【ドイツ紀行8】

 

2005/10/25   Tue.    Vol.1

ドイツ再入この日は世界遺産登録されているヴィース教会を訪れ、ツークシュピッツェの山頂へ上がる行程。比較的時間に余裕があったようで、9:00にホテルを出発しました。

が、9:00まで何もしないのは勿体無いので、朝の散歩がてらホーエンシュヴァンガウ城まで上がってみました。見学は9:00〜ですから、もちろん中には入れないんですが・・・ なんと前の日の晩は閉まっていた門が開いていたんです。もちろん、建物の中に入れたわけではないんですが、中庭までは入って行くことができ、ウロウロ中を彷徨いました。
その時の写真いくつか。

城の内部に入れなかったとは言え、雰囲気は十分に楽しめました。9:00直前だった(8:45頃かな)こともあり、ちょうど準備をしていたんだと思いますが、他に観光客もほとんどなく(アジア系の人が1組別に来たぐらい)、ノイシュバンシュタイン城に引き続いて貸し切り観光みたいな感じになりました(^-^) 早起きは三文の得ですねぇ

さて、ヴィース教会まではバスで30分弱くらいだったかと。周りには何も無いというか・・・牧草地でした(^_^;) 実際に公共交通機関もほとんどないようで(日に数本はバスがあるようです)、かなり広々とした雰囲気でした。

外観はこんな感じ。

建築は1750年前後なんですが、周りには牧場しかなく、本当にぽつんと建っている教会で、外観にも特に変わったところはなし。ただ、ここは内部の装飾がロココ様式で素晴らしく、特に天井画は「天から降ってきた宝石」とまで言われるんだとか・・・
という訳で中に入ってみたところ・・・

確かに凄い装飾。これまで見た2つのお城も凄かったですが、格が違うような雰囲気すらありました。一応撮影禁止らしいので、「さりげなく」撮影するように添乗員さんからお達しがありましたので、「さりげなく」撮ったショットを少々。もちろん「さりげなく」フラッシュを炊くわけにはいきませんので、ISOをアップして対応しました。
正面には、1738年に涙を流したという「鞭打たれるキリストの木像」が収められています。向かって左側の通路から結構近くまで寄れますので、ここから(オペラグラス持参の方がいたのでこれをお借りして)涙の跡を確認できました。

キスデジNでのショットはこんな感じ。

リサイズしているのでわかりにくいなぁ・・・
ってことでトリミング。

左目と鼻の間辺りに、なんとなく

白い筋のような跡が確認できますよね。

ちなみに、このキリスト像はこの辺りの農家の方が譲り受けたものだそうで、涙を流した話が「ヴィースの涙の奇跡」として広まり、巡礼者が集まったんだとか。そのためにこの教会は牧草地の真中に建っているんですね。

道路とは反対側から教会を望む。
ってやっぱり牧草地の真ん中ですね〜


ヴィース教会を後にし、バスはアルペン街道を通ってガルミッシュ・パルテンキルへンへ向かいました。途中、10年に一度キリスト受難劇が行われるというオーバーアマガウの街へちょっとだけ立ち寄りました。
ちょっとだけというのは、受難劇の最中という訳ではなく、この街の民家に赤頭巾ちゃんなんかの壁絵(フレスコ画)が掛かれているので、それを見て行こうってことなんですね〜

赤頭巾ちゃんの家
同玄関側の絵をアップで

この手の家が面している道路は結構交通量が多いので、特に記念撮影なんかする際には要注意です。ちょうどみんなで写真なんか撮っている時に赤頭巾ちゃんの家から住民の方が出てきたんですが、普通の人でしたね(^_^;) こんな家が何件もあるので、街全体がいい感じになってました。町おこしといえば町おこしなのかなぁ 後は木彫りが有名らしいですね。
あと、この手の童話は日本に伝わった(or日本で広まった)時に、グロイような部分が弱められていることがあるようで、原作は結構エグかったりするようです。子供心に「かちかち山」の「おばあさん汁」にショックを受けたような記憶がありますが、壁絵の赤頭巾ちゃんも版を重ねるごとに随分内容が変わってきたようです。興味のある方はこの辺なんかを見てみてください。
オーバーアマガウから5分ほどバスで移動し、エッタール修道院にも寄り道しました。修道院は1330年の創設だそうですが、現存する建物は18世紀に大改修されたバロック建築なんだそうです。

中庭から修道院を望む。

ヴィース教会ほどではありませんでしたが、これはこれで十分立派。外観とのギャップもヴィース教会と肩を並べるレベルだったかと。ここも「さりげなく」撮影〜

ヴィース教会より先に見ていたら溜息モノでしょうね〜 ちょっと順番が逆だったかな(^_^;) ヴィース教会に比べて色使いがややおとなしい印象でした。
この辺りまで来ると、周囲は山に囲まれていました。囲まれていたというよりは山の谷合に出来た街に来たって感じかな。まあ、オーストリアとの国境地帯、ジャーマンアルプスの麓まで来ていたんですから、当たり前と言えば当たり前ですけどね。

で、いよいよガルミッシュ・パルテンキルヘンへ到着。この街は第4回(1936年)の冬季オリンピック、ガルミッシュ・パルテンキルヘン大会の開催地なんですが、実はこの時に開催条件(街の規模とかそんなことだったらしい)を満たすため、その前の年にガルミッシュとパルテンキルヘンという2つの街を合併させたんだとか。あ、もちろんこの時代なんで、ナチス政権下での出来事すけどね。
街からは登山鉄道でツークシュピッツェの山頂まで上れるんですが、まだ時間が早かったようで、そのオリンピックの舞台となったスキージャンプの会場(ジャンプ台)へも寄り道しました。

ジャンプ台の様子。
日本の誇る一発屋!?

原田の記録も残っていました。

‘み’はジャンプとかほとんど分からないので、ふ〜〜んって感じで眺めただけなんですけどね。