【R60 パワーアップ編 その9】

 

さて、久々にR60のハードパワーアップを行いましょう。Road to 2000 で、めでたくも

メインOSをW2Kにすることができました。その恩恵を全力で受けるために、今回はR60

のメモリを再増設し、現在の 128MBx2=256MB から 256MBx2=512MB に

してみます。情報を収集した結果、これでR60のメモリはMAXになるようですね。

なお、Win98Seでは、余り沢山のメモリを積むと逆に動作が不安定になるなんて言う話も

聞いたとがありますので、Win98等を使われている方は要注意です。

 

さて、メモリ増設自体はパワーアップ編1で一度紹介していますので、今回は作業そのもの

よりもメモリ転がし!?を中心に話を進めていきたいと思います。なお、以下に記載の金額

は全て2001年2月下旬から3月頃のモノと考えて下さい。

 

では、まず最初に新しいメモリを物色しましょう。今回狙うのは256MB・PC100・CL=2

の168Pinメモリです。これを2枚ですね。メーカーの保証付き品はやはり高価なので、

バルク品を探してみます。相性なども考えると、できれば2枚同じモノがいいですね。

この時点で該当バルク品の秋葉原価格は9K円前後でした。

で、今回GETしたのがこれです。スペックは上の条件通り。

送料・消費税込で@10.2K円で入手。

決して安くはないんですが・・・

実は今回もオークションでこのメモリを落札したんですよ。落札価格は送料込で@10.6K

円だったと思います。2枚まとめて落札したので、1枚分の送料(1K円)がチャラになり、

合計で20.2K円になりました。銀行への代金振込手数料(約0.2K円などを加味して、

結局@10.2K円程度になるわけですね。

私の場合、秋葉原辺りへ出かけることを考えると、交通費が往復で1K円弱程度かかる

んです。仮にお店に発送してもらっても送料が同じ程度は発生するでしょう。ここで5%の

消費税まで考慮すると、@9K円程度の品物が結局@10K円程度になってしまうので、

上記メモリの落札金額は安くはありませんが、決して高いモノでもないんですよね。まあ

買い物を楽しむんであれば話は違ってくるんですけどね。

早速このメモリに付け替えてみましょう。

W2K上のプロパティ画面です。

ご覧のように無事に512MBで・・・

ん?

1MB少なく表示されるって言うのは

聞いたことあるんですけど・・・?

やけに多いなあ?

ま、多い分にはいっか (^o^)

ここでベンチマークをとってみましょう。今回は詳細を記載しますね。

★ ★ ★ HDBENCH Ver 3.30 (C)EP82改/かず ★ ★ ★
M/B Name
Processor Pentium III 701.21MHz[GenuineIntel family 6 model 8 step 3]
Cache L1_Data:[16K] L1_Instruction:[16K] L2:[256K]
VideoCard Xpert 99/Xpert 2000 (English)
Resolution 800x600 (32Bit color)
Memory 523,804 KByte
OS Windows 2000 5.0 (Build: 2195) Service Pack 1
Date 2001/04/01 21:31

Intel(r) 82371AB/EB PCI Bus Master IDE Controller
プライマリ IDE チャネル

Intel(r) 82371AB/EB PCI Bus Master IDE Controller
セカンダリ IDE チャネル
RICOH DVD/CDRW MP9060

Win2000 Promise Ultra100 (tm) IDE Controller
Maxtor 96147H6 ZAH8
ST328040A 3.11
IBM-DTLA-305030 TW3O

ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
13069 31976 31862 9921 10999 20166 25

Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write Copy Drive
11324 13304 4751 173 16214 14493 4626 E:\20MB

実はメモリの値は‘Win98Se&256MB’の時と比べて、今回の‘W2K&512MB’でも

ほとんど差が出ていません。まあ、実際はW2K上の動作が何から何まで体感できるレベル

でスピーディーになったので、効果は十分に出ているはずでです。


ここで一点注意です。この当時はほとんど気にしなくても良かったんですが、最近の256MBメモリは256Mbitチップx8個=256MByteという構成になっているモノが多いようです。ここで‘み’がGETしたのは上の写真でも分かるようにチップが16個付いています。つまり、256MByte÷16個=128Mbitチップなんです。何が言いたいかというと、R60(というより440BXチップセット)は、256Mbitチップを認識出来ません。256Mbitの代わりに128Mbitとして認識してくれます。ということは、256Mbitチップx8個=256MByteというメモリを装着した場合、128Mbitチップx8個=128MByteとして認識することになります。こうなると、256MByteのメモリを挿したのに128MBしか認識しない!?ということになっちゃいます。特にバルクメモリの場合は相性なのか初期不良なのか分かりにくかったりしますので、購入時には十分ご注意下さい。
なお、メモリ最大搭載量についての余談ですが、440BXチップセット自体はメモリを1GByteまで認識するらしいのですが、同時に1スロット当たり256MByteまでという制限があるそうで、128Mbitチップx32個=512MByteのメモリを両スロットに挿しても、夢のギガメモリには届かないようですねぇ(^^;) (2002.12.24 加筆)

 

さて、ここからは余ったメモリについての話に入ります。要するに取り外したメモリを売り捌く

んですね。今回取り外したのは

1.メルコVSJ128MB  X1

2.TOSHIBAチップのバルク128MB X1

です。詳しくはパワーアップ編1を参照してください。

いつものようにこれらをオークションで売りとばします。結論から言うと、1.のメルコ製品は

さすがにメーカー保証もあり、対応機種も明記されていますので、約10K円という高値で

買われていきました(ただしゆうパック送料は当方負担)。2.のバルク品も意外なほど高値

で、落札されました。ゆうパック送料込みで6K円弱でした。上記送料などを差し引いても、

結果的に2枚の128MBメモリが14.5K円程度になったことになります。つまり、単純

計算で256MB分のメモリ増設を6K円程度で済ませたことになりますよね。個人的には

結構上手く転がせたと思うんですが、オークションにはいろいろなリスクがつきまといます

ので決してお勧めはいたしません。ただ、特にバルクメモリの場合、‘R60で使用していま

した’という説明付きで出品すると、少なくともR60については相性OKと言うことになりま

すので、全くのバルク新品よりも入札されやすいような気がします。まあ、余ったメモリで

サブマシン作成なんて言うのも面白そうですけどね (^o^)