【RX62 USB2.0&SATA&カードリーダー増設】

1.USB2.0&SATA搭載

J11改はRX62M/Bを流用している都合もあり、USB2.0も非搭載なので、結構不便を感じることがあったんですよね。まあ、RX62改側のを使えば全く問題ないんですが・・・(^_^;)
ってことで、先ずはUSB2.0ボードを増設することにしました。選んだのは玄人志向の「USB5+ESATA-PCI」。USB2.0とeSATAのPCIスロット用コンボボードです。確か3,000円強だったような・・・

玄人志向にしては珍しく、ボード本体以外にも
ドライバCDと英語マニュアルが付いています。
ボードのアップ。
何故かチップの表面の文字が消されているものがあるんですけどね・・・(^_^;)

SATAは外部1ポート(eSATA)&内部1ポート、USB2.0が外部3ポート&内部2ポートで、取り敢えず直ぐに不足するようなこともないかと。WEBには明記されていませんが、内部にはUSBのピンヘッダもあるようですし。

この時点ではボードを搭載しただけで、SATAは勿論USB2.0も使用していていないので、特に何も起こっていなかったりします。気になるのはここで紹介しているように休止状態からIO・DATAの「GV-MVP/GX2」を使って録画することがあるので、上手く復帰しなかったりするのを多少心配していたんですが、これも全く問題なし。まあ、USB2.0こそタイトルに書いたようにカードリーダーを繋ごうかと思っていますが、SATAは将来的にHDDをRX62改からお古をまわしたりする時に使う予定がある程度なので、この時点でNGでも困るんですけどね(^_^;)  (2007.06.25記載)




2.USB2.0ハブ&カードリーダーのチョイス

という訳で今回の目的であるカードリーダー&USB2.0ハブを選びます。USB2.0は上記のように増設していますが、J11改のフロント側に一切USBポートが無いので結構不便を感じることがあるんですよね。延長ケーブルをフロント側に引っ張っておけば済む話なんですが、それもなんか見苦しいですし(^_^;) 更に、J11改はかなりシンプルな状態になっているので、携帯で撮影した画像とかをちょっと取り込んだりすることも出来ないんです。J11はマイクロタワーですし、フロント側でメディアとかを出し入れできるようなデバイスを装着する余裕はありませんから、最近主流になってきているminiSDとかmicroSDとかのフラッシュメモリーを読み書きできるカードリーダーを接続しておこうかと。ってことで、USB2.0のハブとUSB2.0対応のカードリーダーを物色するんですが・・・ 幾ら小さめなデバイスとは言え、外付けのものが2つもマシンにくっついていると何かと面倒ですし、‘み’は基本的にニコイチデバイス大好きなので、今回はUSB2.0ハブと11in1のマルチカードリーダーがセットになったモデルをチョイスしました。上海問屋の「DN-CRU631」です。

どう見ても国産とは思えないパッケージ。まあその分価格が安いということで(^_^;)
その割りに中身は意外と豪華。簡単ですが日本語の説明書にドライバCDまであります。
鏡面仕上げでスタイリッシュな外観。サイズもW99×D50×H16mmとコンパクト。

対応カードは・SD(SDHC)・MiniSD・MicroSD・コンパクトフラッシュ・メモリースティック(Duo・Pro・Pro Duo)・スマートメディア・マルチメディアカード・RS-マルチメディアカードと非常に多岐に渡っていますし、3ポートUSBハブの方はACアダプタも付いているのでバスパワーも問題ないはず。直ぐに使えるようにかどうかは分かりませんがUSB2.0ケーブルもセットされていました。これで‘み’の購入時点で送料込み2,999円。USB2.0ハブとカードリーダーをそれぞれ買ってもお値段は同じような気がしないでも無いですが、まあ設置スペースも削減できますし、ニコイチモデルには機能美がありますからねぇ(^_^;) (2007.07.16記載)



3.接続とカード挿入

で、CRU631を付属のUSB2.0ケーブル(Aオス-miniBオス)でJ11改に増設したUSB5+ESATA-PCIの背面USB2.0ポートに接続し、テストを兼ねて使い始めてみました。テストをといいながら特に気になるようなところがあったわけではないんですが・・・ 案の定、いくつか問題が(^_^;)

先ず気になったのが、使うカードの種類によって挿し込む向きが上下で違ったりすること。上にアップしたパッケージの写真にも注意書きが見えるかと思いますが、SDカードとスマートメディアは端子面を上、miniSDやメモリースティックは端子面を下(要するに普通の向き)にする必要があるんですよね。本体にカードの種類ごとのスロットまでは印字されていますが、メディアの向きまでは指定が無いので、普段余り使わないメディアを挿す時にはかなり注意が必要です。
あと、これは良く考えれば当たり前なんですが、各メディアがカードリーダーの中に完全に入るわけではないので、設置する時にこれを考えておかないと後で困るかもしれません。手持ちのメディアを取り敢えず挿してみるとこんな感じ。

左の黒いのが良く使いそうなSDカード(ここではmicroSD用のアダプタのみ挿しています)、
右のVAIOカラーがなつかしのProでもDuoでもないメモリースティック。これ以上奥には入りません(^_^;)
上の状態から裏返してコンパクトフラッシュを挿入。これも結構はみ出しますねぇ
SDカード(アダプタ)が裏返しに差し込まれているのも分かるかと思います。

勿論、イジェクトスイッチなんていう気の利いたものもありません。抜く時も手で引っこ抜くようになりますので、小さいメディアとか端子がむき出しのスマートメディアなんかはちょっと注意が必要ですね。普段使わないメディアといえば、カードスロット自体が結構大きく口をあけているので、ホコリが積もったりして接触不良を起こしたりしそうなところも気になりますねぇ・・・
悪いところばかり書いていますが、意外と良かったのがこれ。

CRU631を接続するとWindows上からは4つのドライブが出来たように見えるんですが、この手のカードリーダーはどのドライブがどのカードのものなのか分からなくなることがある・・・なんて話を聞いていたので、それがちょっと気になっていたんですよね。が、CRU201は付属のドライバCDを使うと、ドライブのアイコンがカードによって替わるので、複数のメディアを挿しても分からなくなったりしないんです。カードは2デバイスまで同時にアクティブになる=カード間のコピーが出来るってことなんですが、ドライブを間違えて逆にコピーなんかしたら大変ですから、このドライバは嬉しい限りです。まあ、アイコンにセンスが無いのはご愛嬌ってところですね(^_^;)    (2007.07.29記載)



4.転送速度

折角USB2.0ボードを増設し、それに対応したカードリーダーを接続したので、ベンチを取ってみました。メインマシンはあくまでもRX62改ですから、そんなに速度に拘りは無いんですが、まあ、どこまで速度が出るのかは気になるところですしね。
メディアは余り使っていない小容量のものを引っ張りだしてテスト(^_^;) ベンチ自体は定番のFDBENCHを使わせてもらっています。

先ずはメモリースティック。メディアはなつかしのMagicGate対応64MBタイプ「MSG-64A」。1999年年末の発売で、当時の価格は22,000円!!


次はコンパクトフラッシュ。メディアはCanon純正の「FC-32MH」という32MBのタイプ。多分デジカメ本体とかについてきたものだと思います。


お次は使用頻度も高そうなSDカード。直ぐに使える標準のSDカードが見当たらなかったので、Panasonicの「RP-SS064B」という64MBのminiSDカードにメーカー名など不明のminiSD→SDアダプタをかませてのベンチ。


最後はなつかしのスマートメディア。FUJIFILMの「MG-32SW」という32MBのタイプ。良くまあ今まで残っていたと思うほどの貴重品ではないかと思いますが(^_^;)

う〜ん・・・
基本的にカードリーダーは読み出しが中心の用途になるでしょうから、ReadかRandomReadあたりが気になるところですが、一応CF辺りでは1秒間に6MB程度出ているのでそこそこ行けるようには思います。意外だったのはSDカードがCFの半分程度の速度に留まっている一方、SMがCF並みの速度を叩き出している点と、MSの極度の不振(これはひょっとしたらMG機能がネックなのかも)・・・ メディアによるものなのか、カードリーダーの特性なのか、ちょっと判断が付きかねますねぇ・・・  カードリーダーやメディアを固定してもう一度別にベンチを取ってみましょうかねぇ  まあ、そうはいいながら接続したカードリーダーは動かしたくないので、同じメディアを別のデバイスでRX62改に繋いでみる形で行こうかなぁ    (2007.08.13記載)



5.転送速度 その2

どうにも転送速度がわかり難かったので、メインマシンのRX62改に通常使用しているPCカード系のカードリーダー(RXのPCカードスロットはCardBus対応です)を経由し、同じメディアで改めてベンチを取ってみました。
まずはメモリースティック。上記MagicGate対応64MBタイプ「MSG-64A」+ここで紹介しているVAIOロゴ入りカードリーダー「VGP-MCA10」でのベンチです。

CRU631経由の時と大きくは数字が変わっていません。まあ誤差の範囲かと。

次にコンパクトフラッシュ。上記Canon純正の「FC-32MH」という32MBのタイプ+ここで紹介している「CF32A」でのベンチです。後継モデルの「CF32F」も気にはなりますが、今でもCF32Aは現役で活躍しています(^_^;)

これは流石にCF32A経由の方が全般的に高い数字を叩き出していますね。とは言ってもせいぜい10%程度の差でしょうか。体感できるかというと・・・微妙でしょうねぇ

お次はSDカード。上と同じ条件にすべく、Panasonicの「RP-SS064B」という64MBのminiSDカードにメーカー名など不明のminiSD→SDアダプタをかませ、ここで紹介している「RSDC-CBA」を使ってPCカードスロット経由でベンチ。

う〜ん、RSDC-CBAも高速転送がウリのカードリーダーなんですが、殆ど差が出ていませんねぇ メディア側がボトルネックになっているような・・・(^_^;)

最後にスマートメディア。上記FUJIFILMの「MG-32SW」という32MBのタイプ+メモリースティックでも使用したVAIOロゴ入りカードリーダー「VGP-MCA10」でのベンチ。

CRU631経由の方が圧倒的に速い事に(^_^;) 普通に考えてこっちの結果が正しいように思えますから、上の結果が異常値と思う方がいいかと・・・

ベンチを色々取ってみたものの、予想外に大きな差は出なかったなぁと言うのが率直な印象です。ただ、どうもその辺に転がっている終わっているようなメディアを使ってベンチを取ったのが敗因というか・・・カード側の転送速度がネックになってしまっていて、カードリーダー側の性能差が見えていないような気がしますので、今度はメディアも限定して(手持ちの中で)速そうなものを選んで再挑戦しようかと・・・(^_^;)  (2007.08.19記載)



6.転送速度 その3

CRU631-USB2.0-J11改(Pen4-1.7GHz)とPCカード系カードリーダー-RX62改(Pen4-2.8CGHz)で殆どベンチの差が出なかったため、改めて差の出そうな高速カードでベンチを取ってみました。まあ、高速カードといっても‘み’の手持ちで一番速そうなのはSandiskのコンパクトフラッシュ「UltraII」で、型番は「SDCFH-2048-903」という2GBのタイプなんですよね(^_^;) 

で、まずはRX62改+上記「CF32A」でのベンチ。現時点で実運用上一番使用頻度の高い組み合わせです。


こちらがCRU631+J11改でのベンチ。

殆ど差が無いというか・・・項目によってはCRU側が圧倒的に上・・・ デジカメ画像の読み込みがメインなのでReadやRandomReadあたりがポイントになるはずですが、どちらもCRU側がやや上回る結果になってしまいました。正直これは予想外ですねぇ・・・ まあ、USB2.0側のチップなんかも影響してくるでしょうし、一概には言えませんが、流石に購入したばかりのカードリーダーですから、安価とはいえ侮れないってことなのかも知れませんね。 
あ、USB2.0で思い出しましたが、このCRU631、一つ大きな落とし穴があったんです。メディをこのカードリーダーに挿して使った後、これをPCから外す時にデバイスの停止をするんですが・・・停止するとそのカードだけでなく、他のカードリーダー部分が一緒に停止されるのはまあ止むを得ないとしても、なんと
USB2.0ハブも一緒に停止されてしまうんですよねぇ(^_^;) 良く考えれば当たり前のような気もしますが、USBメモリなんかを使うならまだしも、常時何かを接続しておくような使い方をするにはちょっと厄介かもしれません。 (2007.08.26記載)