【2007富士 F1 日本GP観戦記 その6

1.土曜日の午後・・・予選

予選は14:00〜15:00の予定だったんですが、どうもこの霧では数年前の台風の鈴鹿のように予選そのものがキャンセルされて日曜日の午前中に予選を遅らせるのではないか、なんて話もピットFMでは言われ始めていました。実際に場内放送では、予選セッションの直前に「仮に予選を土曜日に出来なかった場合、日曜日の9:30〜予選、その後フリー走行が一度あって(だったと思う)、決勝は予定通り13:30〜」なんて説明があったので、「始発電車で乗れる一番早いバスで来ても9:30は間に合わないかも・・・」なんて思い始めたんですが・・・ 結局予選は予定通り開催されました(^_^) 実際に予選の開始時間頃には、雨は殆ど気にならないような状態になっていましたしからね。問題の霧については大きく状況が変わったようには見えなかったんですが・・・ 後から知ったんですが、救急ヘリのヘリポートを霧の少ない南側のそれに変えて対応したんだそうです。興行上無理矢理決行したのかも思っちゃいましたけどね(^_^;)

撮影の条件は午前のフリー走行と同様。ということで余り午前中と変わらない写真なんですが、上記のように天候はやや回復傾向だったので、午前中よりコースが乾いているのが分かるかと思います。

あ、変わったことといえば、目の前のシケインの飛び込みでラルフが左近に追突。ファインダーを覗いていたのでその瞬間は目撃できなかったんですが・・・

接触直後の2台。
カマをほられてシケインをショートカットして行く左近。
後ろ向きでストップしたラルフ
宙吊りのTF107

なんてところはばっちり押さえました。良く考えればジャパンパワーのTOYOTA&左近の同士討ち・・・ 地元でやって欲しくは無かったですが、ちょっといただけないなぁと・・・ こんな有様だと、ラルフが抜けた後の来年のシートは冗談抜きで中嶋一貴に取って代わられるかも知れませんねぇ

予選そのものは残念ながら琢磨も左近もQ1で脱落。仲良く最後尾に・・・ SAF1のもう一人、デビッドソンは最近予選では好調で琢磨を食うことが多くなっているんですが・・・琢磨の前には出たもののやはりQ1脱落の19番手。残りのジャパンパワーはトゥルーリがイマイチでQ2脱落の14番手、HRF1はバリチェロが17番手だったものの、バトンは雨よりのセッティングに掛けたらしく、なんとQ3まで残り、7番手(ロズベルグのエンジン交換で決勝グリッドは6番手)を確保。
トゥルーリとバトンはお台場でのデモランを目の前で見せてくれたのでちょっと贔屓にしているんですが、TOYOTAのお膝元でTF107が活躍できず、RA107が上位グリッドを確保するのは何かの因縁かと思っちゃいますねぇ

肝心の4強ですが、セッション終了直前までアロンソがリードしていたものの、最後のアタックでハミルトンがきっちり逆転ポールをGET。シケイン前後ではそんなに全開で攻めているようには見えなかったんですが、きっちり纏めて来るところは流石スーパールーキーってところでしょうか。まあ、コースコンディションが少しずつよくなっていたのは加味する必要があると思いますけどね。

ポールGETでスタンドに手を振るハミルトン。

今でこそシルバーアローですが、この黄色いヘルメット、マクラーレンというチーム、予選の最後にスーパーラップでポールを奪取するキレはセナを思い出させるのに十分ですね。ハンガリーGPでの事件以降、アロンソとハミルトンの両者ではセッティングデータの共有などされなくなたそうで、実際にデビューした時程ハミルトンの速さが際立たなくなったようにも感じられましたが、雨の初開催サーキットできっちりポールを確保してくる辺り、やはり本物なんでしょうねぇ


2.帰路

さて、見ごたえのあった予選終了後はそそくさとバス乗り場へ移動しました。コースをくぐるチケットゲートがやや渋滞していましたが、身動きが取れなくなるようなことは無く、普通に東1バス乗り場まで到着。

が、既に長蛇の列が・・・(^_^;)

A5407CAでのショットですが、これは15:52分に列の最後尾に着いた直後のもの。

‘み’はこの時点では知らなかったんですが、ここからサーキットの外へ出る砂利道の下り左ヘアピン(バスのすれ違いはどう考えても無理。ここは絶対ボトルネックになっていたはず)の一部が陥没し、満足にバスが動いていない時間帯があったんだとか・・・

同じくA5407CAにて。列はそこそこ進んでいきましたが、

前の方がどうなっているのか良くわかりませんでしたねぇ

かなり長い列ではあったものの、53番の新松田ルートはかなりバスの台数も多かったようで、結局2時間弱程度の待ちでバスに乗れました。ただ、この間、待ち時間とかのアナウンスは勿論、到着までにどのくらいの時間が掛かっているのかとか、何台目ぐらいのバスに乗れそうなのかとか・・・待たされている人が欲しそうな情報が一切知らされず、行き先によっては4〜5時間待ちとかも発生していたようでしたし、明るいうちから14度程度まで気温が下がり、雨もまた降り始めていましたから、こんな環境で延々立って待たされたら、倒れる人とか出てきてもおかしくは無かったかと。実際に救急車とかも出動していたようですし、将棋倒しとか暴動とか・・・その手の事件が起きなくて(実は起きていて隠されているだけでも分かりませんが・・・)本当に良かったと思えるような状況でしたね。‘み’は基本的にトイレをかなり我慢できる人な上、待ち時間も短くて済んだので、WEBで見かけるようなトイレ系の問題は気になりませんでしたが、確かにバス乗り場でトイレなんて殆ど見かけませんでしたし、屋根がある場所も飲み物や食べ物を買うような場所も、自動販売機すらないような場所でしたから、半ば拷問に近いような印象すら受け方もいらっしゃるのではないかと・・・
‘み’は何度も鈴鹿に通っていますし、リニューアル後の富士でのレース観戦もF1の下見を兼ねて2006年のF-Nipponを観戦しましたから、F1のセッション終了後サーキットに残っていたら直ぐには帰れなくなると思っていたのでこの程度で済みましたが、「首都圏から近い」なんて釣り文句に騙されて初めてサーキットに来たような方は酷い目に合われたんじゃないかと・・・ そんな‘み’も決勝の帰りは流石に何か考えないとやばいなぁとこの時点で心に誓ったりしていましたが・・・
バスはサーキットを出てからは1時間程度で新松田に到着したので、‘み’はそこそこの時間で帰宅できましたが、流石にこの日は疲れましたね・・・
良く考えると、鈴鹿から土曜日のセッション終了後に直ぐ帰ってくると仮定すると、鈴鹿サーキット稲生での待ち時間を考慮しても自宅まで多分5時間程度かと思いますが、今回もそれに近い時間が掛かっていたりして、全く距離的なメリットが無かったんですよね・・・ この日は予選をTV録画で見たかったんですが、完全にリタイアです・・・
     (2007.11.10記載)

その7へつづく