【2010鈴鹿 F1 日本GP観戦記 その10

1.日曜日の予選観戦


で、半日遅れで始まった予選。どうにも「日曜日の」というのは違和感がありますが・・・ 予選の内容はブログのエントリを見て頂くとして、予選中の各マシンのショットを。

まずはQ1落ちの7台。

残念ながら最後尾のヒスパニアデュオ。3年ぶりの鈴鹿の母国左近が最後尾、ヘルメットがアイルトンを髣髴とさせるブルーノが23番手。この2台が1分37秒台。

後ろから2列目はヴァージンデュオ。ティモ・グロックが22番手、ルーカス・ディ・グラッシが21番手。この2台が1分36秒台。
同じく3列目がロータスデュオ。コバライネン20番手、トゥルーリ19番手。この2台が1分35秒台。
新チーム6台以外にノックアウトとなったのがブエミ。

土曜日の雨の中走行してくれたので上がって欲しかったんですけどね。

1分33秒台で7台の中では圧倒的なんですが・・・

どうにもこの新チーム3台は力関係がはっきりしてきたようで、ロータス-ヴァージン-ヒスパニアという感じで固定されてきたように思います。特に鈴鹿で綺麗に1秒台ずつラップを刻んでいましたしね。その分、Q1では「7台目」にならないようにするのが中団チームのポイントなんでしょうが。

で、Q2落ちはというと・・・

17番手がリウッツィ、16番手にアルグエリスアリ。この2台は0.1秒以下の僅差。

15番手がスーティル、14番手が小林可夢偉。鈴鹿を良く知るスーティルでも直線番長ではこのタイムがやっとでしょうか・・・ 可夢偉はアタックミスが痛かった・・・
13番手がペトロフ、12番手がマッサ。ペトロフはクビサに完全に差をつけられていますし、マッサはこの位置ではアロンソのフォローが・・・ やはりマッサミサイルしか?

11番手は今シーズン途中参戦のハイドフェルド。


余り印象が無かったですが・・・

この辺までまあ順当な結果でしょうかね。マッサが予想外といえば予想外でしたが・・・

さて、最後のQ3。

10番手がイマイチキレが戻ってこないミハエル。得意の鈴鹿のはずですが、本当にマシンが合わないのか、年齢の限界なのか・・・
9番手はミハエルと同じドイツ人のヒュルケンベルグ。何故かQ3のショットが残っていなかったので、これはQ2の時のものです。

8番手が鉄人バリチェロ。ヒュルケンベルグとも僅差ですが、まだまだ現役バリバリの感がありますね。
7番手がニコ・ロズベルグ。今年はほぼミハエルを凌駕した感があります。

6番手がバトン。鈴鹿の結果如何ではタイトルの可能性が・・・
5番手は同じく土俵際のアロンソ。頼みのマッサミサイルが後方に沈んでしまっているのが気になりますが・・・

4番手がクビサ。タイトル争いのダークホース的な立ち位置ですね。実際この位置は不気味だったり・・・
3番手はハミルトン。タイトルに関してはバトン同様厳しい状況ですが・・・

フロントローは圧倒的は速さでレッドブルデュオが獲得。ポールがベッテルで2番手がウェーバー。この2台のみ1分30秒台に入っていて、
もう決勝も何も無ければ決まりかと思えましたけどね〜

撮影を始めて分かったんですが、この逆バンク、予想以上に立ち上がりでマシンがスタンド側に近づいて来ていたんですよね。クリップ辺りからマシンを追うと、ちゃんとAI SERVOで捉え続けていてもまれにAFが狂ってしまう程距離が変わっていたしょうです。逆光だったことも考慮する必要はあるでしょうが、この状態でサンヨンを振りながらマシンを追い、一度AFを外してしまうともう追い掛けてもリカバーしきれなかった程。山の上とは言え、マシンを横方向から見た時には余り大きな被写体にはなっていませんでしたし、当初はかなりピンボケを連発しちゃいました(^_^;)
まあ、レンズの振り方も含めて直ぐに慣れたので普通に撮れる様になりましたし、中〜終盤にはssを1/200とかまで落として‘み’的には無謀な流し撮りにもチャレンジしていましたから、まあ無問題でしたけどね。

細かい部分は兎も角、予選ではQ2で小林可夢偉がミスって脱落してしまったのが痛かったなと。とは言え、この位置はサーキットビジョンが遠い&かなり明るく光が当たっていて意識的に40Dを使ったりして覗かないと分からなかったので、何が起きたかは現地では分かりにくかったですが、下馬評どおりRB6が速いのも分かりましたし、どうも決勝も去年のようにベッテルが行ってしまうような匂いもしていましたが・・・

ちなみにこの山の上、パドック側も覗けたりしたんですが、予選後のドライバーがインタビューを受けているシーンもちょっと撮影できました。かなり距離があるので細かいところまでは見えなかったんですが・・・

クビサとバリチェロと思われるドライバーがインタビューを受けていました。

それこそ土曜日に試写した800mmとか、もうちょっと長いレンズが欲しかったですが(^_^;)



2.ポルシェカップ〜レジェンドF1デモンストレーション走行


予選の後はポルシェカップの決勝。この雨で9戦目がキャンセルされ、10戦目の決勝が行われていたので、撮影の練習も兼ねて引き続き観戦。

ポルシェの速度だと‘み’も結構流し撮りの歩留まりアップ。

この後、レジェンドF1デモンストレーション走行まではそれなりに時間があったんですが、移動してしまうと撮影エリアが混雑してしまいそうだったので、そのままEスタンド上に居座ることにしました。

ちなみにDスタンドは座席の方がスカスカで、撮影エリアに人が集まる状況だった上、‘み’の自席は金曜日に見たとおり撮影しにくいポジションだったので、決勝もこのままEスタンドの山の上で観戦することにしました。Dスタンド自体も座席も上の方はそこそこ埋まっていますが、中段以降はガラガラでしたね・・・

で、12:55からがヒストリックカーのデモラン。何故選ばれたのかは分かりませんが、1台はウィングカー時代の名車、Lotus78、ドライバーはインディ移籍後も日本では大人気の佐藤琢磨。もう一台は同じくロータスでセナが1985年に雨のポルトガルで初ポール&初優勝を達成したLotus97Tで、ドライバーはそのアイルトンの甥、ブルーノ・セナ。なんともマニア受けというか日本人が好みそうな組み合わせですが・・・ ‘み’も大好きです(^_^;)

Lotus78と佐藤琢磨。このヘルメットは懐かしいですね〜

しかし、走る状態で保存されていたんですね・・・
こちらも懐かしさ満点。全く同じではないですが、当然アイルトンに近しいデザインのブルーノのヘルメット。

個人的にはアイルトンデザインのヘルメットを被って欲しかったですが・・・

1Lapで終わりかと思っていたら、ちゃんと2回回ってきてくれました。2回目は併走してくれるかとは思ったんですが、それは期待しすぎでしたね(^_^;)

‘み’はこの組み合わせのマシンが走るところを見られて大満足でしたが、一般的にはちょっと古過ぎなのかも知れませんね。セナの初優勝ってまだ日本ではF1中継していませんでしたし(地上波の全戦中継は87年からだったかと)、グランドエフェクトカーなんて‘み’でも歴史の一部ですから、鈴鹿でのイベントならせめてセナのMP4/4とか鈴木亜久里のラルースLC90とか、佐藤琢磨のEJ12(もてぎのコレクションホールにあるらしいので)とか・・・ まあ実際に走った車もありますが、この辺の方が万人受けはするでしょうね。

あ、そうそう、この日はなかなか空気も澄んでいたようで、どうも富士山のような山影が見えたんですが・・・

モノリスのような黒いサーキットビジョン?の左上端辺りにうっすらと・・・

条件が整えば伊勢地方からは富士山が見えるらしいですし、形といい方向といい、多分本物ではないかと・・・     (2010.12.18記載)


その11につづく