【RX62 リセットスイッチ増設】


1.ハンドメイドリセットスイッチ  (2004.02.29)
ここで紹介している「隠しダマ」の作者さんから、面白いものをご提供いただきました。

美しく青き・・・LEDが・・・??

画像BBSで写真だけ先に公開しておきましたが、RXの筐体フロント部に青いLEDが増設されるキット・・・ではありません(^^;) まあ、外目にはそのとおりなんですけどね。実はこれ、タイトルにもあるように、リセットスイッチなんです。しかもRXにマッチするよう作られた作者さんのハンドメイドです。もともとはM/B交換時の使用を前提とされて作られたとのことですが、うちの純性RX62M/B=ASUSのWMT-LXでも使用が可能でしたので、ここで紹介させていただくこととなりました。では、まずは現物の紹介から。

こんな感じのものです。
同じものを違う方向から撮影したものですね。

ユニット本体にスイッチボタンが埋め込まれています。このユニット本体からはリセットスイッチ用のピンに接続するコネクタが2本(ここでは黄&白)と、LED発光の電源供給用のコネクタ(ここでは赤&白)が生えています。LED電源供給用コネクタは4pin12V電源からの分岐ケーブルに繋ぐようになっています。後はボタン兼LED代わりとなるクリアパーツ・・・っていう構成です。
なお、少々横道にそれますが、このスイッチの素材・・・透明パーツはレジン(ポリウレタン)だそうで、注型して作成しているとのことです。エポキシ、ポリエステルも試した上で、ベストなものを選んだとのこと。確かに青LEDの発光(発色?)具合などについては非の打ち様がないんですよね〜  更に、本体も同様にレジン注型製品だそうですが、一般にハンズなどで売っている物ではなく、工業試作用の粘度の高い樹脂を真空注型しているとか・・・理由として作者さんがおっしゃるには
「一般に手に入る樹脂は大気圧で流れるよう希釈されていますので硬化後にひどい物では3%近くも収縮してしまいます。」いや、これは凄い・・・(^^) ‘み’のように個人レベルの趣味で模型を作っている人間とは考えるレベルが違います。まあもともと今回のスイッチは大きなものではありませんし、3%の収縮がヒケなどになると大きな誤差になるんでしょうが・・・ ‘み’だったら大きめに型とって誤魔化しちゃうなぁ(^^;) このコダワリはモノ作りには必須かもしれませんね〜 これを聞いただけでもウズウズしちゃいます! 「モノ作り伝統の復権」にも通じますね〜(^^♪



2.取り付け作業  その1   (2004.03.04)
で、取り付け作業です。
まずフロントパネル下側を外します。ここには何気に沢山のホコリが詰まっていると思いますので、これを機に掃除しておきましょう(^_^;)

透明パーツを向かって右側の
スリット最上段に通します。

透明パーツは板状になっているんですが、一端に膨らみがあるため、フロントパネルのスリットに引っ掛かる形になります。なお、この膨らみが後でリセットボタンとして機能します。

パネル裏側にスイッチ本体を仮置きし、
透明パーツを本体の溝に合わせ、
もう一端を本体の切り欠きに引っ掛けます。

ココのところ上手く説明できません(^_^;) 本体がコの字型になっていて、そのコの凹んだ所に透明パーツがハマるようイメージですね。このページの2枚目&3枚目の写真を見てイメージを膨らませてください。まあ、現物を見れば直ぐに分かると思いますけどね。
あと、仮置きの位置ですが、パネル裏から見て左側(パネルのスリット側)にはフロントパネルの凹凸にあわせたガイドが出来ているので位置合わせ自体は簡単です。このあたりのコダワリも立派ですね〜 なお、この状態で透明パーツの外に出ている膨らみ部分を押したときに、スイッチ本体のリセットボタンを「カチッ」と押せるようにしてやります。OKならスイッチ本体の両面テープを剥がしてフロントパネル裏にしっかりと固定しましょう。不安ならガムテープとかで補強してもいいかも知れません。

設置した状態。
切り欠きがぴったりとハマっています。

後はコネクタ周りの接続です。 まず簡単な方、青LEDを光らせる為の電源ケーブル接続です。‘み’が頂いたものでは、赤&白のリード線がLED用のものですので、これを4pin電源に接続します。4pin→3pinの分岐ケーブルもセットして頂いているので、単にこれをHDDや光学ドライブに接続されている電源ケーブルに割り込ませればOKです。ここまで作業を止めると、単なるRX用ドレスアップパーツとして青LEDが光ります(^^;)



3.取り付け作業  その2   (2004.03.07)
次に肝心のリセット機能。市販のM/Bなどの場合、電源スイッチなどと同様にリセットスイッチ用のピンがあるんですが、VAIO用純性M/B(っていうかOEMですけどね)の場合、このピンが実装されていない可能性があります。最近の機種のSATAコネクタなどが良い例で、「基盤にパターンはあるけどコネクタがない」っていうケースですね。デスクトップVAIOのスイッチ接続部分のピンアサインは純性M/Bとは異なっていて、M/B交換のときにちょっと困ったことになるらしい・・・なんていうのは有名な話ですし、‘み’の知る限り、これらのコネクタは全てひとつのカプラでまとめられているはずで、場合によってはこれもバラすことになるのかと・・・実は‘み’的にはこの辺が非常に不安だったんですが、作者さんからP4T-Mのピンアサイン情報などを送っていただいたこともあり、あっさり接続できてしまいました。
結論から言うと、RX62の場合、このカプラの下にリセットスイッチ用のピンが隠されていました。20ピンのうち、下段の右側2つがリセットスイッチ用のピンになっています。もちろん、そこは純性では「空き」の状態です。
作者さんから頂いた画像などはこんな感じです。

カプラの画像
M/B側のコネクタ


P4T-Mのピンアサイン〜マニュアルの抜粋だそうです。

作業的には一度カプラを外し、右下2ピンに当たるところに黄&白のリード線を差し込んで元通りM/Bにカプラを差し込んだだけです。実は、このコネクタはPCカード&モデムボードの真裏フロントよりの位置にあるんですが、作業時間の関係もあってこのコンボカードを抜かずにそのまま手を入れて作業してしまいました(^^;) 確かに作業できないことはなかったんですが、最後にコネクタをはめるのに結構難儀しました。余裕のある方はちゃんとコンボカードを外したほうがいいかもしれません。

で、これが設置した後の状態。
青LEDがRXにマッチしてキレイですね〜

あ、動作の方はもちろんばっちりです。カチッと青LEDの光を映した透明パーツを押し込むと、しっかりリセットされます。ハードやソフトを弄りまくってしょっちゅう固まっている人にはお勧めですね。まあ、個人的にはあまりご厄介になりたくはない機能ですけど(^^;)

なお、このリセットスイッチキットですが、作者さんはたまにヤフオクに出品されているそうです。よろしければお求め下さいませm(__)m
あと、このスイッチキットはまだ発展途上とのことで、今後も改良していかれるそうです。折角なので‘み’の意見を少々・・・
まず固定方法。重いものではないのでまあ問題ないかとは思いますが、フロントパネルへの固定が両面テープだけなのでちょっと不安です。次に透明パーツ。これが実質スイッチボタンとなるわけですが、もう少し膨らみが控えめでもいいような気がします。なんかちょっとしたことで押してしまいそうで・・・

好き勝手なことを書いてしまいましたが、スイッチを新たに外付けしようとすればそれなりに作業が必要になりますし、キレイに仕上げようとすれば更に大変です。「リセットスイッチがあればなぁ」とお考えの方、お手軽にキレイなスイッチを設置できますので、結構お勧めです。あ、くれぐれも間違って押さないように(^^;)