【クアラルンプール紀行3 〜F1編その1】

 

2005.03.19  Sat.

この日はいよいよF1観戦。ホテルからバスでセパンサーキットへ移動しました。ちなみにKLの街中は至る所にこんなF1の広告が立ち並んでしました。

ノボリというか・・・

外灯にぶら下げる感じの垂れ幕というか・・・

サーキットは空港の直ぐ側なので、KL市内から大体1時間程度。朝8:15に集合し、10:15からのフリー走行に間に合わせるような感じでした。鈴鹿では考えられないんですがそんなにものすごい渋滞は無いので、ほとんど通常掛かる時間と変わらずにサーキットに着くんですねぇ

バスの駐車場に入る直前のショット

車窓からなのでちょっと色味が・・・

この辺の写真は3/20(日)のものと多少入れ違ったりしていますのでご承知置きくださいませ。
バスの駐車場はサーキットの西側のA3というところでした。位置的には1コーナーの外側=メインストレートをそのままぶち抜いて数百メートル行ったあたりかな。ここからは緩い上り坂でモールエリア(セパンサーキットはバックストレートとメインストレートがV字に繋がっていて、その内側のお店などが並んでいる部分をこう呼んでいます)まで歩いて移動しました。むちゃくちゃ暑いんですが、距離はセイゼイ数百メートルで、数分ガマンすればOKでした。

モールエリアに向かう途中でK1スタンドを裏側から望む
注意事項が書かれた立て看板

奥に見えるテントみたいなのが下の写真の入り口。
モールエリア入り口の様子。

それほどの混雑って感じではないですね。

この看板によると、食べ物や飲み物は持ち込み禁止なんですが、思いっきりミネラルウォーターとかを持ち込んでしまいましたけどね(^^;) ビデオカメラも禁止ですが、みんな中で撮影してたなぁ・・・

モールエリアの入り口に展示されていたSauber C24

詳細は追って別ページで。

この辺りはまだゲートの外なので、チケットを持っていなくても入れますから、スリなんかも多いとか(^^;) グッズショップなどもこのあたりに集中していました。モールエリア内には数えるほどしかこの手のお店はなく、バス駐車場とモールエリアの間では10数件程度しかありませんでしたので、何か買われる方はこの辺で物色しておいたほうがいいかもしれません。鈴鹿みたいにサーキットに向かう前からお土産屋さんがあふれているようなことはありませんでしたね。
なお、唯一冷房の効いたビュッフェ?もここにありました。確かお値段は75リンギ/人だったかな? こっちの物価からするとボッタクリも甚だしいです(^^;) オフィシャルプログラムもこの辺のブースで購入しました。これは40リンギで鈴鹿あたりに比べるとやや安め。
で、この辺はサクっと済ませ、ゲートをくぐってモールエリアへ入りました。入場時にチケットの切符切り(むか〜しの電車の切符切りみたいに穴を空けられるヤツ)と、多分金属探知機によるセキュリティチェックがありましたが、これはアメリカのテロ対策みたいに厳しいものではなく、「反応があったら鞄を開けて中を見せる」程度のもので、‘み’の場合はキスデジを出して、「多分この『スチル』カメラでしょ」って言って見せただけでほぼ素通りでした。ちなみに、サーキット自体がそれほど(鈴鹿に比べてですが)混雑していない為、このゲートをくぐるのに列を作って並ぶようなことはありませんでした。

モールエリアの様子。 なんか人力車みたいなのもいましたが(^_^;)

ご存知の通りV字の広がった側からのアクセスなので、先へ行くほど幅が狭くなっています。エリアそのものはそれほど窮屈な感じもせず、飲み物や食べ物の売店や、FOSTERSの簡易ビアガーデンのようなものもありました。人がそんなに多くないこともあってか、鈴鹿の様にごみごみした印象は無かったです。設備が新しいこともあると思いますけどね。

モールエリア入り口に程近いドリンク屋さん
例の霧吹き付扇風機も活躍

ここは食べ物がスナック程度しかないので、お昼時でもそれほど混雑しないのでお勧め。幾ら空いているといっても、流石に決勝日のお昼はどのお店も大行列でしたから(^^;)
ちなみに、このお店の缶ジュースは4リンギ、アイスクリームが5リンギ。日本の通常価格程度なんですが、500mlペットの飲料がKL市内で1.6リンギとかで買えるので、むちゃくちゃボッタクっていることに・・・

それはさておき、そのまま観戦エリアに移動しました。今回のシートはCrystal(ちょうどスタートラインからFerrari〜BARのピット前辺り。Renaultの前はもうJadeという1000リンギのシート)で、その中でも(申し込みが遅かったこともあると思いますが)1コーナー寄りの位置だったので、まさにBARピット前。しかも
ちょうどカーナンバー4の目の前という最高のシチュエーションでした!!

1コーナー方向を望む
フィニッシュライン&最終コーナー方向

表彰台&コントロールタワーも見えました。
ほぼ正面のピットエリアとサーキットビジョン。

日の丸が目の前に〜〜!!


スタンドからの眺めを収めた動画をアップします〜 確か日曜日の午前中の絵なんですが、雰囲気は伝わるかと。

(2006.07.30追記)


サーキットビジョンはほぼ正面にあったんですが、なんかピンぼけしているような感じであまりよく見えませんでしたね。タイムとか殆ど見えませんでしたから・・・
気になったことといえば・・・メインストレートあたりの観客席は2階建てになっていて、‘み’のCrystalは1階部分だった(Crystalの上はDiamondという1750リンギの最高額シート。V字の頂点にあるTowerあたりもほぼ同額)ので、コースを見るとフェンス&ピットウォールに設置された透明の防音or防御壁が結構邪魔でした。シートの列はコース側のAから(数字の1と混同しやすいIを飛ばして)Jまでの9列あり、‘み’は4段目のDだったので、結構フェンス&ウォールが邪魔してくれてました。上の写真でもフェンスとか見えますよね〜
まあ、‘み’みたいに写真を撮りたいような人でなければそんなに気になるレベルではないですし、決勝レース(特にスタート前)以外はかなり席にも余裕があったので、割りと自由に座れましたけどね。あ、一番上のJ列で立ち上がると、コースのピット寄りの部分がなんとかフェンスに掛からないで見られるかなぁってレベルですので、これからセパンに行こうと思っている方は出来るだけ上側の席を確保されたほうがいいでしょうね〜

帰国後に撮影したチケットやプログラム。

黒ベースに赤で「05」とあるのがオフィシャルガイドブック。赤地にSauberのイラストが入っているのがサーキット&イベントガイドのようなもので、サーキット内やKL市内のイベント会場などで配布されていました。一番上の小さいのがチケットですね。写真で確認できると思いますが、Crystalは1200リンギ(RM1200.00)なので、こちらの物価からしても相当な高額になるんでしょうねぇ・・・ なお、モールエリアのシートの名称は宝石のそれが付けられています。RubyとかGarnetとかSapphireとか。勿論高級な石の名前ほど高級な席に付いています(^^;)

さて、肝心のフリー走行&予選ですが・・・ 実はこの時点では琢磨が出走しないという不幸な事実を知らなかったんですよ(T_T) この件に限らず、現地の新聞とかを買いでもしない限りこの手の情報は入ってこなかったので、実際にいかれる方は新聞を買うとか、WEB接続環境を確保しておくとか・・・何か手を打って置いたほうがいいかと思います。
実際にカーNo4は走っていましたし、なんか出走順(なんか早いような・・・)とかヘルメットの色味(やけに白っぽいなあって・・・)が違うような気もしていたんですが、しばらくは琢磨だと思ってましたからねぇ・・・ あ、最終的にNo4がデビッドソンだと分かったのは決勝の観戦へ向かうバスの中でしたから・・・ 情報は重要ですねぇ


で、久しぶりの生F1だったんで、まずエグゾーストノートに感激。スタンドがコースに程近い(スタンド−運搬・移動用の舗装道−フェンス−コースという形で、最前列からコースの端までならセイゼイ数メートル程度)上、セパンのスタンドは屋根が付いているので、これに音が反響して更にに大きく聞こえたように思います。屋根の反響については、大きく聞こえたというよりはとんがった残響音が長々と響いているような感覚と言った方が近いかも知れません。‘み’は別にイヤープラグ無でもOKでしたが、嫁さんはわざわざ買って来てましたからねぇ・・・
エグゾーストそのものは、なんかみんな同じように聞こえてちょっと残念でしたが・・・ 実際の予選1回目の結果はここで確認いただくとして、直感的には冬のテスト〜開幕戦と好調なRenaultが未だに速かったなと。TOYOTAは正直、この時点ではまだフロックもしくは燃料が異常に軽いとか、その手の話だと思ってました(^_^;) 逆にFerrariが2台揃って中段に沈んでいましたから、これはいよいよ以ってF2004Mの限界が・・・と。あとは‘み’お気に入りのジャック様と琢磨と思っていたデビッドソンが、お味噌チームのJordan&Minardiの次に並んでいるのは一体・・・(T_T) まあ、この辺は現場での観戦ですから、TVで区間タイムやクルマの挙動を見ながら一喜一憂するような感じではなく、音や匂いや雰囲気を味わうニュアンスが強いので、あまりタイム差がどうとかは思いませんでしたけどね。今になってリザルトを見ると、確かにトップのアロンソから8位のハイドフェルドまでが0.8秒差ですから、それなりに僅差の予選だったようにも思いますけど。開幕戦のオーストラリアが雨でまともな予選になりませんでしたから、本来は特にタイム差とか意識したいところなんですけどね〜

では、ここらへんで感想を少々・・・ まず上位チームだけですが、ピットの様子が見られるのは非常に嬉しかったですね〜 たまにコントロールタワーにドライバーが歩いていくところやフジTVの中継の様子(永井大のレポートシーン)も見られましたし。あ、余談ですが、個人的には彼はまあガンバっているかなと。多分F1なんてほとんど興味もないんでしょうが、昨年に比べれば言っている事も外さなくなってきましたしね〜 相方は全然駄目ですが・・・(^_^;)

永井大。苦々しい顔は琢磨不出走のレポートだったのかも・・・

ピットアウトシーンもばっちり。特にFerrariBARRenaultは大写しで見られましたね〜 ピットウォールの防音?壁が邪魔なことこの上なかったんですが・・・

ピットに収まるBAR
同Ferrari
同Renault


場所が場所だけにピットアウトしたマシンは、メインストレートに帰ってくるまで殆ど見えませんでした。メインストレートも最後までは見渡せなかったので・・・ 最終コーナーの向こう側のセクションがにかすかに霞み見える程度かなぁ・・・ 逆に、席がV字の一部分だったこともあって、バックストレートを走るマシンのエグゾーストノートが後ろから響いてきたりましましたね。

土曜日の予選は単日でグリッドが決まらなくなったこともあって、イマイチ盛り上がりに欠けますが、逆に去年までの単発予選だったらもっと盛り上がらなかったハズなので、まだ開幕2戦目なのでなんとも言えませんが、土曜日中に順位が確定した方が、決勝のスタートまでに燃料の搭載量とか作戦とか、レース展開とかを想像しやすくなるので、個人的にはタイム合算なら金・土にするとかの方が嬉しかったりしますね。

で、肝心の走行中のマシンのショットですが・・・
いや、厳しかったぁ(T_T) まず、フェンスが邪魔なので、グリッド方向に斜めに構えて撮影したらこんな感じになっちゃいました。

この写真はキスデジKenko製1.5倍テレコン「AFテレプラス」&TAMRON AF28-300mm Ultra Zoom XR F/3.5-6.3 LD Aspherical [IF] MACRO (Model A06)(残念ながらDiタイプではないです)という今の‘み’の最大望遠スペックで撮っています。焦点距離が35mm換算で約720mmになりますから、かなりの高倍率での撮影が出来たことになります。それなりに明るいのでそこそこシャッタースピードも稼げました(1/1000あたりで十分)から、全て手持ちです。ピット内部にフォーカスすると流石にISO上げて稼ぐようになっちゃいましたけどね。ホコリが気になって、スタンドでレンズ交換をしたく無かったので、F1撮影用のキスデジとスナップ用のPower Shot S60との2台体制で望んだんですが、鈴鹿ほどホコリっぽくも無かったので、ひょっとしたら杞憂だったのかもしれません。まあ、それは結果論ですからね(^^;)
写真に話を戻しますが、フェンスそのものよりもその支柱(これって鈴鹿と同じタイプかも)が五月蝿いですよね。望遠で距離が詰まった感じに見えるので、支柱が余計にウザイです。しかも、コントロールライン辺りからかなりマシンが加速してくるので、自分の目の前で捉えようとしてもフォーカスし切れない(マシンが速すぎてカメラのAFが追いつかないのは勿論なんですが、更にフェンスの網が邪魔してくれるんですよ・・・)上、720mmから来る狭い画角がマシンをファインダー内に納めさせてくれないという罠・・・
色々と思い悩んだ挙句、この日はやや遠めの位置(コントロールラインに近い場所)にいるマシンを、自分の席から換算160〜200mm程度の望遠に抑えてぼちぼち撮影しておきました。その中でめぼしいものを何点か・・・

やっぱりフェンス&支柱がウルサイ〜〜〜(T_T)  多少はレンズを振っているので、ドンピシャでマシンと支柱がかぶっているようなショットも結構多かったんですよね。この画角でカメラを完全に固定していたら、多分マシンがファインダーに収まった瞬間にシャッターを落とすのは無理ですしね〜 そんな訳でどうしてもフェンスが気になったので、後ろにブースがあって立っていても他人の迷惑にならない空きシート(多分上から3段目のG列あたり)に移動し、ここから撮ってみました。

フェンス本体こそ写らなくなりましたが、まだ上部の水平線?と支柱の上側が写り込みます・・・ ん、ってことはもう少し上に行けば・・・ まあ、セパンくんだりまで来てまともに撮影できないのはあまりにもショックですから、日曜日には策を講じたんですけどね(^^;) 走行中マシンのショットはその時のものを中心に追って紹介します。

で、おまけですが・・・
ニュースにもなったのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、フジテレビの新ドラマ「エンジン」の撮影がこの予選の日に行われてまして、主役の木村拓哉がモールエリアで撮影してたんですよね〜 小さい女の子が転ぶシーンでしたが、日本のスタッフや現地人と思われるコワモテの人が「写真はやめてくださ〜〜い」とか言ってキスデジの射線を遮るのでまともな写真は無いんですけど・・・ まあ、‘み’はもともと彼にあまり興味が無いのでいいんですが、率直な印象としては結構小さい感じでしたね。‘み’は身長175cmチョイなんですが、目線はやや下向きだったような・・・ それは兎も角、流石に撮影中は結構な人垣が出来てました。
肖像権とかもあるので、こんな写真を一応載せておきます(^^;)

モールエリアでの撮影中のショット。
その後ピットレーンにも現われたのでF1用望遠キスデジで。

流石にこの時はコワモテの護衛はいませんでしたね〜

ニュースによるとTOYOTAのピットでラルフ&トゥルーリと握手&撮影をしたそうですが、ピットレーンに現れた彼はFerrariのピットまで歩いて行って、その後パドックへ向かっていきました。

話がそれましたが、(土)の予選は14:00で終了なので、その後バスでKL市内へ戻りました。

サーキットから出て直ぐのあたりの様子を車窓から。

ちょっとサーキット&空港離れるとこんな感じで自然が一杯でした。森とかは迷い込んだら出てこられないような・・・(^^;)
この日は殆ど混雑も無く、1時間強でホテルへ帰着。ここからは自主的に市内観光へ向かいました。あ、帰り際にホテル側の宝石屋さん?に寄ったのは良くある話ですけどね(^^;)

 (2005.04.21記載)