【ドイツ紀行7】

 

2005/10/24   Mon.  Vol.2

ドイツ再入国後、最初に訪れるのはフュッセン。ただ、今回はここには立ち寄らず、直接ホーエンシュヴァンガウへ向かいました。
とは言いながら車窓からシャッターを・・・

ホーエス城と修道院

中に入るどころか外観しか拝めませんでしたが、このホーエス城はアウクスブルク司教の夏の居城(要するに別荘?)として建てられたそうで、1500年頃に現在の姿に改装されたんだとか。外壁には騙し絵が沢山あるらしいんですけどね。あ、手前に大きく写っているのが聖マンク修道院(内部は博物館になっているそうです)、中央に小さく頭を出しているのがホーエス城です。

フュッセンからホーエンシュヴァンガウへはものの数分で到着しました。ホーエンシュヴァンガウからは、ホーエンシュヴァンガウ城が直ぐ側に、ノイシュバンシュタイン城もそう遠くない位置に見ることが出来ました。

ホーエンシュヴァンガウ城
ノイシュバンシュタイン城

まずホテルにチェックイン。ホーエンシュヴァンガウ城&ノイシュバンシュタイン城を間近に望むSCHLOSSHOTEL LISL(シュロスホテル リスル)です。

シュロスホテル リスルの様子。

山肌にノイシュバンシュタイン城が小さく見えました。

ホテルはルートビッヒ2世も宿泊したという由緒あるもので、部屋によってその大きさや眺めなんかも大きく異なるそうで、部屋割りはクジビキになりました。まあ、みんなで好きな鍵を選んだだけなんですけどね。で、GETしたのはNo.29のお部屋。必ずしも10の位がフロアをさしているわけではないようですが、29は2階の角部屋、しかもノイシュバンシュタイン城方面の角(^_^) 窓からはお城が・・・

こんな風に見えました。

多少枝が邪魔でしたし、外から見た方が全然綺麗なんですけどね。部屋から見えるのは良い感じでしたね。部屋によっては物置しか見えなかったりしたようなので、まあこれはラッキーでしたね〜 No.29はちょうど1階の食堂?(翌朝ここでバイキング形式の朝食を食べたんですが、レストランと反対側)の真上にあるようで、お城の眺めもほぼ同じような感じでしたから。部屋からお城が見えなかった方はこの食堂から眺めてみると雰囲気がわかるかも・・・ まあ、ホテルの外に出て見た方がキレイですけどね(^_^;)

ちなみにお部屋はこんな感じ

お世辞にも広いとは言えないですね〜


で、荷物だけを置いて直ぐにノイシュバンシュタイン城へ向かいました。お城は山の中腹に建てられているので、今回はバスで城の近くまで上がりました。

乗ったのはこんなバス。

大体30〜40人乗りぐらいだったかな。

ホテルの直ぐ側に乗り場があり、乗ると5分そこそこで中腹まで到着しました。ここから1〜2分ハイキングコースのようなところを歩いて上ると、マリエン橋に到着。マリエン橋は滝上に架かる吊橋(どうもオーストリアとの国境に掛かっているようです)で、ここからノイシュバンシュタイン城が良く見えました。

マリエン橋から見たノイシュバンシュタイン城。
橋の様子。

川面から橋まではかなりの高さ(90mオーバーだそうです)があり、下を見ると結構「おお〜〜」って思う程。同行者に高所恐怖症の方がいらっしゃったんですが、ほとんど橋に出られないような感じでしたからね(^_^;) ノイシュバンシュタイン城っていうと、正面やや上からのショットが有名で、事前の勉強を怠った‘み’は当然のようにこのアングルが見られると思っていたんですが、これは近くの山の頂上付近までロープウェイで上がらないと見られないんだそうです。しかも、かなりの望遠レンズで撮影しないと良く見るような絵にならないんだとか・・・ う〜ん、ちょっと残念・・・
橋の景色を堪能した後、少し戻って展望台へ。

アルプ湖&ホーエンシュヴァンガウの街を望む。

真ん中に小さく黄色いのが見えますが、

あれがホーエンシュヴァンガウ城。

展望台といってもちょっとした休憩所のようなところでしたから、写真を撮って景色を見て直ぐにお城へ向かいました。マリエン橋から歩いて5分程度だったかと思います。貸切観光ツアーなので、もう一般公開時間が終わっていた時間に到着。いくら日が短いといっても、流石にまだ夕焼け空にまではなっていませんでした。
この貸切ですが、本当に文言どおり「貸切」でした。我々13名と添乗員さん、お城のガイドさんの15名だけで広く豪華な場内を見て回りました〜(^_^) お城の入り口付近には、TDLなんかにあるような混雑した時に列を作らせるような部分もありましたから、かなり優越感に浸れましたねぇ

お城をほぼ真下から見上げるの図。

実は出口の辺りだったりします。
お城の城門。

何故かレンガむき出しの色使い。
お城からマリエン橋を望む。

改めて高さを実感。

お城の中庭。

もう日が傾き始めてます。
お城からの眺め。

「下界」って表現がピッタリのような(^_^;)

ちなみにノイシュバンシュタイン(Neuschwanstein)は、「新白鳥石」という意味で、白く美しい姿も踏まえ、新白鳥城とも言われているそうです。「ノイ」=「新」の由来は、現在ホーエンシュヴァンガウ城のある地に以前あったシュヴァンシュタイン城に対して1890年になってから付けられたんだそうで、建設当時(1870〜1880年頃)はノイホーエンシュヴァンガウ城と呼ばれていたんだとか。
ルートヴィヒ2世は他にも、直前に見たリンダーホーフ城、2日後に見ることになっているヘレンキームゼー城を建設し、ファルケンシュタイン城なんていうものも考えていたようで、これがバイエルンの国家財政を脅かし、精神病であるとして軟禁されてしまっています。しかも、その翌日(1886年6月13日)にシュタルンベルク湖畔で謎の死を遂げているんですよね。これで城は未完成のままになっており、この辺りがまた彼の神秘的な雰囲気を醸し出しているんですよねぇ・・・ 死因についても自殺や暗殺など諸説あるようですし。
あ、そうそう、このお城、東京ディズニーランドのシンデレラ城のモデル・・・だと思っていたんですが、実は「東京」ディズニーランドのそれはフランスのユッセ城だそうで、ノイシュバンシュタイン城はパリや香港のシンデレラ城のモデルだそうです。ちなみにこの辺の薀蓄はWikipediaから頂いてます(^_^;)

で、お城の中に話を戻しますが、内部の様子はこんな感じ。

見学そのものは正味30分程度。一部屋ごとに添乗員さんから簡単な説明があり、都度迷わないように(戻れないように?)前の部屋への通路を閉められてしまいました。感想としては、リンダーホーフ城を先に見てしまっているので、そんなに豪華絢爛な感じはありませんでしたね。厨房(右下の写真)なんかはかなりシンプルでしたし。ただ、「城」本来の機能が戦時の拠点だとすると、その立地は兎も角として、やはりルートビッヒ2世の趣味の世界的な印象はぬぐえませんでしたね〜 ただ、意外だったのがルートビッヒ2世って技術系にも興味を結構示していたようで、電話を作ったりしていたようです。床から食事がせり上がってくる「魔法の食卓」なんかもこの現れでなんでしょうね。
見学通路の最後にはちょっとした売店があり、写真集なんかのおみやげ物を売っていました。

出口は入った城門とはちょっと違う勝手口みたいなところでちょっと意外でしたが、ここからは歩いてホテルへ戻りました。ゆるい下り坂なので、せいぜい10分ってところでバス乗り場の近くに到着しましたが、ここは馬車も通る道だそうで、馬の「落し物」には注意だそうです(^_^;)

帰りの下り坂の様子。

大分暗くなってきました。
坂道の途中から

お城を望む。

この後はお土産屋さんなどを冷やかしつつ、さっき上から眺めたアルプ湖の湖畔をちょっとだけ歩いたりしました。

夕暮れのアルプ湖

ちょうど夕凪だったらしく、風が止んで水面が鏡のようでした。
ほとんど日も暮れかかっていたんですが、夕食まではまだ時間があったので、引き続きホーエンシュヴァンガウ城の側まで上がってみました。道はちょっとした上りですが、街中から距離にして300m、ものの5分程度なので特に準備なしでも上がれると思います。
実は我々のツアー、翌日は朝からビース教会へ向かうので、この城は中に入れないんですよね〜 ってことで、もちろん見学時間は終わっているんですが、城の麓まで行ってみたんです。
ちなみにこの城は、ルートビッヒ2世の父、マクシミリアン2世が改築(もとの城は12世紀に建てられていたそうです)したものだそうで、ルートヴィヒ2世は幼年時代をこの城で過ごし、ノイシュバンシュタイン城建築の様子をこの城から眺めていたいたんだとか。

ライトアップされた

ホーエンシュヴァンガウ城を

見上げるの図
ルートビッヒ2世の目線?で

ノイシュヴァンシュタイン城を望む
ホーエンシュヴァンガウの街並み。

左端の建物がシュロスホテル。

もちろん城の中には入れませんのでこの日はこれで退散。実は次の日の朝にちょっとしたサプライズが・・・(^_^)

で、ホテルに戻り、ちょっとリッチな夕食を頂きました。伝統的なバイエルンの食事を再現(多分現代風アレンジ有り)したものだそうで、こんな感じのメニューでした。

食前に黒ビールをば。

2.8ユーロ也。
バジルのスープ

ピスタチオ団子入り
鱒のグラタン

編みこまれてます。
豚フィレ肉ステーキベアネーゼソース

(ロイヤルファミリーのレシピだとか)
りんごのバター煮

「ヴィルヘルミーナ」

オーストリアが近いせいか、極端に塩辛かったり無茶苦茶量が多いようなことも無く、美味しくいただけました。

あ、ちなみにこの時に同行者の1組が‘み’の家のかなり近くに住んでいることが判明しました。なんと同じ沿線で2駅違い(^-^) 成田発着のツアーなんで、ある程度参加者の家が集まるのは当たり前なんですが、今回は一番遠くて静岡からの参加だそうで、結構珍しいケースなんだそうです。また、別の1組とは実家同士が極近所という面白い縁が(^_^;) どちらもその近辺の特定のお店が分かるぐらいのご近所さんでした。 なんか家とかが近いと分かると妙な親近感がわきますね〜 Kさん、Yさん、お元気ですか〜〜??


万歩計カウント:17872