【ノイズキャンセリングヘッドフォン MDR-NC11A +】

 

1.チョイス (2005.03.10)

何度か日記などに書いたことがありますが、‘み’は通勤時間の約半分の間地下鉄に乗っています。地下鉄はトンネルの中を走るため非常に騒々しく、普通にヘッドフォンやイヤホンで音楽を聴こうと思うと結構大変です。大音量にすると自分の耳にも悪いですし、近くの方にも迷惑になります・・・
最近はフラッシュメモリタイプやHDDタイプのMP3プレーヤーが数多くリリースされていますが、‘み’は今の通勤経路になってからはあまりこの手のデバイスを持ち歩かなくなっていました。が、ノイズキャンセル機能で外部の音を遮断できれば、地下鉄の轟音の中でも普通に音楽が聴けるのではないかと思い、「MDR-NC11A」をGETしてみました。
同じような価格帯でヘッドフォンタイプの「NC-6」もリリースされていますが、やっぱりかさ張るのはイヤなのでインナーイヤータイプをチョイス。現物を見もせずにYodobashi.comで衝動買い(^^;) 04年の年末頃で7,890円の10%ポイント還元ですから、決してお安くはないですが、ハイテクデバイス?ですからね〜〜



2.サイズ&重量 (2005.03.17)

まず、手にとったときの大きさにちょっとビックリしました。シリコンオーディオプレーヤーがどんどん小さくなってきているのに、下手なプレーヤーよりもデカイんですよね。まあ、電池(単4)を1本本体に入れる必要がありますし、ノイズキャンセル機能も付加されるのでどうしても大きくなってしまうんでしょうけどねぇ・・・ ここでも紹介している‘み’のシリコンオーディオプレーヤー「NEXTWAVE NC602」と接続して使うんですが・・・

両者のツーショット

こうなるとどっちがプレーヤーだか・・・(^^;)
当然重さもそれなりです。まあ、大半は電池なんですが、比較してみるとこんな感じ

NC11A 電池込み実測 54g
NC11A 電池抜き実測 40g
NC602 電池込み実測 40g

う〜ん、やはりどっちがヘッドフォンだか・・・(^^;)
肝心のノイズキャンセル機能ですが、イヤホン部分にマイクのような集音部分があり、ここから拾った音と逆位相の音を発生させることで外部のノイズをキャッセルするという、マニア受けしそうなデバイスだったりします。

この穴が集音部
左右両耳についてます。

イヤホンも耳の中に結構しっかり入るインナータイプで、万人にフィットするようにL・M・Sサイズのプラグが付属しています。まあ、ここがスカスカだと逆位相もクソもありませんからね〜 ・・・実はあとで問題になるんですが・・・
なお、ノイズキャンセル機能は本体の電源スイッチでON・OFFを切り替えられます。電池の節約にもなりますし、電車内なら兎も角、外を歩いているとき等は外部の音(例えば車のエンジン音とか)がキャンセルされると危険ですからね。このスイッチは必須かと思います。




3.使用感 (2005.03.24)

予想外にデカくて重かったのは現物を確認せずに物欲に任せて行動した‘み’の自業自得ですが、実際に電車内で使ってみたときの印象を少々。
感覚レベルですが、まずノイズキャンセル機能については十分有効です。予定通り走行中の地下鉄車内でも十分音楽を聴けました。ただ(取説にも注意書きがあるんですが)、外部の音が完全に消えるわけではないので、100%のノイズカットを期待しない方がいいですね。仮にこのヘッドフォンが100%カットできたとしても、実際には体の他の部分を通して音は聞こえるはずですし。それは兎も角、例えば電車の走行音や発車ベルの音、車内アナウンスなどがかなり聞こえにくくなるのは確かです。率直な感想として、「おお〜、これはスゴイ〜」って感じです。
ただ、気になる点も幾つか・・・
まず、ノイズキャンセルをONにすると、体感できる音量がかなり大きくなります。よくよく考えるとノイズを打ち消しているのではなく、逆位相の音で聞こえなくしているはずなので当たり前なんですが・・・ これ、耳には良くないかもしれません。ヘッドフォン難聴なんて昔流行った?ことがあったような気がしますが、ちょっと気になるところですね。
あと、これは‘み’の個人的な問題なんですが、デフォルトで装着されていたMサイズのイヤープラグはデカ過ぎて‘み’の耳には合わなかったので、Sサイズに交換してOKかと思ったんですが・・・なんと左耳だけまだなんとなくフィットしないんですよね・・・ 一応ちゃんと耳には入るんですが、コードを引っ掛けたりすると外れちゃいます・・・
う〜ん・・・ SSサイズが欲しいかも(^^;)
ってことで、本体のサイズがデカイとかこの手のヘッドフォンにしては高いとか、耳にフィットしないとか・・・色々問題はありますが、ノイズキャンセル効果はなかなかのものだと思いますよ〜




4.ご臨終と代替機 (2006.07.16)

購入から約2年弱。サイズがでかかったり電池が必要で重かったりと、多少気になる点はあるものの、特に地下鉄の車内で便利に使ってきたこのNC11Aですが、ついに逝ってしまいました(T_T) 正確に言うと、左側のイヤホンから音が途切れ途切れに出るようになったような・・・と感じ始めた直後、全く左イヤホンから音がしなくなってしまったんです。症状からほぼ間違いなくケーブルのどこかで断線したものと思われますが、特に手荒に扱ったり、引っ張ったとか踏んづけたような記憶も勿論ないんですよね。まあ、そこそこ費用頻度は高かったので、寿命といえば寿命なのかもしれませんが、肝心のノイズキャンセリング機能は生きていますし、右イヤホンは元気なので、ちょっともったいないような気がしますねぇ・・・ 保証期間も過ぎていますし、同じものをもう一つ買うのも悔しいので、取り敢えず安めのモノをひとつGETしてみることにしました。実は高級品のMDR-EX90SLにも惹かれたんですが、そんなに音質を追求するわけでもないですし(‘み’には多分猫に小判)、また断線したりしたら金額的にも悔しいので今回はパスしました(^_^;)
NC11Aのノイズキャンセリングは確かに有効なんですが、たまに電池が切れて通常のヘッドフォンとして使うことがあったりとか、単にノイズキャンセルスイッチを入れ忘れて使ったりとかしたことがあるんですが、カナル型イヤホンって意外なほど外部の音を遮断してくれるようで、地下鉄の車内でも結構使えることが判明したんです。で、取り敢えずカナル型で評判が良さそうで安めのオーディオテクニカATH-CK5」を購入してみました。この当時の相場が大体2200〜2500円程度なので、NC11Aの1/3〜1/4程度でGETしたことになります。ネックストラップつきの「ATH-CK5NS」もあったんですが、シリコンオーディオプレーヤーなんかをぶら下げるよりPSPで動画を見る機会が多いですし、ぶら下げていいのは150gまでとのことだったので、今回は普通のイヤホンタイプをチョイスしました。

GETしたATH-CK5。色はブラック。
ここ(2480円)から10%ポイント還元です(^_^)
NC11Aとのツーショット。
カナル部分だけでも随分サイズが違いますね〜

で、実際の使用感ですが、ノイズキャンセル機能はないものの、NC11Aではいまいちフィットしなかったカナル部分が‘み’の耳にジャストフィット! シリコン制のイヤーピース部分を差し替えてもNC11Aはやはりフィットしなかったので、イヤーピースのよりもカナル部分の構造や、「インナーイヤーヘッドホンが耳から外れにくくするオーディオテクニカ独自の機構」である半円形のLOOP SUPPORTが有効に機能しているようですね。
音質の方は・・・例によってよくわからないんですが(^_^;)
肝心の地下鉄車内を想定したノイズキャンセル機能が無いことがどれだけ問題になるのか・・・ですが、耳にジャストフィットしている効果が予想以上に大きく、ノイズを打ち消す効果よりも、最初からノイズを取り込み難くなっているようで、これについては十分及第点かと思います。ヘッドフォン自体が小さく軽くなったために取り回しがよくなったことを考えると、狭い満員電車の中ではかえって聴きやすくなったようにすら感じますね。まあ、ベストなのは耳にジャストフィットしてノイズキャンセル機能のある安価なヘッドフォンですが、どうしても消耗品的な性格がありますから、今回のCK5程度が‘み’にはベストかも知れませんね〜
あ、そうそう、このCK-5ですが、ケーブルがなかり細いんで直ぐに断線してしまいそうな危機感は覚えますね。ラフに定規を当ててみた感じでは、左右に分かれている部分で1.2mm程度、左右が統合されている部分でも1.8mm程度で、実際に取り回した感じでもかなり柔らかいんですよね。その分注意して扱うことにはなりそうです。幾ら消耗品とは言え、そう頻繁に買い換えるわけにも行きませんしね(^_^;)