【クアラルンプール紀行7】

 

2005.03.21  Mon.


さて、この日はレース色も抜け、市内観光へ。今回の観戦ツアーは月曜日の市内半日観光付きだったので、これに参加しました。人数も10人程度で少なく、「行きたいところある人〜」とか聞かれちゃうようなルーズな感じで観光へ(^^;) 結局特に希望もなく、スタンダードなコースになったようです。ホテルからバスで最初に行ったのが王宮でした。ホテルからは多少渋滞していましたが、ものの10分でした。
勿論入り口の門までしか近づけませんでしたが、日本語ガイドさんが「マレーシアの国王は5年(?だったと思う)で交代制」とか、「政治には一切関与しない」とか、その手の話をしてくれました。

王宮の門の様子。
衛兵さんとお馬さん。

ロンドン(行った事ありませんが)のそれと違って、近くに寄って一緒に写真を撮って貰おうとしていたら、「横においで」って感じで合図を出してくれて、隣に並ばせてくれたりとか、結構フレンドリーでした。

王家?の紋章かな。
国家の紋章かも。
門近くの植え込みにいたトカゲ。

最近野生のトカゲなんて見ませんからねぇ・・・

次に向かったのが中国系の仏教寺院「天后宮」。王宮からやはり10分程度。参道に当たる道が非常に急勾配で、この手の観光に使うようなバスでは登るのが一杯一杯って感じでしたが(^^;)

平日の昼間にお参りに来るような人も居ないようで、結構空いていました。
ちょうちんがぶら下って良い雰囲気。
参道が急坂だったこともあって、結構眺めも良かったです。

マレーシアはイスラム教:回教の国ですが、ガイドさん曰くそれは他の宗教を禁止するようなものではないんだそうです。但し、他の宗教やその施設には国の補助や支援がないとのこと。当然ここはモスクではないので、寄付で成り立っているとか言っていたような・・・ ちょっとうろ覚えです。

次はマレーシアの国家記念碑。社会主義との闘争に民主主義が勝利した記念碑とのこと。エピソードとしては、この像のデザインをした人が西洋人(フェリック・デ・ウェルドン:ワシントンにある海兵隊戦争記念碑の作者)だったため、本来はマレーシア人の像のはずが顔立ちが西洋人になっているんだとか・・・

西洋人の顔つきの像
ちょっと離れたところにある記念碑?

レイクガーデンの北端に当たるため、周囲は緑も多くて気持ちがいいところでした。個人的には像の周りの堀というか水路が綺麗なブルーだった(水の底のタイル?が青ってことです)&地面が白に近いグレーだったので、そのコントラストがなんか神殿とか教会とかみたいだなぁって印象が強かったですね。
あ、そういえばこの辺をウロウロしているときに大砲が鳴って結構ビックリしましたね。丁度10:00頃だったので、時報として空砲が(多分10発)撃たれていたんだと思います。

水周りとかが青くてキレイでした。

中央でなんとなく煙っているのが大砲の煙です。


で、車窓からモスク・旧クアラルンプール中央駅などを横目に見つつ、土曜日に個人的に見に行った「サルタン・アブドゥル・サマド・ビル」へ。移動時間はやはり10分程度。ここは定番らしいですからねぇ・・・ 特に前に紹介したとおりなのでここの話はパスし、次に何にも無いところへ・・・ 確かに何も無いところなんですが、実はペトロナスツインタワーのビューポイントだとのこと。



こんなショットが撮れました。

市内観光には720mmの焦点距離はナンセンスなので、この日は勿論通常のEF-S18-55mmレンズ(レンズキットのヤツですね)をキスデジに装着していたんですが、この位置からだと十分タワーの全体像を収められました。帰国後にExifデータで確認したところ左は20mm=35mm換算で約32mm、右が40mm=同65mmだったので、広角側35mm(換算無し)のコンパクト機でもタワー全体を十分収められたかと思います。多分位置的にはプトラLRTのアンパン・パーク駅の数百メートル南側あたりだったと思います。近くにレストランなどもあったようなので、ツインタワーのいいショットを撮りたい方は行かれるといいかも〜

もともとF1観戦ツアーなので、市内観光らしい市内観光はこの程度で終了。次は(当然契約していると思われる)民芸品屋さんへ。色々取り揃えてありましたが、余り民芸品には興味が無いのでそそくさとバスへ戻ってました。いや、だって店の中は店員さんが一杯いて、中に入るとマンツーマンでマークされたので(^^;) 唯一錫の加工品であるピューターのジョッキとかはちょっと気になったんですが、意外と高価だった&洗い物が増える&多分食器洗い機には入れられないと思う&体に悪いんじゃない!?・・・という理由で却下しちゃいましたからねぇ あ、一応伝統工芸の実演みたいなものをやっていたんで、写真を撮っておきました。

ロウケツ染ってヤツですね。確かに綺麗でした。

塗られていたのはイスラム系の女性の方だったんですが、写真OKってことだったので撮らせていただきました。本来はNGなんですけどね・・・イスラム圏に限らず、‘み’みたいに写真を撮りまくる人は、特に海外では余り人様にレンズを向けないほうが安全でしょうね。郷に入っては郷に従えってやつです。

昼飯まで時間が余ったらしく、直ぐ側のチョコレート工場&直売店(結構有名店らしい)にも寄りましたが、ここでは特筆無し。買い物もしませんでしたし・・・ ドリアンチョコを一口味見させてもらったぐらいかな。味は・・・う〜ん、話のネタに一度食べれば十分かと(^^;)

一応チョコ屋さんの外観。

KLのお土産屋さんとかは何故か入場するときに丸いシール(日本で団体観光旅行などに参加すると服に貼るようなシール)を貼るのがスタンダードみたいです。上記2箇所では2箇所とも貼ってくれましたからね。チョコ屋さんには用が済んだ後それを貼り付けるボードまでありましたからね〜

そのボード。ダンボールがぶら下げられている

だけなんですけどね。

こんなのが何枚もあるとそれはそれで絵になります。

で、後は昼飯をみんなで食べるべく、バスでホテルへ戻りました。やはり10分程度で到着。KLって信号とか道路の事情が非常によろしくないので、街中が広く感じられるんですが、混雑するとは言え車で移動すると結構狭いのが実感できましたね。かといってあの炎天下の中歩くのは自殺行為ですから、街中を効率よく移動したい方はボラレないように気をつけてタクシーを使うか、KLモノレールなどを上手に利用するのがいいのかもしれません。路線バスはあるようですが、殆ど見かけませんでした(気にしていなかったとも言いますが・・・)。
で、意外なことに昼飯は宿泊していたホテルの中華レストラン。これはこれでビックリしましたが、部屋に一度荷物を置きにいけたり、結構理に叶っているかと。みんなで飲茶を頂いたんですが、味も悪くなく、みんなでどこへ行ったとか、あそこはどうだったとか、その手の雑談をしつつ・・・(勿論スパ・フランコルシャンのフェンスを攀じ登った話とかもアリ)食事を終え、半日観光は終了となりました。
あ、嫁さんちょっとオカンムリ(^^;) 普通、ツアーの昼飯付き市内観光ってお昼を食べて14:00とか15:00とか終了が一般的らしいので、想像していたほど観光できなかった、ということだそうで・・・ いや、だってこのツアーはF1観戦ツアーですから・・・(^^;)

で、ちょっと買い物&近場の散策などをしつつ、夕方16:00のピックアップまで時間を調整しました。実はこの後、JCBプラザで予約したホタルツアーに行ったんです。

このツアー、結構有名(この会社のものかどうかは兎も角)らしく、KLから海側に70kmくらい離れたクアラセランゴールという街まで車で移動し、そこに生息するヘイケボタルがマングローブの木に群生して光っているのを観賞する・・・というものです。え〜嫁さん一押しってことで(^^;)

実は予約したときに、「nikko HOTELから予約している人が既にいるので、その前にFEDERAL HOTELでピックアップしてもらい、オフィスで(JCBカードで)支払いを行って、そのままnikkoへ」という流れになることを確認していた(nikkoピックアップなら16:45って言われたんですけど、ちょっと距離があったのでパス)ので、その流れに沿って16:00にホテルロビーでピックアップしてもらいました。「ピックアップ」っていうと車を想像しますが、なんと徒歩!? 日本語の上手な方に引きつられ、ホテルの裏手のビルに入った旅行会社へ行きました。ちなみにお値段は513リンギ。一人分270x2x0.95(JCBの5%割引)です。食事もついていますし、海外旅行でこの手のオプショナルツアーなら決して高くは無いですが、マレーシアの物価からするとかなり高価な印象を受けました。500リンギとかって数字殆ど見なかったような気がしますし(^^;)
さて、肝心のツアーですが、この旅行会社のビルから白いボロくさいワゴン車へ乗り込み(ガイドさんはここで交代)、nikkoで他の2人を(こんどこそ)ピックアップし、いよいよ目的地へ移動開始しました。が、このワゴンってばサスは固いし冷房はちゃんと効かないし・・・運転手さんも物凄く飛ばす人だったので、かな〜〜り疲れました(T_T) 実際は80kmで巡航し、追い越し時等に100kmって感じだったんですが、ボロい車なので異常なスピード感を味わうことができましたね〜 殆ど信号で止まるようなことは無かったとはいえ、70km程度の行程(高速道路はそのうちの1/3〜1/4くらいで、後は山越えのクネクネ道が少々と、周りに何もない一本道みたいな感じのところ)を1時間そこそこで走破しましたから、かなりのモノかと(^^;) 乗り物弱い人は注意した方がいいかも・・・
目的地に到着すると、まずは夜ご飯でした。海鮮中心の中華料理だったんですが、昼が遅かったこと&爆走ワゴンに揺られたこともあって殆ど食欲が・・・ 4人分が一皿に盛られて来て、これを取り分ける形だったんですが、他の2人の方が割りと年配の方だったこともあって、結構残しちゃいましたね〜 割と濃い目の味付けで、シャコの炒め物とかイカのフリッターみたいなヤツとか、茹でた上海蟹もどき、スープ、チャーハン(これはお代わり自由だそうで)・・・ 結構おいしかったんですけどね〜 もったいない(^^;)
   あ、あと店の横にトイレはありますが、それなりに汚いので使う人は覚悟していた方がいいですね。男性用のトイレってば水が流れっぱなしになってたりしましたし(^^;)

で、食事後にホタルツアー・・・という形だったんですが、実はこのツアーのパンフレットによると、夕日の綺麗なブランダの丘に行くことになっていたので、嫁さんが突っ込みを入れたところ、ガイドさんが会社に確認し、やっぱり行くことになっていたことに・・・まあ、アバウトな国って事で(^^;)

で、その丘までまたワゴンで移動しました。移動時間は10分そこそこ。ちなみに、ここは大きな観光バスでは道が狭くて上がれない(確かにワゴンでもキビシそうな場所がありました。丘と下界を繋ぐ道は一方通行でしたしね。)ちょうど夕日が落ちるタイミングで「よしよし」とか思っていたんですが・・・

あれ??

なんか水平線側がガスってしまって・・・ F1観戦のところでも書きましたが、近くで山火事とかがあってその影響だとのことでした。う〜ん・・・ ちなみに、見えている海はちょうどこの時海賊による誘拐事件が発生していたマラッカ海峡で、この丘はオランダ占領時代に砲台が置かれていたそうで、その大砲が何門も残っていました。

その大砲。

何門もがマラッカ海峡に睨みを効かせていました。
展望台もありましたが、何故か施錠されていて中には入れず。

なお、この近辺には野生のサルが生息していて、その辺で「自由行動(ガイドさんの言葉を借りました)」していました。かなり暗くなってきているので撮影がキツくなって来ていたんですが・・・

こんなのとか。
こんなのも。

日光辺りと違ってこっちに向かって来たりはしませんでしたが、特に人になついている様子でもありませんでしたね。

夕日を見損なったので、スゴスゴと先ほどのレストランに戻りました。レストランに用事があるわけではないんですが、その並びにホタルツアーの入り口があるってことです。どうやらホタル観賞に行く人はここで飯を食うシステムになっているような・・・

ホタル観賞向けのゲート。

この右並びにレストランがあります。

辺りも丁度暗くなり始め、いよいよホタル観賞へ。マングローブの木に群生するホタルが相手なので、小さ目のボートに分乗して川へ出るんですね。受付でライフジャケットを貰い、これを付けて大体10人乗りぐらいのボートへ。特に待つことも無く、すんなり川へ出られました。

桟橋の様子。

キスデジ&ロシアンファーム&ISO 3200の手持ちでなんとか撮影しました。ボートは一応モーター(音が静かだったので、多分エンジンではなくモーター駆動のボートですね)を積んでいて、これで川の反対の岸へ移動しました。といってもセイゼイ数十メートルの川幅でしたから、直ぐに目的地へ。そこでエンジンを止め、木に舳先を突っ込むような形で停泊してくれました。
・・・確かにマングローブの木の周りに光点がぽつぽつと・・・ 明滅を繰り返すタイプのホタルではないんですが、それなりに移動しますので、イルミネーションのようで確かに綺麗でした。ただ、ガイドブックなどで書かれているように「クリスマスツリー」とまで言えるかと言うと・・・‘み’的には「誇大広告かなぁ」って思っちゃうレベルでしたね。
で、例によって上の組み合わせでのショットを。

ピントは勿論マニュアル(下で書きますがフラッシュNGなのでAF補助光も使えないですし、仮に使っても多分合焦できないと思われました)、絞り開放、ISOも3200ですが、ホタルの光が綺麗に見えるくらいの明るさ&自分が船の上で動いているという素晴らしい環境だった為、まともには撮影できませんでした(^^;) それでもホタルっぽい光が写ったので満足満足。光点が波打っているのは、ホタルが動いた&船が動いた&手ブレとか色々な原因が考えられますが、多分全部混ざってますねぇ ちなみにこの写真はトリミングして蛍の光の部分を切り出しています。
あ、もちろんフラッシュ撮影は禁止されていましたから、くれぐれも守りましょうね。‘み’の後ろにいた中国人(言葉&顔立ちからそんな感じ)は携帯のカメラ&コンパクトデジカメで思いっきりフラッシュ焚いてましたから、国家や民族の恥かと・・・ 正直ムカツキましたね。あの手の態度&行動は・・・ 
「言葉」でも分かるように、船の上でもベラベラしゃべってましたし・・・ ちょっと酷過ぎでしたね。海外でこの手の人に会う度に彼らに対する印象が悪くなります。アチラは反日教育をして煽っているみたいですが、普通に考えて「マナー」とか「礼」を逸した言動が国際的に認められるとは思えません。経済成長大いに結構ですが、どこかで鼻っ柱をへし折られる時が来るような気がします。まあ、アチラから見れば余計なお世話でしょうが・・・
 
話がそれましたが、この観賞クルーズ自体は30分程度で終わりました。船から下りた直後も、茂みにホタルが少しいたりしますので、この辺もちょっと気にするといいかと思います。

後は先ほどの中華料理屋さんの駐車場まで歩いて戻り(って言うか敷地内ですが)、爆走ワゴンで行きと同じ経路を通ってKLまで戻りました。途中、検問があってちょっとビビリましたが、免許の有無チェックだったそうで、‘み’は外から「POLIS」の方に車外から懐中電灯で顔を照らされただけでしたけど(^^;)
山道でデカイトレーラーに道を塞がれたこともあり、帰りは1.5時間強程度掛かりました。nikko組2人を先に下ろし、最後に我々を降ろして貰いました。大体ホテル帰着が22:00頃だったかと。 で、宿につく前に、KLCC辺りを通ったので車窓越しにこんなのを撮影してみました。

ツインタワーの夜景。

ホタルに比べれば桁違いに明るいので手持ちでも撮影は余裕っすね(^^;) 被写体としては昼間より全然絵になる感じでした。ちゃんと撮影する時間が確保できなかったのがちょっと残念でしたが・・・

ツアーから帰着した後、最後の夜ってこともあってまた街へ。まあ、お腹は一杯なので何を食べるでもなく・・・ 前日の夜と同じマッサージ屋さんへ(^^;) 残りリンギの調整と、前日が気持ち良かったこともあり、足30分(前の日と同じ)+上半身30分のコースをチョイス。これが確か一人60リンギだったかと。金額は単純に両方のコースを足しただけでしたけどね。どうしようかメニューを見ていたら、前の日に「マタクル〜」と言っていたおばちゃんが「今日ボディやる〜(今日はボディマッサージもやる??)」とかって言ってきたこともあるんですが、それより‘み’達を覚えていたことにちょっとビックリしましたね。
で、肝心のマッサージですが、足は前回と同様・・・なんですが、マッサージする人によって結構やり方が違うようで、悶絶するほどの痛みはありませんでした。が、マッサージ中にマッサージおばさんがこっちを見て、‘み’が見ていた例の足裏=内臓関連図の胃袋の所を指差したんですよね〜(^^;) 思わず「stomach??」とか聞き返しちゃいましたよ〜〜 特に足裏のその部分が痛い訳ではなかたんですが、プロ?にはそういうところもわかるんでしょうねぇ 確かにマレーシアに来てから調子悪かったですし、そんなに食欲もなかったからなぁ・・・ で、ボディマッサージの方はちょっと奥まったところで。カーテンで並んだベッドを個別に仕切ったような薄暗い場所でやってくれました。殆どの人が一番安い足裏マッサージだけしかしないようで、足裏用の椅子がほぼ埋まっているのに対して、こっちは割りと空いている感じでした。まあ、このF1-GP期間中のKLはそれなりに人口が多いでしょうから、普段の混み具合とは違ったと思いますけどね。ボディマッサージの方は・・・イマイチって感じでした。感覚としては、マッサ−ジャー側が足へのマッサージほど慣れていない感じで、どうも要領を得ないって感じでした。押し方も弱めで、撫でられているような感覚でしたね。人によっても違うでしょうし、一概には言えないんですが・・・‘み’はもうちょっと強めの刺激の方が良かったかと。あ、もちろん気持ちよくなかったわけじゃないですけど(^^;)   
(2005.05.04記載)