【クアラルンプール紀行2】

 

2005.03.18  Fri.


朝起きたところでなんとなく倦怠感というか嫌悪感はあるものの、めでたく普通に体を動かせるレベルまで回復した為、ホテルの朝食バイキングですこーしだけ食事を取り、KL市内観光へ。観光と言ってもツアーではなく、個人的に行きたい所を巡ったんですけどね。あ、本来この日はF1のフリー走行の日で、ツアー参加者はバスでサーキットに向かったんですが、‘み’と嫁さんは不参加にして頂きました。この辺がパシフィックさんの融通の利くところですね。まあ、‘み’はこの日もサーキットに行きたい口なんですが、嫁さんはそんなにF1マニアではないですから、この辺は「バランス」ってことで(^_^;) あ、ちなみに1日観戦をパスしてもツアー代金は変わりませんでした。

で、行ってみたのはペトロナスツインタワー。言わずと知れた「元」世界一高いビルです。実は今回の旅行の前にこのタワーが舞台になった映画「エントラップメント」を見ていたので、なんとなく雰囲気を知った上で行ってみた事になります。まあ、F1中継はもとよりTVのニュースとかでもよく写ってますから、今更予習でもないんですけどね(^^;)
で、ホテルからはKLモノレールを使って移動しました。ブキ・ビンタン駅からブキ・ナナス駅まで時間にして5分ほど、2駅で1人1.2リンギ=34円程度と格安。切符というよりカードを窓口で購入し、自動改札(古めの遊園地とかにあるようなバーを押すタイプのゲート)を通る感じでした。

ブキ・ビンタン駅。
乗った車輌。何故かオーストラリアの観光広告柄?

ちょうど朝の通勤ラッシュ時間帯だったようで、車内はそれなりに混雑していました。ちなみに1駅目のラジャ・チュラン駅がオフィス街らしく、大半がここで降りていきました。で、ブキ・ナナス駅からは徒歩で7〜8分でツインタワーまで行きました。

ブキ・ナナス駅からのツインタワーのショット

この時間帯は完全に逆光でした。朝日に浮かぶシルエットもなかなかです。

この時に感じたんですが、KLで歩行者が信号を渡るのは結構大変です。まず信号が中々変わりません。感覚的には日本の2〜3倍待たされるように思えます。更に青信号の時間も短く(代わりに残りの青信号秒数が信号機の上部に表示されるところがある)、メインの通りを横断する部分は青でも側道部分が赤とか、結構変なリズムで変わります。もっと悪いことに、車の運転が荒い! まあ、歩行者側も平気で信号無視してますけどね(^^;) 
ついでにもう一つ言ってしまうと、排気ガスがもうもうと煙っている感じで非常に空気が悪いです。この7〜8分、距離にして500m程度の歩行でものどが痛くなったくらいですから、街中を歩くときには十分な注意が必要ですね。

ブキ・ナナス駅からツインタワーまでの道の様子。

Jl.Ampang:アンパン通り?かな。

これは駅に向かって帰るときに、観光局?を向いて

撮ったショットですが、車道は結構交通量多かったですね。
歩道の花壇にはこんな花も植わっていて雰囲気はいいんですが・・・如何せん空気が・・・(^_^;)


さて、話を戻して・・・
体調も悪いのになんでこんなに早く出発したかというと、ツインタワーのスカイブリッジ(2つのタワーを繋いでいる空中連絡通路)の見学用チケットが9:15分から配布されるということで、これに合わせたんです。実際にその頃に到着し、地下にあるスカイブリッジのチケット配布場所へたどり着きました(北側からタワーに入って向かって左の階段のところにに「←Sky Bridge」みたいな案内板があって、そこを降りた)。が、既にチケットの配布は始まっていて、観光客の列も50人前後できていました。注意書きをよく読むと、配布は8:30からだったようで、ガイドブックとは異なっていましたが、この手の話は良くあるので余り気にしません。まあ、お国柄ですね(^^;) で、列について程なくして係りの人が人数とどの国から来たのかを聞きにきて、聞いた内容を簡単なメモに書いて渡してくれました。自分の番が来たときにこれを渡せば良いってことです。ちなみに‘み’の後ろにいたかたはオランダ人でしたね。で、20分位並んで、11:45のスカイブリッジチケットを無事にGETしました。実は金曜日は午前中しかスカイブリッジが公開されていないようで、結構ギリギリだったのかも知れません。後から聞いた話によると、通常800人/日で締め切ってしまうそうです。あ、肝心なことを忘れていましたが、スカイブリッジにはタダで登れます。「Donation」とかもありませんでした。
で、チケットGET時点でまだ9:45頃だったので、KLCCというツインタワーの麓にあるショッピングモールへ移動(というより同じつながりの建物)しました。
‘み’はあまりショッピングモールに興味は無いので、まずツインタワーの反対側に周り、記念撮影。反対側は公園の様になっていて、暑ささえ我慢できればのんびり寛げるようになっていました。

ツインタワー。

一般的にははこっちが正面なのかな。

ちょっと花なんぞをあしらってみましたが・・・

うるさすぎましたねぇ・・・
足元にはお花も植わってました。
オープンカフェの様子。

デカイ噴霧扇風機?が中央に。

このカフェにある噴霧扇風機?みたいなやつですが、扇風機のように風を送るのと同時に霧のような水滴を吐き出す装置で、面白がって撮影したんですが、マレーシアでは結構一般的な設備のようです。確かに近づくと結構涼しげでした。あ、とはいっても霧=水であることに変わりは無いので、デジカメとかは注意ですね。
ショッピングモールにはF1マシン関連のイベントがあり、ペトロナス地元だけあってSauberのマシンやドライバーのパネルが展示されていました。この辺は別ページで紹介しますので、ここでは文字情報だけで(^^;) 嫁さんが買い物している間、‘み’はこのF1イベントスペースの側のベンチで一休みしていたんですが・・・
気の良さそうな現地のおじさん(年の頃50前後、ポロシャツにスラックスのラフだけど小奇麗な感じの人)が近づいてきました。で、以下が記憶を辿りながらの二人の会話(一応英語)です。

 おじさん(以下「お」):ここ座っても良い?
 ‘み’(以下「み」):どうぞ。

ここでおじさんが‘み’の隣へ座る。
 お:中国人?
 み:ううん、日本人。
 お:セパンに行くの?F1?
 み:そうだよ。

F1マシンの展示の前でカメラなんか持ってるので、まあこの辺までは普通の会話かと。
 お:日本は寒い?
 み:そんなに寒くないよ。

‘み’の感覚では当たり前の冬なのでこんな返事に(^^;) 今になって考えるに、こっちの人から見れば極寒ですねぇ
 お:結婚してるの?
 み:してるよ。
 お:子供一杯いるの??
 み:子供はいないよ。

後で聞いたんですが、マレーシアってみんな子供一杯いるみたいです。
 お:日本だと肌の色で差別とかあるの?オレはブラウンで、あなたはイエローでしょ。
 み:え、肌の色で別れたりするってこと?それは無いよ。

ここでおじさんは「discriminate:差別」という単語を使ったんですが、‘み’は咄嗟にこれが理解できず、何度も聞き返したりしちゃいました。どうもこの辺のやり取りで、怪しい雰囲気が・・・ 日常の雑談ならそんなに真剣に単語を理解させる必要はないわけで・・・
 お:うちの嫁さんと妹がちょっと日本語話せるんだよ。
 み:そうなんだ。それは良かった。
 お:で、日本のことを心配してるんだよね。

確か「worry about」って言ってましたが、何を心配してるんでしょうかねぇ・・・ ‘み’もここらで
「あ〜、これは教科書どおりのヤツだな」と確信しました。で、かなりつっけんどんな返事をし始めました。
 お:で、うちへ来て日本の事話してくれないかな?
 み:全然時間無いよ。
 お:そう、残念だね。話が出来てよかったよ。じゃあ。
 み:んじゃね。

で、何故か握手までされてしまいました・・・ 時間にしてセイゼイ2〜3分のやり取りだったかと思いますが・・・
そう、これって、ガイドブックなどでも良く書かれている
クレジットカード詐欺だったんです!! このままその家に行ってしまうと、なにやら掛けトランプをやることになって、最初は調子よく勝てるけどそのうちメタクソに負かされ、現金が無ければカードで払わされるそうな・・・ いやいや、本当にこの手の話があるとは・・・ まあ、‘み’もこれに引っ掛かるほど英語力が無いので安心は安心なんですが(^^;) ガイドブック見ていなければ危なかったかも・・・
ちなみにこの話を戻ってきた嫁さんにすると、「話のネタができてよかったじゃない」だそうで・・・ 確かにここでネタにしてますけどねぇ・・・ ‘み’の時は冷たく断ったらそれで済みましたが、簡単に引き下がる人ばかりとは限りませんし、日本人なんて格好のカモみたいですから、これからマレーシアに行かれる方は十分注した方がいいですよ〜

さて、気を取り直してスカイブリッジへ。時間より少し早くチケットをもらったところに戻りました。すると、「時間まで待つように」ってことでちょっとした展示コーナーのようなところに通されました。展示内容はちょっとした博物館のような感じで、外壁のサンプルとか、身長を測定してタワー換算すると何人分か分かるようなやつとか、世界の高い建物ベストテンの側面図とか・・・少しの間待つには十分なものでした。で、時間になると今度は首からぶら下げるパス(時間によって色で区別されてました)をもらい、ミニシアターへ移動しました。ここではタワー建設関連のビデオを見られました。英語なんで内容ははっきり分かりませんでしたけど(^_^;) しばらくこれを見ていると、パスの色で呼び出され、20人単位ぐらいでセキュリティチェックへ。これを通過すると、シンプルな貨物用といっても過言ではないエレベーターでスカイブリッジへ行きました。ブリッジには前の組が残っていて、しばし袂で待機。入れ替わりでブリッジに入れてくれる形です。

スカイブリッジの様子。

特に説明はありませんでしたが、1グループの持ち時間は10分だそうです。まあ、人数も少ないですし、ブリッジ自体がそれほど大きいものでもないので、普通にふらふら歩いて周りを見て写真を撮って・・・で時間は十分でした。外の眺めはこんな感じでした。

ちょっとガラスに映り込みがあったりしますが・・・PLフィルターつけてなかったので・・・(^_^;)
時間が過ぎると、次のグループと入れ替わる形で来た時と同じエレベーターに乗り、上る前に時間をつぶした展示コーナーで解散。いや、これ無料とは思えないほど良いイベントでした。‘み’の感覚だと一人あたり1,000円ぐらい払っても良いような感じですね。まあ、ブリッジからの眺めに特筆するようなものがあるわけではないんですが、文句なしにお勧めできますね。

さて、お昼ご飯を・・・ KLCCのスーパーでデリっぽいものを買おうかとも思ったんですが、軽くKFCへ行きました。まあ、‘み’が余り調子が良くなく、食欲も無かったこともあるんですけどね。ちなみに、マレーシアはイスラム教国なので基本的に豚はNG、更にインド系の方もいらっしゃるので牛を食べない人もいらっしゃいます。ってことで、みんなが安心して食べられる鶏がポピュラーなんだそうで、マクドナルドとかのハンバーガーショップよりもKFCのほうが繁盛しているそうです。

KFCで食べたポテト

なんか甘め??のソースが掛かっていたんですが、何かはわからずじまい。ちなみにフィレサンドとのセットで5リンギぐらい(金額失念)と格安だったんですが、フィレサンドは日本の半分くらいの大きさしかないので、日本の感覚で行くとちょっとがっかりするかも。このサンドもそうなんですが、全般的にマレーシアの食事「1人前」って少ないようです。まあ、観光客にとっては色々食べられてありがたいんですが(^^;)

で、ここからはホテルまで来たときと同じ経路で戻りました。

戻り際のツインタワー。

足元からだとどうしてもあおった絵になってしまいます。

まだ気持ち逆光。

まあ、ツインタワーは後で別の場所からの

ショットを紹介します。

途中、ブキ・ビンタンにあるJCBプラザに寄り道し、ほたる見学ツアーとマッサージを予約しました。プラザの方の日本語はカタコトでしたが、現地の方とカタコトの英語でやり取りするよりは安心ですからね〜

ホテルで一休み&近場でお買い物などをして時間を調整し、あたりが暗くなってきたところで、JCBプラザで予約したマッサージを受けにRegent Hotel Kuala Lumpurへ徒歩で。なんかFEDERAL HOTELとは格が4つぐらい違うような高級ホテルだったのにちょっとショックを受けながらエレベーター2Aに行き、受付を済ませてJCBカードで支払。「ジャグジーとかサウナとかがあるので、早めに行ってリラックスしておくと良い」といわれていたので、20:30の予約のところ19:30頃に行ったんですが、受付の方から「20:00に変更する?」とか言われて思わず変更することになっちゃいました。あ、この受付の方の英語は全くといっていいほど聞き取れませんでした(^^;) 「20:30」が聞き取れないんだから相当だと思うんですが・・・ 時間変更の件もイマイチ上手く意思疎通が出来なかったような・・・
それはさておき、‘み’が受けたのは「トラディショナルマッサージ」という60分のコース。嫁さんは「ボディスクラブ+マッサージ」という85分のコース。お値段はJCBの割引が利いて319リンギ。タオルやバスローブなどは使い放題ですし、ロッカーも鍵(手にリストバンドみたいなので鍵を止めるヤツ)付きのものがあり、ドライヤーなんかも揃っていたので温泉施設感覚でリラックス出来ました。
肝心のマッサージですが、個人的にはちょっとタッチが柔らかくて物足りない感じでしたね・・・「指圧」コースもあったので、こっちの方が良かったのかもしれません。 そういえば、ベッドに寝てバスタオルを腰にかけるような感じでおばさまがマッサージしてくれたんですが、足の付け根の結構きわどいところまでやってくれるので、ちょっと・・・ねぇ ・・・
ちん〇ん見えてるんじゃ!? 決して怪しいマッサージじゃないんですけどね(^^;) マッサージ終了後もジャグジーとかは使って良いとのことで、ここでしっかり温まったこともあり、体調が戻ってきたのは予想外の効果でしたね〜 ホテルの部屋のお湯ってイマイチ熱くならなかったんで・・・ (2005.04.14記載)