【その9 でぶの扉25 !?】
さて、よもやま日記(2002.1.14)にもちらっと書いたのですが、DVD-Videoを焼ける環境に惹かれ始めた‘み’は、せっせと今まで貯めたアナログソースをGigaに取り込んでいます。その焼き方はまだドライブを持っていないのでGETした時にでも詳しく考えるとして、現時点では『Gigaで高画質録画〜AVI書き出し、その後DVgate Assemble でそのAVIを取り込み、再度MPEG2ファイルに書き出す』というくそめんどくさい作業が必要になるようです。というのは、R60に搭載されている初代MPEGボード『ENX-11』の高画質録画ファイルはDVD-Video規格に準拠していないんだそうです。相変わらず問題児よのぅ・・・ 最新機種はGigaからチョロちょろっとやると直ぐ焼けるようなんじゃがのぅ・・・
まあ、愚痴はこのくらいにして、別売りのエンコードソフトなんかも考えれば良いんですが、取り敢えず現状で出来るところまでやってみましょう、ということで(^^;) なんと言ってもVAIOちゃんのページですからねぇ(^o^) そうそう、タイトルに関してはもう少し下を読んでくださいませm(_ _)m
1.メリット&リスクを考えるぞ (2002.01.17&18)
で、現在使っているDVgate2.1を2.5にアップグレードしたとして、何が一番違うんでしょうか?メリットがなければリスクを犯す必要は全くないので、冷静に考えてみると・・・
一番大きな点は、DVgateで書き出したMPEGファイルの容量制限が緩和されたことですね。2.1までは約2GBまでの制限があったのですが、2.5からはこれが約4GBまでに緩和されたんです。4GBならほぼDVD-Video一枚分ですからね。コレをひとつのファイルに出来ることだけでも効果がありそう・・・?(オーサリングやDV編集をやったことがないのでよく分かっていなかったりします・・・ 複数のMPEGファイルから1枚のディスクに焼けば同じような気もするんですけどね・・・) あ、余談ですがFAT32のファイルサイズ制限が4GBなので、きっとコレを意識して4GB制限を残したんでしょうね。だとするとそれまでの2GBはFAT16のファイルサイズ制限対策ですねぇ。ん、NTFSってファイルサイズ制限ないですよね・・・なんで4GBなんでしょうかねえ。
まあ、それはさておき、リスクの方なんですが・・・ リスクは大きく分けて2つあります。まずはDVgate2.5をインストールしたことによって、現在の環境に何らなの不都合が生じることです。例えばDVgateそのものが動かなくなるとか、関連してGigaがおかしくなるとか・・・ 2.1に戻して(2.5のアンインストールで)回復すればいいいんですが、最悪OSから再インストールしないと復帰できないなんて可能性もあります(゚-゚) これについては、完全に自己責任ですしバックアップで対応しておけばまあOKでしょう。‘み’は
ネットジャパンの『Drive Image5.0』でバックアップしておきます。冗談抜きで何かあっても戻せるようにしておきましょうね〜 (^^;)
次に、ライセンス的な問題です。ここはデリケートだとは思うのですが、まずR60が非対象機種である場合、「その機種にこのプログラムをインストールして使用することが違反になるのか」という点と、違反で無い場合でも「そんな話をここに書いて良いのかなあ」という点です。一応決まりごとを読むと、ダウンロードページのTOPに非対象機種では使用しないでくださいみたいな注意はありますが、書き方からするとライセンス違反ではないように思えます。加えて、‘み’的には、以下のように『Win2000化したR60は対象機種である』と解釈していますので、問題は無いと思います。もちろん、「これを読まれた皆さんがインストールをされるにあたり、あくまでも『自己責任』であることをご理解いただいていれば」という条件は残りますので、例によって自己責任でお願いいたしますm(__)m
2.R60 witn Win2000 は対象機種か? (2002.01.17.&18)
対象機種ならVCLでちゃんと動作検証や不具合修正をしてくれるんですが、旧機種はいつも見放されますからねぇ(^^;) ‘み’も当初は「けっ、また使えねえもん公開しやがってチキショーめ!!」と小馬鹿にしていたんですよ。実際にVCLのDLページを見ると、Win2000かWinXPプリインストール機種対象って書いてあるし・・・ で、非対象機種と思われるR60にDVgate2.5をインストールするのはライセンス的に?だったんですよね。それをこんなところで公開したりして問題になったら大変なので・・・ 「取り敢えずアプリの名前とか全部隠語にしてやろっかなあ」とか極悪なことを考えていたわけなんです。その時に思いついたのがコレなんですよねぇ『でぶの扉25』(^^;) 品が無いというかセンスが無いというか・・・(-_-) しかし、よくよく見てみると対象製品として書かれているのは、
●OS が Windows 2000 または Windows XP で、DVgate がプリインストールされた「バイオ」
であり、一段下がった注釈として
●Windows XP については、プリインストールされている「バイオ」と、Windows
2000 および Windows Millenium Edition から「バイオ Windows XP アップグレードプログラム」をご利用になられてアップグレードされた「バイオ」が対象になります。
とあります。純粋に読みとるとR60は非対象のようですが、ここでよーく行間を読みましょう。
○2つ目の●から、WinXPについてはプリインストールされているか、専用のアップグレードプログラムを使用したバイオのみが対象となるが、Win2000についての記載はない。つまり、Win2000には制限がないことになる。XPではまだどんな問題があるか分からないが、Win2000では動作保証されていると考えてよいのか・・・?
○1つ目の●から以下の2つの条件が読みとれる。『OSがWin2000もしくはWinXPであること(ここでは両OSともプリインストールである必要はない)』 『バージョンは問わないが、DVgateがプリインストールされたバイオであること』
後者は少々解釈が分かれるかも知れない。プリインストール状態でなければNGとは書いていないのと同時に、DVgateプリインストール機種であれば良い、とも書いていない。どちらにもとれる非常に曖昧な表現であるが、OSつまりソフトウェア側の制限事項が前述されている上、文字を単に読みとった場合もプリインストールが条件であるとしか考えられないため、ここはハードウェア側の制限と考える方が自然だろう。つまり、初期のハードウェア構成でDVgateが動作することが条件となる、ということだ。
これらから、R60にはDVgateがプリインストールされている(ハード的な問題はない)ため、OSがWin2000にさえなっていればこの条件を満たすことになります。とすればやはりライセンス的にも問題なさそうです。基本的にVCLではプリインストールOS以外はサポートしなかった筈なんですがねぇ 良い意味で方針が変わったんだと思うようにしたいと思います。SONYさん、ありがとうございますm(_
_)m ま、最悪(というより、「お使いのコンピュータによっては、上記の対象条件を満たしていても使用できない場合があります」なんていう逃げ文句があるのでダメなことも十分考えられますが)動作しなくても、条件を読み砕いた感じでは動きそうな気がしたので良しとしましょう。
3.閑話休題 〜ファイルサイズ制限〜 (2002.01.20)
さて、ここでちょっと横道にそれますが、上の「メリット」のところでファイルサイズ制限の話をしましたが、ここで実際にはどんな制限があるのか確認してみましょう。
まずAVI1.0ファイルですが、ご存知の通り1ファイルの最大サイズは2GBに決まっています。高画質録画のGigaビデオカプセルをAVIに書き出すと、2GB毎に3桁通しナンバーがファイル名に付番されたAVIファイルがずらずらと生成されますが、これはまさにこのサイズ制限の為に発生しているんですね。なお、2GBのAVIファイルは再生時間に換算すると9分12秒(552秒)になります。単純計算でビットレートはほぼ『29Mbps』です。ん、よく見かける数字ですよねぇ『29.97』だったら。さらに余談(要するにPremier6を持っていない・・・)ですが、Premier6が生成するAVI2.0ファイルにはこの制限はないそうで、DVgate2.5からこのAVI2.0を取り込めるようになっています。ここらでなにやらややこしくなってきたので、取りあえずファイルサイズ制限関連を一表にまとめてみました。
ファイルの種類による サイズ制限 |
ファイルシステムによる制限 | DVgateの書き出しサイズ制限 | ||||
FAT16 | FAT32 | NTFS | 2.1 | 2.5 | ||
MPEG2 | なし | 2GB | 4GB | なし(a) | 2GB | 4GB |
AVI1.0 | 2GB | 2GB(b) | 2GB(b) | |||
AVI2.0 | なし | 非対応 | 非対応(c) | |||
(a):一応単一ファイルの制限はないんですが、ドライブそのものに制限が掛かります。『2TB』ですが(^^;) (b):2GB以上でも吐き出せますが、見事に2GB毎に分割されます(実験済)。 (c):DVgate2.5はAVI2.0ファイルの『取り込み』は出来ますが、『書き出し』されるファイルはAVI1.0になります。 |
そうそう、MPEG2なんですが、2GBを超えるとまともに再生出来ないことがある(シーク出来ない等の不具合)とかがあるような情報も見かけましたので一応気に留めておきましょう。同様に、4GBオーバーになると、今度はDVDに焼くときにオーサリングソフト側が対応していないことがあったりするようです。とすると、今回のDVgateの制限は的を得ているのかも知れませんね。
4.インストール・・・ 失敗!? (2002.01.24)
さて、随分横道にそれましたが、いよいよインストールをしてみます。早速DLページからファイルを落としましょう。って10MB近くもあるぅ・・・ うちはまだISDNだぞぅ・・・ と思ったら8ファイルに分割されたものありますね。流石SONYさんですねえ、こういうところは気が利いています。顧客満足(CS)度アップですねぇ(^^;) ま、結局がんばってデカイ方を落としてしまうんですけどね、この方がファイル壊れたりしなさそうですしね〜
で、手順通りに解凍〜インストール。エラーなど一切なし、再起動も不要。しかし・・・ 実際に起動してみると・・・ DVgate
Still は起動OK。しか〜し、DVgate Motion & Assemble が起動しないんです!! 起動した瞬間にエラーダイアログが出て終了されちゃうんです。特定のファイルなどのエラーではなく、エラーが発生して・・・という一般的なものなんですけどね。XPならまず謝ってくれるんでしょうけど(^^;) 「アプリを再度実行する必要があります、エラーログを作成しています」みたいな感じでちょっと事務的でむかつく感じです。いずれにしてもこのままでは役に立たないので、何とか復旧しなければ・・・
能書きを書いても仕方がないので、‘み’が復旧に使った方法を書いてみます。ただし、必ずしも全てのR60に当てはなるわけではないでしょうから、その点はご注意下さいm(_
_)m
まず、元の状態に戻そうと考え、DVgate2.1のアップグレードパッチを当ててみました。元々‘み’のR60にはWin2000化の際に、DVgate2.1へのアップグレードCD-ROMであるST-DV21UGを使っていたいたのですが、 そのROMの修正パッチがコレに当たります(ややこしい・・・)。DVgate2.3へのアップグレードは挑戦していませんでしたので、修正パッチを当てた2.1状態で使用していたことになるわけですね。で、このDLしたパッチを残してあったので、まずそれを当ててみました。すると・・・
「DV Shared Library がインストールされていません」のようなエラーメッセージが出てインストール出来ませんでした。そこでその修正パッチを解凍した時に生成されたDV
Shared Library をインストールしてみました。こちらはOKです。試しにこの時点で2.5を起動してみると、案の定状況は変わりませんでした(^^;) で、改めて修正パッチから2.1をインストールすると、今度こそインストールOK。これでDVgateの起動もOKになりました。動作も問題ないようで、一応コレで復旧したのですが、ボタンとかの表示が日本語になってます・・・ よーく考えてみると、ここにも記載があるように「DVgate2.5アップデートプログラムは、『DVgate 2.1-2.3PL2』アップデートプログラムの内容を含んで」いるので、自動的に2.3へのアップグレードが成され、完全に2.1には戻っていないようです。更によ〜く読むと、「元のバージョンのDVgateに戻すにはリカバリが必要」なんて書いてあるし・・・(^^;) まあ、そのためにバックアップしておいたんですけどね。『ボタンの等の表記の日本語化』はまさにその一例で、『DVgate 2.1-2.3PL2』の解説にもそのことが書かれています。念のためにバージョン情報を見ても2.3になっています。そうすると、この時点で中途半端なDVgate2.3?として動作していることになりますが、これではMPEG2の2GBの壁を超えたことにはなりませんよねぇ・・・
5.インストール・・・ 成功!! (2002.01.27)
では、いよいよ2.5を動作させます。くれぐれも断っておきますが、‘み’の場合は上記失敗プロセスを経ていますので、下の手順だけで動作可能状態まで行けるとは限りません。試してみよう、という方はくれぐれも慎重に・・・
まず、いままでの流れ&RX各機種へのインストール事例などのカキコから、どうやら悪さをしているのは
DV Shared Library であろうと見当を付けました。そこで、 DV Shared Library
をアンインストールします。続いてDVgate2.1(2.3?)もアンインストール。この状態からDVgate2.5をインストールしようとすると、『DVgate2.1以上がインストールされていません』と言われてNG。そこでDVgate2.1のアップグレードパッチをインストールしようとすると、今度は『DV Shared Library がインストールされていません』と言われてNG。そこで、上にも書きましたが、この修正パッチを解凍した時に生成されたDV Shared Library をインストールし、ST-DV21UGでDVgate2.1をインストール。更にその上からDVgate2.5をインストールすると、あら不思議、これでOKです。
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←こんな風にちゃんと起動する ようになりました。 2GBオーバーのMPEG2ファイルも 問題なく生成出来ました。 もっとも、生成先はNTFSじゃないと ダメですけどね。 FAT32への書き出しは テストしていませんが(^^;) ちなみにこの画面では 全く証拠にならないですねぇ・・・ |
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というわけでこんな具合です。 証拠にならないのに気が付いて あわてて用意しました(^^;) ちゃんと2.5.00になってますね。 これでDVD-Videoにまた一歩 近づいた・・・ かな? |
・・・ココまで来て今回思ったのは、コレって単に『インストール指示の手落ち』なんじゃないか、ということです。機種が対応とかなんとか言う前に、DV Shared・・・ をアンインストールしないと正常に2.5にアップ出来ないような事例(カキコ)を見かけたのは事実ですし、R60でも実際にDV Shared・・・をアンインストールしてからアップデートすれば動いてしまうんですからね。インストールの方法のところに「DV Shared・・・ をアンインストールしてから実行してください」と書いておくとか、2.5のインストーラーが勝手にDV Shared・・・の再インストールまでしてくれるとか、そういう対応が必要なのではないでしょうか? 特にアップデートしたらリカバリーしないと元のバージョンに戻せないっていうのは甚だ疑問ですよね・・・
6.一応・・・動作報告 (2002.10.23)
最近、遅ればせながらDVカメラをGETしました(^^)/ で、早速DVgate2.5で動作の確認をしてみましたので報告ですぅ
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9/30のよもやま日記にも書きましたが、GETしたのは(もちろんSONY製の) 「PC101K」です。最近ウィークエンドハンディカムなんていうCMを 良くやっているアレです。写真はC1XGとのツーショット。 余り意味はありませんが、サイズ比較くらいにはなりますよね(^^;) |
で、、実際の動作ですが、幾つか試してみましたが、今のところ問題はないようです。一度、2本のDVテープから動画を取り出し、1本のそれにまとめる機会があったのですが(要するに借りモノのテープ2本を自前の1本にまとめたんです。編集とかはしていませんけどね〜)、以下のような手順を踏んで問題なく完了しました。
1.DVgate2.5を使ってDVテープからR60へAVI形式で取り込み
2.同様にDVgate2.5を使ってR60のAVIファイルを101KのDVテープに書き出し
テープのコントロールもちゃんと出来ていたようです。それなりに時間はかかっていたようですが、書き込みや書き出しをさせたままメシを食っていたので正確な時間は分かりません(^^;) なお、まだこのソースをDVD-Videoにこそ焼いていませんが、まあまず問題はなさそうですね(^o^)
最近になってこのDVカメラで撮影したソースをDVD-Videoに焼きましたので、一応ココに報告しておきます。手順としては・・・
1.DVgate2.5を使ってDVテープからR60へAVI形式で取り込み。
2.デジタルビデオ編集キット4「PCQ-DVHK4」(まあ、Adobe Premiere6 LEの
VAIO用バージョンってところでしょうか)を使用して編集。
3.同じく「PCQ-DVHK4」の機能を使ってAVI2.0ファイル(2GB制限を無視出来ます)に書き出し。
4.SimpleDVDMakerでDVD-Videoにライティング。
こんな流れで、これまで特に問題らしい問題は起きていません。最後のライティング(時間的にはAVIからのエンコードが中心)には恐ろしく時間が掛かりますけどね。「PCQ-DVHK4」だと、Premiere側からDVテープの内容をキャプチャできるらしいんですが、まだそこまで使いこなしてなかったりします(^^;) あ、「編集」なんて書いていますが、切り貼りをするくらいで、本格的な編集をしている訳じゃないんですけどね(^^;) (2003.01.05 加筆)