【新モバイルムービープレイヤー プレイやん】

 

1.チョイス (2005.05.12)

ここで紹介しているアドムービーですが、何故か全然と言っていいほど使いませんでした(^^;) 面白いアイテムではあったんですが、如何せんデカくてかさばるのと、ROMカードリッジを挿していないと動作しない点、操作系がイマイチ、特にレジュームが出来ない点など、結構実運用上での不満は多かったんですよね。更に、ここでも紹介しているようにCFの用途としてS60が増えたため、CF活用の必要もなくなりましたし・・・ ってことで、アドムービーはあえなく売却。とはいってもこの手のデバイスが無いのは寂しいので、表題の「プレイやん」をGETしてしまいました(^^;)

開梱した状態。MediaStage付き品をチョイス。

基本的にはアドムービーと同様、記録メディアに記録した動画や音楽を、GBA-SP(共にNintendo DSでもOK)のカードリッジスロットに差込み、再生できるようにするアダプター、というような代物です。両者を比較してみました。

プレイやん アドムービー
サイズ 幅58.5mm×高さ43.4mm×厚さ11.0mm 幅約60mm×高さ約70mm×厚さ約23mm
重さ 約16g 約40g
対応
メディア
SDメモリーカード
(64MB〜1GBで動作確認情報あり)
CFカード
(32MB〜512MBに対応)
対応
ファイル
SD-VIDEO規格の動画
(動画MPEG-4
 音声G.726 32kbpsファイル形式ASF)
独自形式。映像を収録した「gbm」ファイルと
音声部分の「gbs」ファイル。
付属ソフトでAVI、WMV、ASF、ASF、
MPEG、WMAなどからエンコード可能
ライセンス 任天堂ライセンス品 非ライセンス品
その他 任天堂通販のみ 使用時にゲームカードリッジが必要

後発のプレイやんの方が圧倒的に軽量コンパクトで、上にも書いたように実使用上でネックになるレジュームも可能。いいことずくめのプレイやんですが、個人的に一番気になったのが使用メディア。S60購入時にはCFカードを使う名目でSDカード機種を避けたにもかかわらず、ここでSDカードデバイスをGETしてしまうとは・・・ なんとも・・・ まあ、このためにメディアを買い揃える気もないので、激安メディアを1枚購入することで誤魔化そうかと思います。



2.激安メディア購入 (2005.05.17)

折角プレイやんを購入し、手持ちのGBA-SPとあわせてモバイルムービー環境を構築を6,000円で構築できるのに、SDカードを買い足すのは少々気が引けます。更に、メモリーカードはここで紹介したS60の選択基準にもなったんですが、手持ちのSDカードはゼロ(正確に言うとA5407CAに刺さっている256MBのminiSDはありますが)なので、現実問題としてどこかでメディアを入手しなければ・・・
なんか本末転倒になってますが、そんなわけでWEBなどでたまにメディアの激安ショップとして話題になる楽天市場の「上海問屋」で、相性保証付の1GB-SDカードをGETしてみました。
DONYA FLASHと冠された花札柄のADATA社製SDメモリカードで、2月中旬頃の値段が税抜き8,480円。送料が735円。相性保証無ならこんなのとかもっとお買い得なものもあったんですが、やはり安物買いの銭失いはちょっと・・・(^^;) 一般的な市販の国内メーカーブランド品は倍程度しますし、実際にWEB上で動作の報告もありましたので、思い切ってみることにしました。血迷って同じように相性保証のADATA製1GB-CF「ADT-CFCard1GB」も同時発注。こっちは税抜き7,777円なのでそれほどのお買い得感はないんですけどね(^^;)
WEB発注したのは2/21、多少発送までに時間が掛かる旨は明記されていましたので、気長に待つことに・・・が、実際の発送は比較的早く2/24、納品は2/25でした。で、ヤバそうなものなので早速動作確認・・・

今回GETしたメモリーカード。怪しさ満点(^_^;)

CFの方はCanon PowerShot S60飛鳥CF32Aを経由したRXで問題なく認識。あわせてベンチも取ってみました。

こんな感じ。まあ値段の割りに良い感じかと思います。

で、SDの方は・・・ プレイやんでは問題なく認識。

プレイやんと花札SD、GBA-SPでのショット。
ここまでは順調。

が・・・ ここで紹介しているVAIOロゴの付いたPCカードタイプの5in1メモリーカードアダプター「VGP-MCA10」を経由してRXに接続しても認識されません!! そもそも手持ちでSDカードを読むデバイスを他に持っていないので、初期不良なのか相性なのか、或いはドライバ周りのちょっとした問題なのか・・・全く分かりません(T_T) いずれにしても相性保証つきなので、至急(2週間以内に手当てが必要なんです)原因分析が必要なんですよね・・・辛うじて確認が出来たのが、Win2000のC1XGにMCA10&SDを読み込ませたところ、異常に時間が掛かりますが、何とか認識させることに成功。が、クイックフォーマットこそ何とかできたものの、フォーマットは途中で止まり、データの読み書きもエラーでストップする有様・・・ ということで、ここで考えられる原因はSDカードの不良、MCA10との相性・・・なんですが、ここで気になる点が一つ。そもそもMCA10って1GBに対応しているんでしょうか・・・WEBを彷徨ってみたんですが、どうもはっきり書いてあるサイトが無いんですよね・・・ 最近のSDカード用のPCMCIAアダプタを見ると、結構「SDカードは1GB対応」って書いてあるので、MCA10はNGかも知れません。C1XGで(一応)認識するのが気になりますが・・・
こうなると、やはりアダプタ側を変更してみるのが手っ取り早いですね。まあ、激安メディアの為に専用のアダプタを購入するのも馬鹿馬鹿しいので、ちょっと変わったものを・・・ と思って見つけたのがコレ。

普通のPCカードアダプタですが・・・

BUFFALORSDC-CBAというSDカード用のアダプタで、CardBus対応なんです。勿論1GB-SD対応。普通のSDカード-PCMCIAアダプタはいいところ2,000円程度ですが、これは倍近い価格になっています。正確にはYocobashi.comの販売価格4,900 円の1029ポイント還元なので、実質4,000円弱ということになります。プレイやんに動画ファイルを転送することを考えると、データ転送は速いに越したことはないですからね。USB2.0のカードリーダーも悪くは無いんですが、どうも外付けのデバイスをこれ以上増やしたくないので・・・
で、実際にこのRSDC-CBAとDONYA FLASHを組み合わせたところ・・・
状況変わらず・・・(T_T)
というわけで、このDONYA FLASHは初期不良or相性問題で認識しないという可能性が高いですねぇ・・・ まあ、相性保証つきなので、不幸中の幸いということで返金処理へ。まあ、代わりのSDカードを探すことになるんですけどねぇ・・・



3.まともなSDカードGET (2005.05.20)

結局、HAGIWARA Sys-comの高速タイプMシリーズの512MB品、「HPC-SD512M2」を、購入時点で一番安かったZOA秋葉原店で購入。3月上旬で確か7,400円くらいだったかと。念のために相性保証210円もつけてもらいました。動画再生に使うとは言え、最近流行りのMPEG4レコーダーやデジカメで使う予定は無いので、20MB/Secなんていう高速タイプである必要は無いんですが、RSDC-CBAをGETした手前、データ転送を速くしたいのはマニアックなところですね。あ、1GBでないのは単に経済的な理由です・・・

で、勿論あっさりとプレイやん・RX共に認識しましたので、実際にベンチを取ってみました。SDカードは今回購入したHPC-SD512M2で、PCカードアダプタのみ変更してみました。

【RSDC-CBA+HPC-SD512M2】


【VGP-MCA10+HPC-SD512M2】

流石にRSDC-CBAはCardBus対応です。天と地ほどの差が・・・(^^;) 実際にSDカードに動画を書き出すことを考えるとこの差は大きいですね。随分回り道をしましたし、結構投資(プレイやん&PCカードアダプタ&SDカードをGETしているんで、結局GBA-SP以外全て買い揃えたことに・・・)をしてしまっていますが、結構いい環境が整ったように思います。願わくばSDカード付のDIGAで直接録画が出来るということはないんですが・・・ そこまで行くとRX&GigaPocketの出番が(^^;)



4.ソフトのお話 (2005.05.25)

今回プレイやんをGETするのに、冒頭にも書いたように専用のコンバートソフト「Media Stage for NINTENDO」セットを購入しています。フリーソフトとか手持ちソフトとか駆使すればエンコード出来そうなんですが、価格差1,000円でしたので、まあ楽をしようかと(^^;)
で、早速インストールして使ってみました。Panasonicブランドのソフトって初めてなので、最初インターフェースでちょっと戸惑いましたが、まあコンバートするだけなので慣れればどうって事は無いです。

ちなみにGUIはこんな感じ。個人的にはコンバートだけしてくれればいいんですが・・・
ソースはGiga(NADESICO)で地上波を標準録画し、ビデオエクスプローラーから書き出したMPEGファイル。問題なくプレイやん用のASFファイルにコンバートできます。‘み’の環境「P4-2.8C、DDR-SDRAM(デュアルチャンネル)1GB」で、30分モノを高画質設定でコンバートしたところ、作業時間が大体20分弱程度。ファイルサイズは約880MBが約110MBになりました。
(これは初期バージョンでの事例です。05.03.28付けのアップデータを当てると、高画質:480→736kbps、標準:352→480kbpsとなります。)

で、このソフトからもSDカードへ書き出す機能があるんですが、何故かフォーマットが合わずにソフトから転送できません。AV機器側でフォーマットしろって言われるんですが・・・ ‘み’はDIGAも無いし、プレイやんではフォーマットできないし、ソフトにもフォーマット機能は無いような・・・一瞬焦りましたが、PC側のエクスプローラーから転送してあっさり解決です。Media Stageにフォーマット機能つけてくれれば解決するような気がするんですが、機能制限でもしてるんでしょうか?? ちなみに転送は上記のCardBus対応の組み合わせで行いますので、110MB分の書き込みは実測で40秒程度で終わります。これは便利ですね〜〜
今回、Media StageをGigaPocket搭載のVAIOにインストールしていますが、今のところVAIOアプリ周りに問題は起きていません。ただ、長瀬産業DVX-500向けにインストールしてあったUltimate Serverに影響が出たようで、DVX-500側でのAVI再生が出来なくなってしまいました。「出来ない」というのは、「ファイルは認識するが再生しようとするとブラックアウトしてタイトルリスト画面に戻る」という状況で、どうやらコーデック周り?で何かしらの上書きでも起こったようです。対処としては、単にUltimate Serverの再インストールでクリアしましたが、マルチメディア系のアプリは結構この手の競合などの問題を起こしやすいので注意が必要ですね。特にDVDオーサリング系ソフトはライティング機能やコーデックを持っていたりしますから、併用すると危険だったりしますからね〜



5.使用感 (2005.05.29)

早速通勤電車内で試してみました。・・・いい感じです(^^) どうしてもアドムービーでの環境と比べることになるんですが・・・まずはサイズ&重量。アドムービーは結構重量もありましたし、それなりに手前にでっぱっていましたが、プレイやんはほとんどゲームソフトを挿しているのと同じ感覚ですから、狭い通勤電車内でもOKです。まあ、末期的なギュウギュウ詰になってしまえば同じですけどね(^^;) あと、プレイやんはヘッドホン用の端子をもっていますので、手前側に通常のヘッドフォンを挿せます。GBA-SPは音声出力用の端子が特殊なタイプなので、本来は変換アダプタを噛ませて本体裏側にヘッドフォンを挿すことになるんですが、これはアドムービー使用時も同様。が、プレイやんではこれが手前に来て変換が不要になるので、これだけでも取り回しが随分楽になります。
次に画質。全くの同条件で比べた訳ではないんですが、アドムービーよりもプレイやんの方がシャープな印象を受けます。字幕とかニュース番組でよく見かける画面左上の時刻表示とか、ちゃんと読めますからね。まあ、この辺はエンコード(コンバート)にも左右されるので一概には言えませんが、‘み’の印象としては十分に見られる画質だと思います。WEB上のレビュー記事などに結構画像が色々と紹介されているので、この辺とか参考にされるといいかと。あ、レビュー記事といえば、どうやらニンテンドーDSではもっとクリアに見られるそうなので、値段の落ち方次第では逝ってみてもいいかも・・・なんて思ってしまいます。GBAソフトも使用できますしね。まあ、DSはサイズがでかくなってしまうのが難点ですが・・・
で、一番違うのが操作性。GBA-SPの十字キーやLRキーなどに非常に機能的にキーが割り当てられています。十字キーの上下がボリューム(ちなみにGBA-SP本体のボリュームつまみではヘッドフォン側の音量は操作できません)、左右が早送り&戻し、LRが輝度調整、STRATが一時停止という具合で、レジューム機能(本体の電源が切れる訳ではないのでバッテリーの消耗には注意。電源を落とすとレジュームはNG)まで付いています。屋外、特に電車内での使用を前提にした場合、周りの音や明るさは結構頻繁に変わる(例えばトンネルに入ったりとか、駅に停車したりとか・・・)ので、動画の音量や明るさをこまめに変更できるというのは非常に大きなメリットです。この辺の操作性はよく考えられていると思います。考えられているというより、ゲーム屋さんが作ると自然にこうなるのかもしれません。ノウハウってところでしょうか。いずれ使ってみるとこの辺のありがたみが良くわかります。使い勝手はかなり良いですね。
価格・重量・性能・・・などを総合的に見て、アドムービーはテスト用プロトタイプ、プレイやんは製品版、とか言われれば信じてしまうぐらいの差があります。アドムービーの時はまあ、この値段なら・・・という程度でしたが、今回はGBA-SP本体を持っていて、SDカードも手持ちがあり、更にモバイルムービーに興味のある方には、文句無くお勧めできます。更にDIGAがあれば言うことなしですね(^^;) ‘み’的には本体以外を買い足すようになってしまいましたが、十分に満足できるお買い物でした。  あ〜でもなんか目が悪くなりそう(^^;)