【ドイツ紀行4】

 

2005/10/23   Sun.  Vol.1

この日は8:30にテルをバスで出発し、古城街道を通ってローテンブルクへ向かいました。移動中については(起きていたとは思うんですが)あんまり印象が無いんですよねぇ 古城街道ですから、道中左右に何ヶ所かお城が見えたりはしていましたが、下車して見たのはヒルシュホルン城程度だったんで・・・

これがヒルシュホルン城。

確か「鹿の角」って意味だったかと。
ハイデルベルクからネッカー川沿いに走ってきたんですね〜

ここは旧道らしいんですけど。

お城は川を望む高台に建ってました。
ネッカー川にいた人懐っこい白鳥。
今回のバスとドライバーのハンスさん。

ハンスさんはババリアン(ファンタジーでよく聞かれる「バーバリアン」の語源でしょうか?)だってことで、バイエルン(ババリア:Bavaria)の出身だそうです。ドイツは歴史的にも小さい都市国家が乱立していた地域が近代になって「連邦」になった国なので、地域色というかライバル意識というかが良い意味でも悪い意味でも非常に強いように思います。だからこそブンデスリーガ(連邦リーグ)も盛り上がるんでしょうけど(^_^;)
途中、トイレ休憩なんかも兼ねてアウトバーンのサービスエリアなんかにも立ち寄りました。

サービスエリアの様子。

お店では日本のパーキングエリアなんかと同じような感じで、ちょっとしたお土産や飲み物・食べ物・雑誌なんかも売っていましたが、やや割高な印象でしたね。
ちなみにアウトバーンはトラックなんかについて東欧諸国との関連で有料になっているとのことでしたが、環境面の制約で日曜日はトラック走行禁止なんだそうです。そんなわけで日曜日のサービスエリアでは、土曜の夜中に走れるだけ走って日曜日をサービスエリアで一日過ごしているトラックで一杯でした(写真は駐車エリアではないので空いているように見えますけど)。

で、大体11:30頃にローテンブルクに到着しました。まずはホテルにチェックインし、また部屋は使えないので荷物だけ置いて昼食へいきました。今回宿泊したのはPrinz Hotel Rothenburg。


部屋はやや狭い感じでしたが、

雰囲気は良かったですね。

50室程度しかないとのことで、こじんまりした感じでした。ちょうどローテンブルクの市壁(城壁という方が通りがいいかと思いますが、城ではないので本来は「市壁」という方があってるようです。添乗員さんもそう呼んでましたし)の直ぐ内側にあって、中世ヨーロッパの街の雰囲気を満喫できるんですね〜

ロビーに置いてあった葡萄の房のランプ。

結構このデザイン好きですね〜

他にも葡萄をモチーフにしたようなデザインを見かけましたから、ホテル全体のイメージだったりしたのかもしれません。

さて、お昼を頂いたレストランは市壁のちょっと外だったんですが、やはりラクラクバスで移動〜

レストランはここ。

名前は「GASTHOF LINDE

レストランというよりホテルが本業みたいですね。この日はそれ程混雑していませんでしたが、観光客であふれ返ることもあるんだとか。添乗員さんが以前、予定より30分早く到着して「早すぎる!」ってえらく怒られたそうです(^_^;)
で、恒例の飯写真へ。

まずはズッペ(スープ)

キャベツスープでしたが、相変わらずちょっとしょっぱいです・・・

メインは牛肉〜〜

ザウワーブラーテンという料理だそうで。

美味かったですよ〜

付け合せのイモがモチモチしたイモ団子になっていて、趣向が変わって美味く感じました。まあ、イモであることに変わりは無いんですが、‘み’ってお餅好きですし、ポン・デ・ケージョとかあの類の触感好きなんで(^_^)

デザートはアイスクリーム

外は寒かったんですが、部屋の中は十分暑いのでおいしくいただけましたm(__)m あ、勿論完食。

昼食後は団体で市壁内観光。まずはガルゲン門を徒歩でくぐり、市庁舎のあるマルクト広場へ向かいました。例によって「市場の立つ」広場ですね。

ガルゲン門の様子を市壁の外側から。

車も通れるようになってました。
ガルゲン門をくぐったガルゲン通り。

突き当たりに見えるのはヴァイサー塔。
ヴァイサー塔を上の写真とは反対側から。
近くで見かけたホテルの看板。

カッコいい〜〜(^_^)
マルクト広場と市庁舎。

ハイデルベルクではちょっとした風景が非常に絵になるような書き方をしましたが、ローテンブルクはどこを切っても全てが絵になる印象。大きなテーマパークといっても過言ではないように思います。
で、マルクト広場から少し南に歩いてプレーンラインへ。ここは二本の道(マルクト広場から南へ向かう道に、街の外の二重橋からコボルトツェラー門を通って上がってくる道)がY字に交差していて、結構なフォトスポットなんだとか。確かに中世チックな雰囲気は醸し出していましたが、‘み’的には、まあそんなに騒ぐほどのものでもないような印象でしたけどね。ここは街全体がテーマパークですから(^_^;)

プレーンラインの様子。

夜はライトアップされるとのことで、また夜来てみたんですけど、それは後ほど。

さて、昼間の観光はここから少し坂を市庁舎方向に上り、中世犯罪博物館(今回は時間が無かったこともあって、あとの自由時間でもここはパスしました。)の横を抜け、ブルク公園へ。その間にもこんな見所が。

左の黄色い方が、ローテンブルクに

現存する最古の建物。

1000年以上前に建てられたんだとか。
看板は何故か悪魔なんですが・・・

今はツァ・ヘルというレストランというかパブだとか。市壁の中ではかなり遅くまでやっているそうです。

さて、そんなこんなで徒歩数分でブルク公園に到着。この場所には、1142年に建てられたホーエンシュタウフェン家の城があったそうですが、1356年に地震で倒壊してしまったとか。ここは公園そのものよりも、ここからの眺めが素晴らしかったですね。写真でどこまで伝わるか分かりませんが、これは必見です。

ブルグ公園の様子

公園は普通〜
タウバー川や二重橋も見えました。
ローテンブルクの家々の赤い屋根。

ちょうど‘み’が旅行していた時期は紅葉(ドイツ的には黄葉というようで、実際に赤い葉はほとんど無く、黄色く色づいた木々がほとんどでした)の終わる直前って感じで、赤い屋根と黄色い葉のコントラストが絶妙でした。
ローテンブルクという名前の街はドイツ国内に複数あるそうで、このローテンブルクは正式には「Rothenburg ob der Tauber」とのこと。Tauberは写真でも流れているのが見えるタウバー川のことで、RotはRedの意味だそうで、全体としては「タウバー川の上の赤い街」ということになります。ちなみにburgは壁のある街に使われるそうで、ザルツブルクは塩の街という意味なんだとか。ちょっとうんちくチックですが、ブルグ公園から眼下を眺めるとこの意味がよ〜〜くわかりました。うんちくは兎も角、この眺めは本当に綺麗でしたね〜 なんか絵画の世界に迷い込んだかのような・・・敢えて俗世間の言葉に例えると‘ドラゴンクエスト8’のイメージかな。あのフィールドが現実世界にあれば正にこんな感じでしょうね。丘・橋・川・街・教会・・・ちょっとミニチュアっぽくこれらを纏めたような感じとか、中世ヨーロッパライクなRPGの世界観とか・・・ そんな目で見ても面白いかもしれません。お土産屋さんでもそれっぽい剣とか斧とか売ってましたしね。あ、もちろん刃はついていませんでしたが、重さと形状だけで十分に殺傷能力がありそうな代物が一杯ありました。多分日本には持ち込めません(この手の代物は空港で5cm単位に細切れにされるらしいです)けど(^_^;)

ブルグ公園を後にし、ブルグ門から市壁内へ戻りました。

ブルグ公園からブルグ門を望む。

ここにある「双頭の鷲」の紋章は帝国自由都市の証で、壁にあるオペラ座の怪人が付けているような仮面のレリーフは、口から熱い油を流したりして敵を撃退する仕掛けがあるそうです。この手の仕掛けは日本のお城にもありますが、仮面なんかを模していると・・・ますますファンタジーの世界に引き込まれそうな印象でした。

「双頭の鷲」の紋章。

下の写真のアーチの上にありました。
アーチの奥の壁上部(写真のど真ん中)に

仮面のレリーフが・・・

なんか流れた跡がありますねぇ

このままマルクト広場へ戻り、14:00の「マイスタートゥルンクの仕掛け時計」を鑑賞しました。これはローテンブルクが30年戦争当時に陥落(1631年)した際、市長のヌッシュが約3Lものワインを飲み干して街を救ったという故事にちなんだ仕掛け時計なんですが・・・

仕掛け時計ってばこんな感じ。
市長と思しき人物。

市長と思しき人物が出てきて、ジョッキ?を持った手を動かすような簡単なギミックでした。動いているのは時間にすると2〜3分だったかと思います。現代の仕掛け時計をイメージしてしまうと全く別物でがっかりさせられることこの上ありませんが、これはこれでよろしいかと。まあ、二回見るものではないですねぇ

で、聖ヤコブ教会の外観を見つつ近くのお土産屋さんへ行き、そこで団体は解散。19:00にホテルで食事なので、それまでに集合ということで自由時間に〜〜 ただ、既にこの時期のドイツは冬に掛かっており、日の入りは18:00頃。お店も軒並み18:00には閉まってしまうので、街を散策したりする時間は実質18:00までってことに・・・ で、ポイントを絞って回ることにしました。夜(食事後)はまた時間があったんですが、翌日はかなりタイトなスケジュールになっており、朝散策する時間は無かったんですね〜 ってことで・・・「市壁を歩く」「市庁舎の塔に登る」「シュニーバルを食べてみる」「聖血の祭壇を見る」「お土産を物色する」「(時間があれば)中世犯罪博物館へ行く」って感じで時間的に結構シビアな感じのするポイントを意識しながら観光しました(^_^;)