’はこれに頭を突っ込んで記念撮影〜(^_^;) 画像は自主規制ってことでパスしますが、中は金属くさかったですねぇ

で、このまま旧市街を歩いて観光しました。観光というより散策って感じの方が近いかも。

マルクト広場

「マルクト(Markt)」って市場=マーケット(Market)のことだそうで、要するに市場が立つ広場ってことになります。この先も何箇所かの街で見かけました。このマルクト広場からはお城も見えていました。夕方に撮影したので、西日が濃い影を作ってくれて輝度差のあるショットに・・・これはちょっと厳しいですねぇ  ちなみに、大きく写っている建物は市庁舎です。

こちらは大学広場

大学とはもちろんハイデルベルク大学のこと。世界史でオックスフォード大学やサレルノ大学なんかと同様に初期の大学として名前が挙がっていたような気がしますが、ハイデルベルク大学は1386年ドイツで初めて創設された大学だそうです。左手に写っている、窓枠の赤い建物が旧校舎で、1712年に建てられたものだとか。ちなみに、ドイツの大学は日本のそれのようにキャンパスがある訳ではなく、街中に研究室が散らばっているんだとか。ネッカー川の哲学の道側の丘の斜面にも雰囲気のある建物が並んでいるんですが、ガイドさん曰く物理学(だったと思う)の研究室なんだとか。う〜ん、良い環境ですねぇ 研究もはかどりそうな気がします〜(^_^)
その他街中の雰囲気を少々。

流石に古い街並みがそのまま残っているとのことで、ちょっとした街角も非常に絵になりますね。ちょうど土曜日だったこともあり、余りお店はやっていないようでしたが、それでも街中はそこそこ賑わっていました。ドイツでは結構シビアに店舗の営業時間が管理されているとのことで、パブや観光地のお店なんかは別にして、夜間や休日に営業しているお店はほとんどありませんでした。元々は一般の労働者と自営業の人の差別を無くすことが目的だそうですが、日本人的な発想だと不便この上無いので、ちょっと注意が必要ですね。

旧市街のメインストリート、ハウプト通りの様子。

大学広場と交わる辺りです。


で、この後、「ユニコン」という名の日本語OK免税店(大学広場からハウプト通りをやや東に行ったところの左手)に寄り、若干の買い物&トイレ(もちろん無料)&自由時間の後、ネッカー川沿いのスペースに駐車していたバスへ戻りました。バスで5分ほど移動し、この日の宿「REGA HOTEL HEIDELBERG」へ到着〜
一応4つ星だったようですが、部屋は広くも無く狭くも無くって感じでしたね〜 眺めは余りよくなかったですけど(^_^;)

部屋の様子

このホテルは部屋の鍵の開け方に特徴があって、ちょっとコツが必要でした。ゴム製のカードキーをノブに挿し込み、それを押しながらノブを回す・・・文字で書くとこれだけなんですが、ノブを反対に回すとノブが空回りし始めたりして二進も三進も行かなくなってしますんですねぇ・・・ 鍵についている説明や周りの方の話では左回しが正解ってことだったんですが、‘み’の部屋は左に回すとノブが空回りしてしまって・・・(T_T) 大騒ぎをした挙句、近くの部屋の方(13人のうちの1人)に何とか開けてもらったんですよ〜 Kさん、ありがとうございますm(__)m ‘み’が悪さをしたかは兎も角、他にも中々開けられなかった方がいらっしゃいましたので、癖があることは確かなようです。ここに泊まる予定の方は要注意です〜 ただ、今思い出してもあのノブは右回しが正解のような・・・(^_^;)

部屋で荷物なんかを軽く整理した後、夕食まで時間があったので、徒歩5分程のビクトリア広場にあるデパート(添乗員さん曰く「三越と伊勢丹を足して2で割ったようなお店」)「カウフホフ(Kaufhof)」に行き、お土産などを物色しました。この「カウフホフ」はチェーン店のようで、ハイデルベルクにも(直ぐそばに)同様の店舗がありましたし、後で訪れるミュンヘンでも同じ店を見かけましたが、期待ほど大きなお店ではなかったですね〜
その足で向かいのディスカウントストア(名前不明)に向かい、ここでも同様にお買い物。こちらはドン・キホーテのドイツ版って感じだったかなぁ

で、ホテルに戻って夕食を頂きました。
写真はありませんが、トマトスープ、メインに白身魚のフライ。食べた感触としてはタラとかそんな感じでした。昼間の豚関節が凄かったのでどうなることかと思いましたが、夜ははあっさり完食。味はまあまあでしたかね。デザートはなんかベリー系のジャムの出来損ないみたいな怪しいもの。「ビンから出しただけなんじゃ??」とか思えるような代物でしたが、バスのドライバーさん(ハンスさんという気の良い感じのおじさん)曰く、ドイツでは普通に食べているもののようでした。‘み’的には・・・ちょっと(^_^;) あ、もちろん完食しましたよ〜。

腹ごしらえをした後は、ライトアップされているというハイデルベルク城を見に、カール・テオドール橋まで散策。ホテルから一所懸命歩いて15分程度かかりました(1.8kmぐらいあったかと)。 が・・・ライトアップはたいしたことは無かったですねぇ・・・ 日本のそれをイメージしていくとちょっと期待はずれって感じでした。夜の町はそれ程危険な感じはしませんでしたが、パブなんかを除いてお店がほとんど閉まっているので物寂しい感じがしたのは事実ですね。

朝から晩まで随分精力的に観光しましたが、この日はこれで終了〜 お疲れ様でした〜〜

万歩計カウント:22139