【ニューヨーク紀行5】

 

2004.09.25  Sat.

この日は少し北側へ向かいます。まずは地下鉄に乗ります。Midtown 57St/7th Av駅から黄色いヤツ(N・R・W)に乗って2駅。Lexington Av/59Stで緑のヤツに乗り換えます(緑の方の駅名は59St)。確か各駅停車:LOCALと急行:EXPRESSがある路線だったのですが、LOCALの方で3つ先の86st駅へ(59Stも86Stも急行停車駅ですけど)。ここから歩いてメトロポリタン美術館へ向かいます。朝一番(開館が確か9:00で、その15分くらい前には到着)で行ったので、そんなに混むことも無く、割りとすんなり中に入れました。地下鉄に乗っていたのが正味30分弱、駅からは徒歩10分弱ですね。セントラルパークの一角にありますし、周囲も結構高級住宅街っぽい雰囲気なので、環境はかなり良い感じです。

内部の様子。

左はエントランス。

右は2階の一角。
チケット代わりのバッジ。

一人12ドルだったかな。

帰国後にU10で。

バッジというか薄い金属のプレートみたいな感じですね。裏側のベロを折り曲げて鞄とか服の襟とかに付けます。これを付けていれば一日何度でも出入りOKのワンデーパスです。入館した後実感するんですが、広い・でかい・スゴイの3拍子揃った美術館でした。絵や彫刻ばかりでなく、中世の鎧兜や古代エジプトの宝飾品などなど・・・真剣に見て回ろうとしたら丸一日あっても足りないかも知れません。そう考えるとワンデーパスは理にかなってますね。実はこの後セントラルパークを挟んで反対側にあるアメリカ自然史博物館にも行く予定だったんですが、ここで時間を食ってしまって断念したぐらいですから(^^;)
ちなみに、内部は一部を除いて撮影OKです。但し「No Flash」。怖そうな警備員さんに「写真とってもいい??」って聞いたら一言で返されました。ここでもキスデジは大活躍。ISOを400〜800ぐらいまで上げれば手持ちでも1/30秒くらいの速度が確保できます。模写するわけではないですし、‘み’は絵心はおろか殆ど興味もないのでこの程度の画質で十分。折角なので撮影した絵画を少々。

左上はゴッホ?確かこんなタッチは見覚えが・・・ モネとかマネとか聞いた事がある画家さんもいましたが・・・ う〜ん、猫に小判とはよく言ったもので(^^;) 
1Fに降りるとエジプト関連のコーナーがありました(下の写真にはメソポタミアあたりも混じってると思います)。ここも展示品が山のようにあって、見るだけでも大変(^_^;)

さらに‘み’の好きそうな鎧兜の類。日本刀や日本の鎧なんかも勿論ありました。

騎馬隊とか。
ヘンリー8世?だったかな?の鎧。

実戦向きなんでしょうか?

結構重装備って感じです。
こっちもその手の王様の鎧。

エングレービングも入ってこっちは王様っぽいですねぇ
ライオンヘッド!

本当にあるんですね〜

これは・・・RPGの世界ですね〜 う〜ん、結構いいかも(^^♪ 「ロトのよろい」とかそんなイメージです。この辺は美術館というより博物館に近いノリですね。‘み’はどっちかというとこの手の部類の方が好きですんで、結構時間を掛けて見てしまいました。
あ、そういえば‘み’は美術館の中で中身の余り入っていないデイパックを背負っていたんですが、エジプトエリアに入るところにいた警備員さんに呼び止められまして、最初ワンデーパスの確認かと思ったら「Turn Around」なんて言われました。要するにデイパックを確認したようで、その時はそのまま無罪放免だったんですが・・・

一通り興味のある分野を中心に流し見したあとで、屋上のカフェテラスへ向かいます。ここ・・・とっても行き難いです。3Fの展示エリアとかを随分彷徨ってしまいました(^^;) 結局1Fの中央辺りにあるエレベーターのみがここへ通じていたんですけどね。で、この彷徨っている最中に別の警備員さんに「デイパックを預けろ」とか言われてちょっとキレ気味に・・・ さっきの人はいいって言ってたのに・・・ 警戒がシビアなのはわかりますが、基準は徹底して欲しいものです。ヤンキースタジアムでも人によって違うみたいなこと言ってましたしねぇ・・・ 良くも悪くもアバウトなんですねぇ・・・
5Fはカフェテラスというよりただの屋上にベンチとドリンクスタンドがあるような感じでした。セントラルパークの一角にあるだけのことはあって、眺めはかなり良好。

ミッドタウン

を望む。

左が

南東方面。

右が

南西方面。

どっちを向いても緑と建物のコントラストがいい感じです。天気が余りよくなかったので写真はあまりキレイじゃないですけどね。一息ついたところで、これ以上いると日が暮れるので早々に美術館を後にし、セントラルパークを横断します。


to Central Park

セントラルパークが目的地というわけではないんですが、これを横断して反対側(アッパーウェストサイド)へ向かいます。時間があれば、アメリカ自然史博物館は時間が無くなってパスすることになっちゃいましたので、単に移動するだけでしたけど。
セントラルパークは飛行機の上からも見えたぐらい、非常に大きな公園・・・というより森ですね。中の施設とか全部見ようと思ったらこれも間違いなく一日がかりです。しかしまあ、都会のど真ん中にコレだけの公園があるのはある意味幸せかもしれません(夜間の治安は兎も角として)。東京だと代々木公園とか結構大きいですが、桁が違うような・・・・ 帰国後に調べたら、セントラルパークは南北4km、東西800mの約340haあるのに対し、代々木公園は54ha、隣接する明治神宮が72haで合計126haですから、1/3強しかないことになります。ちなみに、東京ディズニーリゾートは(ランド51ha、シーは49ha)110ha。例えが長くなりましたが、如何にセントラルパークが巨大かが分かりますね〜
時間的には丁度お昼頃でしたが、日光浴をする人や運動をする人など、のびのびとスペースを使っていました。

セントラル

パークの

雰囲気は

こんな感じ。

バッテリーパークにも沢山リスがいたんですが、ここにも大量?のリスがいます。ありがたみなんてありゃしない(^^;)

ありがたみがないリス

でもかわいげ(^^)

セントラルパークを横断中(大体入り口からまっすぐ歩けば5分程度でしょうか)、こんなものも見てきました。

ヴェルヴェデール

砦です。

フランスチックな名前がついていますが・・・ 内部〜砦上部には無料で入れます。内部の階段(特に2層目〜最上部)は非常に狭く、人がすれ違うのはまず無理。恰幅のいい人だと詰まっちゃうかも知れないぐらいです。その上階段の上下の端はカーブしていて反対側からは見えないので、人が来ないことを確認してから階段に入らないと交通麻痺に陥ります。

そんな階段を上った最上部からの景色。

下に広がる池は「Turtle Pond」
文字通りカメさんが一杯甲羅干ししてます。

ここからは5分強くらいで公園管理事務所のような所をかすめて反対側に抜けられます。今回は横断したのでそんなに広く感じませんでしたが、縦はこの数倍ありますからね〜 他にも見所があるみたいですし、もう少しゆっくりすればよかったかなぁ


to Super markets

セントラルパークを抜け、自然史博物館を横目にずんずん西へ進みます。

博物館の外観。

個人的には美術館よりこっちの方が興味深かったり・・・

イーストサイドもそうでしたが、アッパーエリアは基本的に高級住宅街になってますね。

なんか建物のつくりがミッドタウンあたりとは違います。

で、高級住宅街の中にある目的地は「Zabas」。「ゼイバーズ」と読みます。ブロードウェイにある高級有名スーパーです。嫁さんはこの手の現地スーパーが大好きで、必ずといっていいほどこの手の店にわざわざ行き、自分へのお土産や人様へのお土産を買います。

お店の外観。

お昼時だったこともあってか結構混雑してました。

1階は食料品、2階は生活雑貨や鍋釜とかその手のものが売られており、高級スーパーらしく単価はやや高めに思えますが、店内は結構品物が所狭しと並べられて雑多な雰囲気でしたね。今回も例に漏れず幾つかのお土産をGET。お土産を貰った人のことも考えてここでは詳細を伏せますが、ひとつだけ・・・ このお店はコーヒー豆が有名らしく、これを購入したんですが・・・  いつものように〇〇ドル/LBみたいな単価設定だったんですが、「これを半分ずつ3袋、豆を挽いた状態」で買う・・・ ってなんて言えば・・・(^^;)
‘み’はここで頭を抱えるんですが、嫁さんは度胸だけで生きているのでなんとかしてしまいます。確か「Half」とか「Three」とかで通じていたような・・・ しかも、「豆を挽く」なんて考えたことも・・・ と思っていたら「Holl Beans?」と店員さんに聞かれて「No」とか返事して豆を挽いてもらっていました。う〜ん、我が嫁ながら恐るべし・・・ 帰国してから調べたんですが、豆を「挽く」ときは「mill(コーヒーミルの『ミル』ですね)」か「grind(グラインダーとかって工具ありますよね)」を使うようです。
ちなみにこの手のスーパーでも、カードでの購入が一般的なようで、会計の時にはレジの横にある機械に自分でC/Dを通し、液晶画面に大きなスタイラスみたいなのでサインをします。最初ちょっと戸惑いましたけどね(^^;)
で、無事に?高級スーパーで買いものを終え、
Zabasの隣(道を挟んで南側の隣)の店でニューヨーク名物?のベーグルを購入。

有名店らしいH&Hベーグル。

ちょっとした列が出来ていました。

なんかガイドブック曰くこの店では中身(クリームチーズとかサーモンとか)も選べるようになっていたんですが、ベーグルの種類しか選べなかったなぁ・・・ ブルーベリーとかセサミとか。味は出来たてなのでそこそこ美味かったです。1個1ドルくらいだったかと。
ちなみに、このゼイバースとH&Hベーグルは映画「ユー・ガット・メール」に登場するそうです。 ってこれ見てないなぁ・・・(^_^;)

で、ブルーベリーのベーグルをパクつきながらブロードウェイを南下。

お日柄も良く暑いぐらいでした。

そのまま別のスーパー(2件)でもお買い物。一件は確かFAIR WAYとかいう名前だったような・・・ 写真はありませんが、この並びは結構スーパーが多いので、生活必需品や食料の買出しなんかには便利かも。決してお安い感じではありませんけどね。ちなみにこのうちの一軒でボケ〜っと突っ立っていたら、カートを押した主婦っぽい方に「Do you ask me a faver?」と頼みごとをされてしまいました。さすがレディーファーストの国。日本なら見ず知らずの人に頼み事なんて中々出来ませんが、こちらでは極当たり前のようです。まあ、何をしたかといえば高いところにある缶ジュースを取ってあげただけなんですが(^^;)
そうそう、こっちの人は基本的に「みんな英語が話せる」と思っているみたいです。色々な人種が集まっていますから、アジア人がウロウロしていても全く気にとめてくれません。普通にネイティブの英語でペラペラ話し掛けられます。まあ、その国に行けばその国の言葉で会話するのは当たり前かと思いますが、日本で外国人の観光客がウロウロしてたら、その人に日本語で「ジュースとって」とか言わないですよね(^^;) ハワイとかグアムとかなら日本語一本でも多分何とかなるでしょうし、逆に日本語で話し掛けてくれますから、この辺はアメリカ本土に行く人は覚悟しておいた方がいいかも。ネイティブの発音は‘み’レベルでは殆ど聞き取れませんからねぇ 逆にネイティブでない人の英語はそれなりに聞き取り易かったりします。一番分かりやすいのは勿論日本人の英語ですが、発音がローマ字っぽいドイツ語圏の人の英語も分かり易いですね。

話がそれましたが、買い物完了後に72St駅から地下鉄(赤いやつ)に乗って59Stまで移動し、ホテルへ戻ります。ホテルでちょっと腹ごしらえ。

途中の

スーパーで買った

スモークサーモン

入りのベーグルと、

Zabasで買った

オレンジジュース。

ベーグルのお値段は見たとおり。味はまあまあかな。決してまずくはないですが、それなりにあごが疲れますね(^_^;) ジュースは1Pintのポリボトルに入って1.59ドル。粗搾りタイプっていうんでしょうか。手で搾った後のパルプがたくさん残っているようなヤツですね。こんな容器入っているのに賞味期限がやけに長かったような・・・ 味は結構いけます。酸っぱ過ぎず甘すぎず・・・ これも値段は決して安くありませんが、街中でもこのタイプのドリンクは結構売られている(オレンジだけじゃなくてマンゴーとかもあったような・・・)ので、試してみると良いかも。さて、一休みしたらまたお出かけです。



to 5th Ave. for Shopping

明日の朝ホテルを出て昼頃のフライトで日本へ帰るので、実質自由になるのは今日が最後になります。というわけでお約束・・・ 5番街でのブランド買い漁りツアーに・・・ ホテルからは10分も歩けばブランドショップのひしめく5番街へ到着します。ご想像のとおり、‘み’はこの手の買い物にも余り興味がなかったりします。DoVAIOではなくWinMCEが搭載されたUSA版type-Rでも見に行くんなら話は別なんですが(^^;) ・・・余りやる気が無いので、キスデジはお留守番。実はやる気云々よりも大分体(特に腰。腰痛持ちなんですよねぇ・・・)がヘタって来ているのでデッドウェイトしようかと・・・ というわけでこの辺の写真はA5407CAでのショットです。

ホテルを出るとなんかお祭り騒ぎ。

なんか外が騒がしいとは思っていたんですが、7th Ave.の一部を完全に封鎖されて縁日みたいな状態になってました。ニューヨークって映画撮影を始めとして、結構この手の道路使用には寛大みたいですからね。ちょうど終わり掛けだったようで、ほぼ素通りしてしまいましたけどね〜 で、57St.を東に向かいます。

夕暮れ時で大分薄暗くなってきました。
途中で出会った観光客向けのダブルデッカー。

これには乗らなかったなぁ

で、お買い物ですが、まずはCOACHへ。某友人に頼まれたキーケースを探したんですがなかったんですよね。変わりにiPodケースが目に付いたりしましたが(^^;) ちなみにこの探し物は翌日のJFK空港のショップで見つかりました。店員さん曰く「お土産でしょ、今日入ってきたんだけど値段もいいし、直ぐ出ちゃうと思ったのよ〜(日本語)」なんてことで、運が良かったようですね。
で、自分らの買い物用にTIFFANYへ。

高級そうな外観。


ドアマンまでいます。
店内をこっそり撮影。

で、大枚叩いてGETした物は・・・ 内緒(^_^;) 日本で買うより数万円は安かったようですが、如何せん元の値段が桁違いなので・・・ typeXは無理でもtypeRは買えるような代物とだけ書いておきましょう。



to YOSHINOYA

ゴージャスな買い物をした後は貧乏に安い食べ物を食いに行きます。日本ではまともに牛丼を食べられなくなって久しいですが、ニューヨークの吉野家では牛丼が食べられます。・・・って平気なのかな・・・ まあ、一食食べたぐらいでどうにかなるようなことはないでしょう(^^;)
で、5th ave.を徒歩で南下し、タイムズスクウェアに抜けます。

トランプタワーってこれですよね。

愛想のない松井秀喜が住んでいる??らしい。

吉野家はタイムズスクウェアを抜けた、WEST46St.辺りにあります(42St.にもあるみたいですね)。TIFFANY付近からだと歩いて15分くらいですね。

こんな外観。
内装はこんな感じ。

日本のイメージなんでしょうか・・・

当たらずも遠からず・・・かな

BSEの影響(少なくとも‘み’はこの口ですが)なのか、結構日本人が多いです。土曜日の夕飯時だったんですが、そんなに混雑していたわけでもなく、席は半分以上空いていましたし、レジも数分並んだだけで購入できるような感じ(並んでいるのはコンスタントに4〜5人ってところ)でしたから、大繁盛って訳ではないですね。どちらかと言うと・・・採算取れてないんじゃという印象でした(^^;) 

で、

食ったのは

コレ

照り焼きチキン丼と牛丼のコンボボウルみたいなヤツで、確かセットで700円ぐらいしたような・・・ ちなみにメニューはこんな感じ。結構高価なんですよねぇ・・・ 味は、照り焼き丼はなんか普通。牛丼はまずくは無いですが、日本のあの味とは明らかになんか違います。美味い方向ではなく、まずい方向でもなく・・・なんか系統が違うような感じです。‘み’的には日本で食べられないからこそわざわざ足を運んだので、ちょっと期待はずれでしたねぇ・・・ あ、ボリュームは十分ですけどね(^^;)

長かったニューヨーク滞在ともこれでお別れ。最後が牛丼とはしまりが無いですが、明日は日本に帰ります。日付変更線を越える12時間フライトになるので、あってないようなものですね〜