【R60 パワーアップ編 その5】

 

1.HDDを増設する

R60の標準搭載HDDはご存知のとおり13GBです。一応GigaPocket録画を意識してか

初期状態で C:5G、D:8G というようにパーテーション分けされています。・・・一言、

‘足りない’ですよね。GigaPocketって言う位ですから、TVなんかをHDDに録画して

いたらギガ単位でHDDを使用しますので、あっという間に一杯になってしまいます。

では、迷わず増設と行きましょう。

参考までにこれがR60‘純正’のHDD。Seagate製のMedalist13030、

13GB。型番はST313030Aです。何で外したんでしょうねえ?増設するだけ

ならそのままでも良いんですが・・・ 次回パワーアップへの布石です!

今回選んだのはメルコ‘DBI−UV30GT2’です。ATA66の30GB。更に、これには

便利なユーティリティCDが付いています。その内容は下の表を参照してください。

最初はやはりリテール品が安心ですね。5インチベイ取付用金具とHDD固定用ネジX4

も付いてますし。ちなみにこれもオークジョンで落札しました。

《ユーティリティーCDの内容》

1.DriveCopy HDDの内容をそのまま別のHDDにコピーできる
2.PartitionMagic HDD内のパーテーションを(データはそのままで)サイズ変更できる
3.DiskFormatter HDDの論理(物理)フォーマットがWindows上でできる

製品パッケージの謳い文句によると、この3つのユーティリティで起動ドライブを最新HDD

に簡単に入れ替えできる!!らしいです。

今だから判るのですが、これらのソフトは基本的にDOSのコマンドを入力する代わりに

WindowsライクなインターフェースでDOSを動かすものなので、(確かに便利ですよー)

トラぶった時など、ある程度DOS関連の知識がないと私のように悲惨な目にあいます。

これらに頼る時はそれなりの覚悟およびバックアップをお薦めします。今回は増設だけ

なので手を付けなくてもOKです。あ、3.のDiskFormatterだけは使った方が簡単ですね。

これだけはWindows上で動くようですし、特に私のように‘DOSって何?’状態の人には

必須でしょう。

 

では、いつものようにVAIOちゃんをバラしましょう。電源BOXはそのままでOKです。

R60の取説にあるように作業していけば迷うところはないと思います。一つだけ注意する

のがジャンパスイッチでしょうか。今回は単純な増設なので、マザーボードから伸びる

IDEケーブルのうち、プライマリスレーブ(Slave:従)に接続する事になります。よってHDD

のジャンパスイッチも‘スレーブ’の設定にします。設定方法はHDDによって違いますが、

取説orHDD本体orメーカーのサイト等でわかるはずです。

R60のハードディスクドライブベイに収まった

今回の増設HDD。撮影の都合もあり、もともとの

13GHDDは外してあります。

左の写真は同じモノを裏から見た図です。

写真で判るように、HDDそのものはIBM製のDeskstar DTLA305030ですね。

ジャンパスイッチの設定もシールで示されています(拡大写真参照)。

さて、ジャンパスイッチの設定、IDEケーブルと電源ケーブルの接続が終わったらVAIO

ちゃんを元通り組上げましょう。

 

本来ならここでHDDを(DOSコマンドの‘FDISK’で)フォーマットし、その後OS上で

フォーマットする事になります。が、ここでDiskFormatterを使うと、この作業が一発で

終了します。

インターフェイスはこんな感じです。フォーマットするドライブを指定し、必要に応じて下部の

ボタンをクリックするだけです。HDDの指定は絶対に間違えないように!

上の画像は既にフォーマット済で、約20GBと約10GBにパーテーションを切ってある

状態です(増設当初とはドライブレター等が若干変わっています)。

DOSからFDISKで作業しても結局は同じことをやってるんですけどね。

 

2.ベンチマーク

今回は‘HDBENCH 3.22’を使わせていただきました。増設後しばらく使用した状態での

ベンチマークです。Read・Write・Copyの数字は1秒間の転送バイト(KByte/s)数で、

Copyは64KByteのファイルを連続コピーしたときの転送速度だそうです。

種類 メーカー ドライブ総容量 ドライブレター 使用容量 空容量 Read Write Copy
Seagate 13.02GB 3.73GB 1.50GB  12218  12426  2223
Seagate 13.02GB 8.37GB 2.19GB  11057  10870  2287
増設 IBM 30.70GB 19.50GB 18.50GB  27863  20157  6412
増設 IBM 30.70GB 9.06GB 4.66GB  17489  16869  4497

やはり増設HDDは速いですねー。ATA66駆動とはいえマザーボードはATA33まで

しか対応していないので、フルスペックは出せていないはずなんですが・・・

この結果を踏まえて、ATA100ボードの増設を企みましょう。