【クアラルンプール紀行5 〜F1編その2】

 

2005.03.20  Sun.

いよいよマレーシアGP決勝。朝から観戦しました〜〜 土曜日と同じようにホテルからサーキットまでバスで移動。確か9:00集合でしたが、バスの中で琢磨欠場を知ってちょっとショックを受けつつも、やはり道はそんなに混まないので1時間10〜20分くらいでサーキットに到着しました。ただ、混まないとはいえ予選日よりは確実に人も車も多かったんですが、サーキットに向かう道路の反対車線の一部が下り?(サーキット方面)に使用されていたり、警察もかなりの人数が配置されて交通整理をしていたことが大きかったのかもしれません。鈴鹿は末期的ですからねぇ・・・
バスの駐車場も土曜日と同じ場所でした。流石に止まっているバスはそれなりに多かったですが、止められずに他へ回されるようなことも無く、歩いてモールエリアへ。エリア入り口のBARショップで嫁さん用の佐藤琢磨キャップを150リンギで購入した以外は、昨日と同じようにセキュリティチェックでキスデジを見せ、スタンドへ移動。水は勿論持ち込み。
ちなみに、1.5Lの安い国産と思われるミネラルウォーターが伊勢丹で1.2リンギなので、水道水が飲めないとは言え、精神的にも金銭的にも飲み水には苦労しませんでしたね。あ、エビアンとかの輸入物は数倍の値段(日本と多分同じくらい)だったので、手を出しませんでしたが(^^;)

一番安かったマレーシア産のミネラルウォーター

で、「今日こそ走行中のマシンの撮影を!」と意気込んだものの、どうも他のスタンドやフリーの観戦エリアには行きにくそうだった(正確にいうと、まず行き方が良く分からなかったんです。モールエリアから左右に行けば良さそうなんですが、直ぐに他のエリア=1コーナースタンドのK1とかのゲートがあったんですよね。更に、この高温多湿&炎天下の中歩き回るのは間違いなく自殺行為と思われたんですよ・・・ 決勝スタート時の気温は37℃だったらしいですしねぇ・・・)ので断念し、Crystalの中で対策を考えました。まず、フェンスが出来るだけ邪魔にならないポジションを確保。午前中の予戦時点ではまだ席に余裕があったので、最上段の9列目へ。その中でも通路や金持ち用のブースの位置から、立ち上がっても邪魔にならないところを吟味。これでフェンスの支柱をなんとかガマンできる範囲まで避けられました。といってもこれ以上どうしようもなかったんですけどね(^^;)
次に焦点距離。720mm全開ではまともにマシンを捉えられない為、大体35mm換算で250〜300mm程度(テレコン分を計算に入れています)で撮影することにしました。テレコンは外したかったんですが、ピット内やドライバーを狙うときはやはり必要になりますし、スタンドでのレンズ交換はどうしても避けたかったのでテレコンは搭載したままでガマンしました。絞りは全開・・・といっても明るいレンズではないので、常時5.6。これでISOを200〜400に設定すると、大体1/1000〜1/1500秒ぐらいのシャッター速度が稼げます。
で、コントロールライン方向へレンズを向け、バックストレートを走ってくるマシンのエンジン音を聞きながらタイミングを計り、最終コーナー立ち上がりからフレーム内にマシンを納め、その動きに合わせて流し撮り!! って感じで撮りまくってみました。ピントについては、AFは役に立たなかった(今思うに、テレコン外せばなんとかなったかも)ので、シャッターを切るタイミング=マシンの来る位置を予め決めておき、そこに置きピンで対応。実はドライバーによってストレートの走行位置が結構違って、ピット寄り(最終コーナー立ち上がりからそのままアウト側)を走るドライバーが多かったんですが、何故かたまにスタンドに近い所を走るドライバーもいて、そのときはピントが合わなかったりフェンスが邪魔してくれたりとかもありましたが、なんとか見られるレベルの撮影ができたかと・・・ ちなみに、キスデジの連写力では近づくマシンを延々撮り続けると、一番良い所でシャッターが落ちないという致命傷を受けることになっちゃいます。っていうか一度(たまたまバリチェロで)試したら、思いっきり失敗しましたから(T_T) 実際はメインストレートで観戦していても、フライングラップに入るときとそのラップの終了時、2回シャッターチャンスがある(他の位置だと3回もあるんですが・・・)ので、どちらかでマシンを捉えられればいいので、まあ気は楽でしたね。
さて、随分引っ張りましたが、予選アタック時のマシンのショットをどうぞ。
ここにこのサイズでアップするならトリミングしてしまえばいいんですが、それをやってしまうと画角とかの参考になりませんからね〜 リサイズはしていますが、トリミングはなしです〜

クリスチャン・アルバース
パトリック・フリーザッハー

ディアゴ・モンテイロ

ナレイン・カーティケヤン
ラルフ・シューマッハー

ヤルノ・トゥルーリ

ジャック・ヴィルヌーブ

フェリペ・マッサ

デビッド・クルサード

クリスチャン・クリエン
ファン・パブロ・モントーヤ

キミ・ライコネン

ニック・ハイドフェルド

マーク・ウェーバー
ジャンカルロ・フィジケラ

フェルナンド・アロンソ
アンソニー・デビッドソン

ジェンソン・バトン
ルーベンス・バリチェロ

ミハエル・シューマッハー
ポールのアロンソ、2位トゥルーリ、

3位フィジケラのご挨拶

このサイズだとピントが外れてても多少ぶれていてもわかんないですよね(^^;) 置きピンなので出来るだけ同じ位置でシャッターを落としたかったんですが・・・なかなか・・・ 原版を見ると結構ひどいものもあるんですが、まあ、後の祭りですね。個人的にはなんとか許容範囲に収まったかとは思ってます。
あ、そういえばエンジン音って、昔はメーカーごとにかなり違いがあったような気がするんですが、今はみんな同じような音に聞こえましたね。みんなV10だってこともあるんでしょうが・・・

さて、次はドライバーズパレードのショット。スタンドの位置が良かったので、コントロールタワーから出てくるドライバーも結構押えられました。

が、ここで悲劇が(T_T)
このパレードですが、鈴鹿でもそうなんですが結構な速度で走ってくれました。とはいっても数十kmだとは思いますが・・・ で、何が問題だったかというと、目の前を結構な速度で通り過ぎたドライバー、マニアな‘み’としては一人ずつきっちり撮影しておきたいところだったんですが・・・ここでキスデジの性能が足を引っ張ってくれました。そう、連写能力です。実は予選のバリチェロでミスった時に気が付けばよかったんですが、キスデジの連写性能では全てのドライバーを追いきれませんでした・・・ 記録メディアに4GB-MDを使用していたことも影響が無いとは言い切れませんが、キスデジそのものの連写能力が非常に低いんで・・・ というわけで何名か飛んじゃってますが・・・(T_T) しかし・・・こうなると、やっぱりキスデジNをGETしないとなぁ(^^;)

パレードの後は土曜日同様マレーシア空軍のデモ飛行がありました。空軍って毎日こんなことやっててヒマなのかと思っちゃいますが・・・ あ、この音がスゴク大きいような話を聞いていたんですが、耳が痛いほど五月蝿いのは本当に頭上に来る一瞬だけで、後述するスタート時の騒音に比べればかわいいものでした(^^;)

空軍のデモ飛行。

これは土曜日の写真ですが、基本的にやっていることは同じでしたね。


で、いよいよ決勝レースのスタートに向けてピットがオープンされました。

ガレージから出るバトン
同じくバリチェロ

少しずつマシンがグリッドに並び、チームスタッフやレポーターなどでグリッド上がごった返してきました。観客もいままでどこに隠れていたのかというぐらいあちこちから沸いて出て、スタート直前にはほぼ満席になってました。どうも冷房の効いたゲスト用のガラス張りのブースからその手の金持ち連中がワラワラとシートに降りてきていたようです。どうも会話とかからみると中国系のようですね。
と、何故かこの頃からサーキット一帯をもやのようなガスのようなものが覆い始めたんですよね・・・ TV中継をご覧になった方はお分かりかと思いますが、なんか一面に煙が掛かったように白っぽくなってしまって・・・ 写真撮影には非常にシビアな条件になってしまいました。実は決勝スタートは言うまでも無くシャッターチャンスですし、フォーメーションラップあたりもゆっくり走ってくれるので、いいショットが撮れそうですからね。ってことで予選時と同じ最上段の立ち位置を確保(上で書いたように人は大勢集まってきていましたし、みんな勝手に座るので場所キープは結構骨でした。あっち系の方は主張が激しいので・・・)して構えていたんですが、これでは厳しい絵に・・・
どうもこの煙?ですが、翌日に参加したツアーで(場所はサーキットの側ではないんですが)「山火事があった」とかの情報もありましたし、湿度もかなり高くなっていたようなので、この辺の複合要因だったのかもしれません。
いずれ、「む〜〜」とか思いながらのショットがこれです。

まだまだスタッフが大勢張り付いています。
フォーメーションラップ直前のグリッド


スタート前の各車の様子

いよいよ決勝レースがスタート!!

この時のエグゾーストは物凄かったです!! 屋根の反響もあったと思いますが、よくよく考えれば生のスタートを目の前で見たのは初めて(鈴鹿ではDスタンドとかCスタンドとかが多かった)だったので、余計に大きく感じたのかもしれません。ずっとこの音が鳴っていたらイヤープラグは必須でしょうねぇ
その時の様子をPower Shot S60の動画機能で嫁さんが撮影していたんですが、みんな立っているので人の頭しか映っていないという罠(^^;)
折角なのでスタート時の音声をMP3にしてみましたので、雰囲気だけでもコチラからどうぞ。音量注意です!!

動画をアップできるAskビデオを使ってみましたので、その時のスタートシーンをご覧ください。
 
(2006.07.30追記)


一応写真撮影もしっかり出来て満足し、ゆっくりレースを観戦・・・と思ったのも束の間、早くもバトンが白煙を・・・ しかもデビッドソンまで(T_T) 実はこの時はまさか同時にフレッシュエンジンのBARが止まるとは思っていなかったので、デビッドソンまで同時に逝ってしまったことに気が付きませんでした・・・ 

3LAPしかもたないエンジンに腹を立てて

ピットに帰るバトン(ピットウォールで報告して帰るところ)

どうも今年のHONDAは歯車がかみ合ってないようですねぇ ヨーロッパラウンドに入ってやや上向いたようにに思えますが、この先苦労しそうです・・・ あ、このテキストを打っているのはサンマリノGPの予選前なので、その後どうなったかは知る由もありませんが(^_^;)

ここで、ある程度レースが膠着してきた頃に自分の席に座って撮ったマシンを撮ってみました。

フェンスが邪魔なのがよくわかりますね(^^;)

通常の目線はこんな感じなので、ちょっと撮影には厳しいですよね〜 観戦にも・・・ちょっとフェンスがうるさいですね。


スタート時同様、レース中の動画も追加しましたのでどうぞ〜
(2006.07.30追記)


次にピットストップ時の様子。

タイヤ交換が無いので

なんか寂しい感じがしましたが・・・

他にも・・・

フィジケラに特攻されてオカンムリのウェーバー
やってもうたのフィジケラ

ドライバーの表情まで分かって面白かったですね〜 この接触は帰宅後にTVでじっくり見直しましたが、どう考えてもで、フィジケラが突っ込み過ぎてましたからね。歩いてくる間、フィジケラってば終始うつむき加減でした(^_^;)

このクラッシュを除けば、レースそのものは大きな波乱もなく、アロンソが危なげない走りでそのままトップチェッカーを受けました。

アロンソ2勝目のチェッカー
隣のブロック(Renaultのピット前)に

陣取ったRenault応援団も大喜び!
表彰台の様子
ほんの一瞬・・・

シャンパンファイト!

脱水症状気味のアロンソと喪に服したトゥルーリが1.2位だったので、殆どシャンパンファイトはなかったですねぇ・・・
この辺のショットは720mm全開で、場所もCrystalのブロック内でやや表彰台側に移っています。みんな立っている&ギュウギュウ詰ではないのでこの辺は割りとラッキーでした。

で、レースを見てちょっとしたチーム戦力についての感想を
・・・
Ferrariはなんとも・・・タイヤの問題か、マシンそのものがもう時代遅れなのか・・・ 完全に中段に埋もれてしまってました。逆に元気が良かったのが地元Sauberと新生Red Bull。この辺はFerrariを追いまわすぐらいでしたからねぇ・・・
TOYOTAは開幕戦の好調がフロックではないことを照明してくれました。眠れる巨人が遂に目覚めたってところでしょうか。‘み’は特にTOYOTAファンではない(よく初代Priusに乗っているのとはちょっと意味が違います)、どちらかと言えば琢磨&HONDAファンですが、やはり日本人として(というかBARピットが早々に店じまいしてたからなぁ)TOYOTAの活躍は素直に嬉しかったですね。レース中は「アロンソが逝っちゃえば・・・」とか真剣に思ってましたし(^^;)
Renaultははっきり言って異次元の走り。フィジケラこそ不調でしたが、アロンソは全く危なげない走りで完勝って感じでした。実際はドリンクボトルが壊れて大変だったようですが・・・

ここで話がそれますが、観戦時の注意事項を。F1史上最高気温(これは次戦のバーレーンで直ぐに塗り替えられたんですが、バーレーンよりも湿度が高いので体感としてはセパンの方が厳しいかも・・・)だったこともあって、熱射病には十分注意が必要です。土曜日はかなり風(ホームストレート上で追い風)があったので、スタンドでの観戦中はそれほど暑さも感じませんでしたが、日曜日は滞在期間も長く(決勝スタートは欧州との時差もあって15:00)、風が無かったこともあってかなり厳しかったですね。実際、‘み’達は1.5Lのペットボトルを持ち込んでいましたが、2人でこれはほんのちょっと残してほぼカラ、その他に4リンギもする缶ジュース(冷たい炭酸飲料が欲しくなります)を3本、5リンギもするくせに半分溶けたアイスクリームを1コ平らげています。これでも殆どトイレに行く必要が無かったぐらいですから、相当量の水分を汗として失っていることに・・・
更に、スタンド自体には屋根があって直射日光はあたりませんが、スタンド以外の移動時にはモロに日が当たるので、日焼け(日やけど)にも注意しておいた方がいいですね。帽子は必需品かと。あ、ただ、K1スタンドの前数列は屋根があるにも関わらず思いっきり日が差していましたので、K1に行かれる方は油断しないようにしましょう。
スタンドの椅子ですが、鈴鹿の様に横一本のベンチシートではなく、ちゃんと一人ずつ形になっているので、長時間座っていてもケツが痛くなるようなことはあまり無いと思います。
チケットは一部の高級エリアを除いて、KL市内で土曜日の夜でも購入できたようです。KLプラザでちょっとしたF1系のイベント(何故か高木虎之助時代のArrows展示や小冊子の配布、予選映像の放映とか)をやっていたんですが、ここに簡単なチケットブースのようなものが出ていましたから、格安航空券で乗り込んでチケット現地調達って手もありかもしれません。まあ、宿が気になるところですが・・・

レースに話を戻します。後でTV中継を見た限りでは、レース自体は見所も多く、TOYOTAの初表彰台(トゥルーリが友人に捧げた話とか・・・)やアロンソの2勝目、史上最高気温など、それなりに記憶に残るいいレースだったかと思いますが、スタンド(しかもピット前)に座っているとレースの様子が殆どわからないのがツラかったですね。ピットの上にモニターはあったんですが、イマイチ見難い&実況が現地語で分からない上、コースを見渡すことがほとんど出来ませんでしたし、アクセル全開の直線区間なのでマシンの挙動云々も殆ど分かりませんでしたから、レースを楽しみたい方は別の場所の方がいいでしょうね。
そうそう海外でF1を見る機会も無いので何ともいえませんが、次にマレーシアGPを観戦するときはK1スタンドとかに行ってみたいですね。

で、レースは荒れることも無く1時間30分程度で終了。バスへの集合時間は確か17:20or30で、表彰台までを見て普通に歩いてくるとギリギリって感じの時間設定でした。朝のうちに「レーススタートが遅れた場合はその分集合時間を遅らせる」という話だったんですが、同時に「最近は赤旗中断も殆ど無いのでこれでも終わりまで見られると思います」みたいな話もされてちょっとビックリしましたね。いや、個人的には「レース終了1時間後に集合」とかだと思ってただけなんですけど(^^;) あ、そうそう、バスに乗る前にトイレに行きたくなった方は、モールエリア〜バス駐車場に行く途中の乗用車用の駐車場内にある仮設トイレがお勧め。誰も並んでませんでしたからね。

駐車場にいたアロンソ応援団の2人

バスの中からカメラを向けたらサムアップして手まで振ってくれました(^^♪ おめでとう、アロンソ&応援団!!

さて、流石にこの日は駐車場を出るのも一苦労、サーキットを出てもそれなりに渋滞していました。なお、この日の夜の便で日本に帰る人たちも結構多く、このグループは別のバスで直接空港へ向かっていました。‘み’は翌日も一日KLで遊ぶコースなので、バスでホテルへ戻りました。

サーキットの近くでバスやタクシーを待つ人の群れ。
道路も流石に渋滞。

土曜日とは同じルートを使わせてもらえないようで、空港の敷地外周をぐるっと回っていたようです。KLに向かうハイウェーも土曜日とは違い、1本海側を回っていたようです。それでも時間的には大体2時間くらいでホテルに戻れました。鈴鹿だったらまだ鈴鹿サーキット稲生駅で並んでる・・・かな(^^;)

F1はこれで十分堪能しましたので、F1観戦ネタはここで終了。あ、もうちょっとだけ・・・ KLなど各地で展示されていたF1マシンのショットをそのうち別ページで公開しますので、F1のお部屋からどうぞ〜    
(2005.04.27記載)