【M370 改造編】

 

くどいようですがインターネット&メール端末「M370」には最低限の改造を施してあげる予定です。というわけで、R60の様に大がかりな事は行いません(^^;) 幾つかにポイントを絞って手を加えていきます。あ、M370の基本スペックはこちらでご確認下さいませm(_ _)m

1.CPU

初期状態でのCPUはAMD K6-2 400MHzです。VAIO歴でも書いていますが、‘み’のM370のCPUは入手時に既に同500MHzに換装されていますし、どうやらこれ以上の高クロック品には換装出来ないようなので、この時点で特に手を付けないことにします。

換装済みのK6-2 500MHz。
ヒートシンクやFANもリテール品の・・・ハズ(^^;)

なお、この換装時にはM/Bのジャンパ設定を変更する必要があるらしいので、これから換装される方はご注意下さい。

ジャンパ周りのアップ画像です。
参考になりますかねぇ(^^;)

余談ですが、AMDは2002年から F1チームのFerrariスポンサーになっているので、車体に「AMD」のロゴが幾つか入っています。F1おたくの‘み’としては、AthlonとかDuronとかモデルナンバーがどうとか言うよりも、こっちのニュースの方がインパクトがあったりします(^^;) 

(2003.02.03記載)




2.メモリ

デフォルトではPC100、CL=2の64MBが一枚刺さっているだけのメモリ・・・もちろん極普通のSDRAMです。DDR-SDRAMやRDRAMなどではありません(^^;) 幾ら何でも寂しいので増設してやることにします。

標準状態のメモリスロットです。
ご覧のように、スロット自体はCPUの側に
2つあります。

M370のメモリ最大搭載量はオフィシャルのカタログページによると256MBですが、ここ(メルコの対応表)ここ(I・O DATAの対応表)よると512MBまでは行けるようです。ただ、気を付けなければならないのは、「メモリを増設装着すると、高さ制限のため、下段のPCIスロットが使用できません。(I・Oの注釈より抜粋)」なんて書いてあることと、WEBを彷徨った結果、256MBメモリを挿した状態では起動しないことがあるらしいこと、の2点です。後者の方は、どうやらM370をACPIモードではなくStandardPC(APM)モードでセットアップすれば解決出来るようですが、その場合はシャットダウンが出来なくなるようです・・・(^^;) この辺りの情報はinfoVAIOさんのBBSにやりとりがあったので、とっても参考になりましたm(_ _)m 

今回、OSはまたまたお気に入りのWin2000にしたんですが(まあ、XPでは荷が重いだろうとも思ったんですけどね)、Win2000では「再起動」ができません。 電源は何とか落ちるんですけどね。もともと起動関係が不安定なのに加えて、更にシャットダウン出来なくなるのは洒落にならないですし、インターネット&メール端末にそこまで金を掛けるのも考え物なので、メモリは128MBx2=256MBにしてやることにします。そこで、まず標準搭載の64MB品を外してやります。

外したメモリの裏表。特に
コメントはないですぅ(^^;)


購入した128MBメモリ。バルクで当時(02年秋頃)で2000円/枚位だったと思います。これを2枚使用します。

もしバルクで256MBx2=512MBに挑戦する場合、256Mbitチップ搭載のメモリ(チップが8個しか実装されていないモノ)は確認こそしていませんが半分の128MBしか認識しないと思いますので注意が必要です。128Mbitチップが16個実装されたモノを選びましょう。この話は、R60版ですがココの中程に加筆していますので、興味のある方はご一読下さい。

実際にM370に差し込むとこんな感じになります。
PCIボードに物理的に干渉しちゃうかな(^^;)
あ、M/B上にSONYロゴがありますねぇ

後でPCIスロットへのデバイス追加ネタを書きますが、結論から言うと干渉なしで済んでいます。まあ、スペース的に占有率の高い高性能グラボなどを搭載したわけではないので、大きいor分厚いモノを挿した場合にはどうなるか分かりませんけどね〜(^^;)

(2003.03.05 記載)





3.HDD

M370標準搭載のHDDは6.4GBです。うーん、随分昔のPCって感じがしますよね〜(^^;) では、これも交換してやりましょう。

純正の6.4GB-HDD。IBM製のDDTA-350640です。
ニュースリリースが97年とは・・・
ちなみにこのHDDはSofmapに900円で買われていきました(^_^;)

HDDについては、基本的にR60からのお下がりで賄います。まずはR60純正のSeagate製13G(ST313030A)。実は一時的にこれを使用していたんですが、やはり容量よりも速度的に??なので、更に交換してやりました。で、R60で一時期起動HDDとしていたMaxtor製の20G(5T020H2)を使いまわします。これはATA100対応なので、まあM370には十分すぎるスペックですね。
そんな訳で実際の交換ですが、解体編で紹介したように、M370のHDDは静穏性を高めるためにケースに覆われています。で、このケース(プラ製?)なんですが、上下合わせる弁当箱のような形になっていまして、上のフタ部分の一端がベロのようにでっぱっています。

弁当箱のふたにはこんな風にベロがあります。
拡大写真でご確認ください。 う、写真失敗・・・(T_T)

ここを下側のケースのふちに引っ掛けて固定するようになっているんですが、実はここがHDD本体に干渉します(T T) 純正の6.4Gはもちろん、13Gも問題が無かったので気にも留めていなかったんですが・・・ 今回の20GではNGなんです・・・ HDDの前端(IDEケーブルを挿さない側)下方(ラベルなどが貼っていない方)がちょうどケースのベロの所にくるんですが、問題の無いHDDはこの部分が一段凹んだ階段状になっています。HDD前端下方がちょうど切り欠いたような形なんですね。で、NGの20Gはというと、案の定切り欠がなく、フラットな状態になっていました・・・
仕方が無いのでケースのベロを削ってしまいます。カッターなどで簡単に削れますので・・・(^^;) 

こんな風にベロを削ってやります。
白飛びして肝心なベロ痕が見えませんね・・・(^_^;)

ケースのフタ自体はネジできっちり留めるようにもなっているので、これで直ぐに固定出来なるなるようなことはありません。まあ、若干静穏性が犠牲になるかもしれませんけどね。その対策と言ってはなんですが・・・

こんなものを使ってみました。

TIMELYの振動吸収ワッシャーです。HDDを固定するネジに挟み込んでやります。効果のほどは定かではありませんが、気持ちの問題でしょうかね。高いものではないですし(^_^;)
ちなみに、13Gから20Gへ環境を移行したときの様子を撮影してありましたのでアップしておきますね〜

・・・って「これdo台 TWIN」みたいですねぇ
が、そんな高等なもの??は持っていないですぅ

単にDriveImageで作成したバックアップデータをDVD-Rに保存しておいたので、これを一度HDDに落とし、そこからイメージを復元しているだけです。どうもHDD丸々のコピーって上手くいかないことが多いような気がして・・・ちょっと敬遠しています。まあ、物理的にこんな状態でHDDを動作させるのも本当は考え物なんですけどね〜 この方が楽なもので・・・(^_^;) 
最後に、この両HDD搭載時のベンチです。

【13G : Seagate ST313030A】

ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
7489 27179
16890 5778 2149 6231 0
Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write Copy
8732 5963 2632 12 8791 10063 815


【20G : Maxtor 5T020H2】

ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
14544 27544 17128 9007 3324 9201 0
Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write Copy
10981 9120 4067 19 28634 27555 1673

当然のように、特にHDDの読み書きを中心にして、結果に大きな差が出ました。まあ、13Gの方は5400回転・ATA66対応・バッファ512KBなんていうスペックなのに対し、20Gの方は7200回転・ATA100対応・バッファ2MBと、全ての面で上を行っていますから当然でしょうねぇ 体感速度も間違いなく向上していますし、Mシリーズをお使いの方は容量はともかくとしても高速なHDDに変更することで結構な効果を得られるかもしれません。純正の6.4Gはベンチこそ取っていませんが、13Gよりさらに遅いはずですしね(^_^;)

(2003.04.05 記載)