【RX62 TVチューナーボード増設】

1.チョイス

REGZA Z2000に接続したJ11改(中身はここで紹介しているようにRX62)ですが、CPUやメモリなどのパワーアップは多少行っているものの、デバイス周りはほぼノーマルなので、有効に活用するためにTVチューナーボードを増設してみることにしました。本来のRX62にはGigaPocketが装備されているんですが、今はRX62改にENX18を搭載しているので、J11改はハード的にもソフト的にも非常にシンプルな構成になっていて、筐体だけ(正確に言うとM/BもVAIOのものですが)VAIO状態だったんですよね(^_^;)
とは言え、地デジを見始めている以上、アナログ録画してREGZAで見るのもいかがなものかと思い、条件としてまず地デジ録画(REGZAの外部出力録画を使うため、外部入力端子も必須)が可能なこと、更に将来的にVistaを乗せる可能性も考慮し、Vista対応できるもの、J11改で3スロット空いているPCIスロットに接続するもの・・・ということで割と簡単に選んだのがIO・DATAの「GV-MVP/GX2」。上位の「GV-MVP/GX2W」もあったんですが、Wチューナーは必要ありませんし、お財布とも相談して「GV-MVP/GX2」をチョイス。ビックカメラ.comで確か18,800円の18%ポイント還元だったかと。
  (2007.05.13)  


2.接続とスペック
そんなこんなでGETした「GV-MVP/GX2」ですが・・・

外箱と記念撮影。
ボード本体とソフトウェアCD、取説程度ののシンプルな構成です。
ボードのアップ。
入出力端子やTVチューナー(中央上の黄色いシールのある銀の箱)、エンコードチップ
(やや右よりの「ViXS」というロゴの入った黒いチップ)など、この手のボードは構成がどれも似たような感じになりますね。
ボードの裏面。
結構フラットでシンプルな印象。最近のグラボなんかと違って隣のスロットを使用不可にしたりはしません(^_^;)
黒く塗りつぶしてあるのはシリアルナンバーです。
J11改に装着するの図。
一番上はAGPスロットに挿したグラボ。
一番下に挿さっているのはこの後増設した別のボード。追って機会があれば紹介します〜

まあ、MVP/GX2は形状や外観なんかから見ると普通のTVチューナー&エンコーダーボードですね(^_^;) J11改での接続やドライバ認識など、WinXP-SP2環境で全く問題ありません。勿論、GigaPocketやその他のVAIOアプリと共存させたりはしていませんので、VAIOに増設されようとしているような場合は要注意だと思いますが・・・ ちなみに、2枚目の写真ではちょっと見難いかもしれませんが、チューナーにはSONY製(Made in China)である旨の黄色いシールが添付されていて、ウリの一つである高性能エンコードチップはチップにプリントされているようにViXSの「XCode II-E」で、ここで紹介されているように最近のVAIOの「標準型」でないデスクトップ機にも使用されているものです。まあ、VAIOの方は「XCode II-L」なので、全く同じチップではないんでしょうけどね。

さて、ボード本体を搭載した後はアンテナ周りの配線。とは言え、今回アナログ録画は行わない前提なので、アンテナは接続していません。まあ、繋げれば繋いでもよかったんですが、正確に言うと今の‘み’の環境ではアンテナを接続するために分波する必要が出てくるので、今回はパスしたって感じです。メインは地デジ録画なので、REGZAの外部出力からS端子&赤白のRCAピンプラグでMVP/GX2の外部入力に接続し、早速これを録画してみました。地デジは基本的にコピーワンスの形で暗号化されているので、こういう形で録画した場合にもそのPC以外では再生できないんですが、MVP/GX2はコピーワンス対応。録画できるだけでも今までのTVチューナーボードとは大きく違いますからからね〜
ちなみに・・・GigaPocket+ENX18ではどんなに頑張っても8MbpsのCBR録画が最高画質ですが、MVP/GX2は「XCode II-E」のおかげで最大15MbpsでVBR録画(Iフレームだけなら25Mbpsも可能)も出来るんですよね。そもそもGigaはマクロビジョン信号が入ると普通には録画できないので、この比較はあまり意味がありませんが、アナログ録画をする場合にもこの差は無視できないかも知れません。今回は比較していないのでなんともいえませんが、‘み’のVAIO環境で出来なかったVBR録画がいとも簡単に出来てしまうので、ちょっと拍子抜けだったりします(^_^;)
その他にも、三次元Y/C分離や三次元ノイズリダクション、ゴーストリデューサなどの高画質化機能が搭載されていたり、MPEG2と同時にiPODやPSP、携帯用の3GPP&3GPP2などのMPEG4録画が出来たり、ハードウェアトランスコードが出来たり、複数ボードの同時使用で最大6チャンネルの多チャンネル録画が出来たり・・・ 最近では当たり前になっている機能もありますが、RXデビュー当時のGigaPocketから考えると隔世の感がありますね〜   (2007.05.21)



3.画質
そんなこんなで録画した地デジですが、録画&視聴ソフトのmagicTVで早速再生してみました。J11改でガンガン取り溜めるわけでもない(4.おまけで説明予定)ので、条件的には最高画質になる15MbpsのCBRでしたが・・・
画質的にはまあこんなもんかと。流石にREGZAで全画面表示すると全体的にソフトな感じになってしまって粗が目立ちますが、アナログでGigaの高画質録画をした場合と比べると雲泥の差。これが文字通りアナログとデジタルの差ってことなんでしょうね〜 ‘み’の家はCATVなのでアナログもノイズが少ない方だと思っていたんですが、見比べてみるとアナログの方はやっぱりノイズやゴーストが結構目立つんですよね。まあ、言葉では上手く伝わらないかと思いますので・・・百聞は一見に如かず。問題にならなさそうな範囲でちょっとだけ紹介してみます。

GigaPocket(ENX18の高画質=CBRの8Mpbs)で地上波をアナログ録画し、
ビデオカプセルをGigaで再生しながらキャプ。
そこから一部分だけを切り出してjpegにしたもの。
REGZAのチューナー→MVP外部入力で地デジを15Mbpsで録画し、これを再生してキャプ。
やはり一部分だけを切り出してjpegにしたもの。
キャプチャしたbmp→jpeg変換&切り出しは同じソフトを使用し、録画したソースも同じものです。

HP用にかなり小さく240x180サイズで切り出しただけなんですが、はっきりと違いが分かりますよね。地デジでは特に建物の窓枠とか直線部分がアンチアエイリアスをかけた様に真っ直ぐに見えていますし、やしの木?の葉もしっかり見えています。地面もアナログではなんとなくノイジーですが地デジはしっかりくっきりって感じです。静止画でこれだけ違うんですから、これが動画になった時の差は言わずもがなですね。GigaとMVPの性能比較であればMVPでアナログ録画するべきなんですが、上で書いたようにMPVにはアンテナ接続してないので・・・(^_^;)
今まで‘み’はTV番組を保存したいとき、RX62改のGigaでアナログを高画質録画してVBRエンコしてDVD-Videoにしていたんですが、これだけソースの質が違うと考え直さないといけないかと・・・ MVP/GX2にはDVD向けのオーサリング&編集ソフトも付いていますし、マクロビジョンはスタ●●●●ーなんて手も・・・(^_^;)
あ、録画&再生時の負荷ですが、P4-1.7GHzのJ11改でも特にフリーズしたりコマ落ちしたりという問題は発生していません。まあ、録画&再生を同時に行ったり、録画中に他のアプリを立ち上げて負荷を掛けたりはしていないので、絶対安全なわけではありませんけどね。

あ〜、あと、これはMVP/GX2ではなくJ11改の問題ですが、今まで意識していなかったので録画中に結構FANがうるさいんですよね。録画に限らず動作中は結構気になるので、追って何か考えたいなぁ・・・  (2007.05.28)



4.おまけ 〜NAS

J11改ではガンガン録画しないつもりだったんですが、実は地デジ録画向けに実はNAS(Network Attached Storage)=要するにLAN接続のHDDをGETしていたんです。これもまだ冬場だったんですが、Yodobashi-Akibaの店頭で安かったBAFFALOの「HS-DH320GL」を当時としては結構安いお値段(店頭の通常価格31,800円が10%オフになり、更にそこから20%ポイント還元)で購入し、REGZAの録画&家庭内のデータバックアップに使っています。購入時点ではREGZAの録画機能の動作確認も取れておらず、BUFFALOのサポートに問い合わせてみても確認予定はなしとのことだった(DNLAサーバーとしてREGZAからDH320GL内のmpeg2を再生できる旨の動作確認はOKだったんですけどね)んですが、まあ普通にNASならOKだろうと(^_^;)

GETしたDH320GL。ブラックベースの落ち着いたデザインなので、
TVの横とかでも違和感はないかも。手で持った時は意外と重かったなぁ
背面。USBポートが2口あり、ここにUSB-HDDを増設して使うことも可能。

接続はREGZAの専用端子ではなく、REGZA-ルーター(やはりBAFFALOのWHR3-AG54)-ハブ-DH320GLという感じでネットワーク内(ちなみに結構古いハブやLANケーブルもあるので、Giga-bitではなく100Baseです)に配置していますが、IPを固定してやっただけで特に問題なく認識・録画・再生出来ています。ちなみに電源は常時入れっぱなしにしています。電気代やNASの耐用年数に不安を感じないわけではありませんが、録画に失敗するのはショックですしね(^_^;)

ちなみに、RX62改側でHDBENCHを使ってDH320GLのベンチを取ってみると・・・

こんな感じ。

起動HDDのMaxtor 7L300S0がこんな感じなので、速度差は推して知るべしですが、REGZA側のテストでは録画中の再生も問題なしとのこと。実際に何回か試した感じでは確かにOKでしたから、まあ100Baseの低速環境でも十分ってことなんでしょうね〜

その他の環境にも大きく左右されるとは思いますが、‘み’の環境ではこの速度でOKなので、何かの参考になるかと。
流石に動作中にはそこそこFANの音がしますが、スペースや配線の問題もあり、REGZAとJ11改はリビングに、RX62改とNASは別の部屋に配置してあるので動作音も全く気になりません。画質については、「GV-MVP/GX2」とはこれまたやはり雲泥の差。ほぼ地デジをそのまま録画できているように感じます。
実際どうなっているかは分かりませんが、REGZAからNASに録画すると拡張子.dtvというファイルがNASに生成され(これは暗号化されているので他のPCとかから再生しようとしてもNGです)ます。他にも小さいサイズですが.metaや.ratも出来、この3ファイルで1セットって感じです。メインの.dtvの容量も1時間で6.6GB程度になっているので、ビットレートを推算すると14〜15Mbps程度になりますから、高画質で当たり前なのかもしれませんね〜 あ、でも改めて計算してみると意外と容量小さいような気もしますね(^_^;)
再生時のリジュームが出来なかったり、録画ファイルを二次利用できなかったりと色々と制約はありますが、地デジ画質をそのままワンタッチで録画・再生できるので、結構重宝しています。  (2007.06.04記載)